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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):オリンパス、レンゴー、ソフトバンクG

オリンパス <日足> 「株探」多機能チャートより
■横河ブHD <5911>  2,033円  +31 円 (+1.6%)  本日終値
 横河ブリッジホールディングス<5911>が5日続伸。25日の取引終了後に発表した中期経営計画で、最終年度である22年3月期に売上高1600億円(19年3月期予想1450億円)、営業利益140億円(同110億円)を目標としていることが好感された。橋梁事業の新設から保全への事業展開を具体的に推し進め、エンジニアリング関連事業の強化を図り、成長を目指すとしている。

■オリンパス <7733>  4,915円  +50 円 (+1.0%)  本日終値
 オリンパス<7733>は昨年来高値を更新。25日の取引終了後、大腸の超拡大内視鏡画像を人工知能(AI)で解析し、医師の診断を補助する内視鏡画像診断支援ソフトウェア「EndoBRAIN(エンドブレイン)」を3月8日に国内で発売すると発表しており、これを好感した買いが入った。同製品は、内視鏡分野で国内で初めて薬事承認を取得したAI製品。昭和大学横浜市北部病院、名古屋大学大学院、サイバネットシステム<4312>により研究開発され、サイバネットが18年12月6日に医薬品医療機器等法の製造販売承認を取得し、オリンパスが国内における独占販売権を取得した。オリンパスの超拡大内視鏡Endocytoで撮影された大腸の超拡大内視鏡画像をAIが解析し、検査中にリアルタイムで「腫瘍性ポリープ」または「非腫瘍性ポリープ」の可能性を数値として出力し、高い診断精度により、医師の診断をサポートするとしている。

■レンゴー <3941>  982円  +10 円 (+1.0%)  本日終値
 レンゴー<3941>が7日続伸。全体相場は主力株の上値が重く、日経平均は反落しているが、紙パルプセクターなどディフェンシブ系の銘柄は強い動きを堅持している。同社は段ボールの最大手で原料高を製品価格の引き上げで相殺し、足もとの業績は好調だ。19年3月期は段ボールの再値上げが寄与して利益を押し上げ、本業のもうけを示す営業利益は前期比35%増の230億円を見込んでいる。進捗率を考慮すると更に上振れる可能性が指摘され、「業績増額を先取りする買いが継続」(国内中堅証券)している。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,325円  +50 円 (+0.5%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢。上げ幅は小さいものの個人投資家を交え商いは活況、売買代金は東証1部上場企業のなかでトップ。18年4~12月期はエヌビディア株の評価損はあったもののこれをデリバティブ取引で補い、ソフトバンク・ビジョン・ファンドやデルタ・ファンドなどが収益を押し上げる形となった。営業利益は前年同期比6割を超える伸びを示しており、これを受けて株価も再評価機運にある。また、通信子会社ソフトバンク<9434>の株式売却で得た資金を活用した上限6000億円という巨額の自社株買いも話題となった。ここにきて、自社株買いの終了が近いとの思惑から株価が不安定化する場面もあったが、「巨額の自社株買いは時価が実態より評価不足の水準にあるとの会社側からのメッセージでもある」(準大手証券ストラテジスト)との見方もあり、1万円台近辺は機関投資家とみられる買い板が厚い。

■デジタルアーツ <2326>  8,720円  +40 円 (+0.5%)  本日終値
 デジタルアーツ<2326>は5日続伸と上値指向が続いている。今月18日ザラ場に上場来高値8920円をつけた後、利益確定売りに水準を切り下げたが、前週後半を境に再び買いが優勢となり、きょうは8850円まで上値を伸ばし最高値街道復帰を視野に捉えている。閲覧制限ソフトなどセキュリティー関連を手掛けるが、主力製品のバージョンアップにより標的型攻撃への対応が可能となり、商品競争力が高まっている。企業向けや公共機関向けで需要開拓が進んでおり、19年3月期営業利益は前期比37%増益と急拡大、20年3月期も増収増益基調は継続するとみられている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,090.5円  -43.5 円 (-3.8%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>など石油関連株が安い。25日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近4月物は前週末比1.78ドル安の1バレル55.48ドルに下落した。トランプ米大統領が25日、「原油価格は高くなり過ぎている」とツイッターに投稿したことを受け、原油価格の先行きに警戒感が出ている。

■鉄人化計画 <2404>  401円  +80 円 (+24.9%) ストップ高   本日終値
 鉄人化計画<2404>がストップ高。25日の取引終了後、エボラブルアジア<6191>と資本・業務提携することで合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の提携は、首都圏繁華街を中心に店舗を展開して若年層を多く集客する「カラオケの鉄人」の特性を生かし、エボラブルアジアのオリジナルキャンペーンなどを継続的に実施するのが狙い。また、エボラブルアジアの総合旅行プラットフォーム「エアトリ」の会員向けメルマガなどで「カラオケの鉄人」のプロモーションを実施するほか、「カラオケの鉄人」店舗の空スペース有効活用として、訪日外国人などの観光客へ向けた荷物預かりサービスを行い、鉄人化の企業価値向上を図るとしている。なお、資本面では、エボラブルアジアが25日付で鉄人化の発行済み株数の2.42%を取得している。

■リアルワールド <3691>  858円  +150 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 リアルワールド<3691>がストップ高。同社は25日、グループ会社のカチコが、動画の受託制作や動画ツールサービスの提供を行っているvivito(東京都渋谷区)と資本・業務提携したと発表。今回の提携で、リアルワールドが抱えている全国1000万人以上のクラウドワーカーを活用した大量動画制作を行うことで、高まる動画ニーズに対応していく構え。また、vivito に在籍するプロクリエイターへの報酬を「RealPay(リアルペイ)」を通じて提供する取り組みなども開始するとしている。

■イーソル <4420>  4,935円  +510 円 (+11.5%)  本日終値
 25日、イーソル <4420> [東証M]が3月31日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の4分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

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