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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):住友鉱、太陽誘電、ソニー

太陽誘電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本金銭機械 <6418>  1,105円  +22 円 (+2.0%)  本日終値
 日本金銭機械<6418>が3日ぶりに反発。前週末22日の取引終了後、従来8円50銭を予定していた19年3月期の期末配当について、11円50銭に増額修正したことが好感された。18年9月1日に株式公開から四半世紀を迎えたのを記念して3円の記念配当を実施するとしている。なお、年間配当は20円(従来予想17円)となり、前期実績に対して3円の増配になる予定だ。

■住友金属鉱山 <5713>  3,345円  +64 円 (+2.0%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>、東邦亜鉛<5707>などをはじめ非鉄株に高いものが目立つ。ここ世界景気の減速懸念の後退を背景に銅市況の上昇が顕著、アルミやニッケル市況も水準を切り上げており、これが非鉄株全般に追い風となっている。LME銅価格は2月中旬以降に上げ足を加速、時価は昨年6月下旬以来、8カ月ぶりの高値水準にある。

■太陽誘電 <6976>  2,356円  +42 円 (+1.8%)  本日終値
 太陽誘電<6976>が反発、今月12日に好決算発表や自社株買いなどを材料にマドを開けて上放れたが、その後は目先筋の戻り売りをこなし高値圏で頑強な値動きをみせ、きょう改めて買い直されている。セラミックコンデンサーの大手メーカーだが、米アップル向けの減速を車載向けなどでカバーし、業績は大方の予想を覆して好調。18年4~12月期は営業利益段階で前年同期比68%増の264億9300万円と急拡大しており、見直し買いを引き寄せている。19年3月期通期営業利益は前期比48%増の300億円見通し。また、20年3月期についても、市場では「コンデンサーの需給はひっ迫しており、値上げ効果と増産効果のダブルメリットで2ケタ成長を継続する公算が大きい」(国内中堅証券アナリスト)とみられている。

■西松屋チェーン <7545>  924円  +15 円 (+1.7%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>はしっかり。前週末22日の取引終了後に発表した2月度(1月21日~2月20日)月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比1.7%減と10カ月連続で前年実績を下回ったが、織り込み済みとの見方が強い。冬物クリアランスセールを実施したことで来店客数が伸び、子供衣料の売上高は好調に推移したが、前年より日曜日が1日少ない影響があった。なお、19年2月期の累計既存店売上高は前期比4.2%減となった。

■タダノ <6395>  1,181円  +19 円 (+1.6%)  本日終値
 タダノ<6395>が5日ぶりに反発。同社は23日、米建機大手テレックス・コーポレーション(コネチカット州)から、ドイツに本拠を置く「デマーグ」ブランドのクレーン事業を買収すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の買収は、新たにクローラクレーンをグループの商品ラインアップに加えるとともに、オールテレーンクレーン事業の更なる拡充を図るのが狙い。買収金額は2億1500万ドル(約236億円)で、19年7月をメドに買収を完了する予定としている。なお、業績に与える影響は精査中で、20年3月期業績に適時反映するとしている。

■ソニー <6758>  5,377円  +64 円 (+1.2%)  本日終値
 ソニー<6758>が堅調。全体リスクオン相場が続いているが主力輸出株の代表格である同社株は今の地合いを象徴する動き。株価は1000億円を上限とする自社株買いが好感される形で今月8日に急騰、以降は大口の資金流入が続き、目先筋の利益確定売りを飲み込む格好で上昇相場の糧としている。2月8日以降、きょうまで11営業日で押し目を形成したのはわずかに2日間、この間に株価水準を14%以上切り上げた。画像センサー事業は足もと伸び悩んでいるものの、ゲーム事業は好調で収益に貢献、19年3月期は本業のもうけを示す営業利益が前期比18.4%増の8700億円を見込んでいる。

■日油 <4403>  3,805円  +40 円 (+1.1%)  本日終値
 日油<4403>が3日ぶりに反発。午後2時ごろ、200万株(消却前発行済み株数の2.30%)の自社株を3月13日付で消却すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。なお、消却後の発行済み株数は8484万1376株となる予定だ。

■任天堂 <7974>  30,320円  +290 円 (+1.0%)  本日終値
 任天堂<7974>が4日続伸。前週末22日の取引終了後、株式の売り出しとともに上限を100万株(発行済み株数の0.83%)、または330億円とする自社株買い発表しており、これを好感した買いが入った。取得期間は、株式売り出しの受渡期日の翌営業日から4月12日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の一環として行うという。あわせて、3月29日付で1000万株の自社株を消却するとしている。同時に発表した売り出しでは、京都銀行<8369>や野村信託銀行、三菱UFJ銀行など5つの金融機関が保有していた242万8700株の売り出しを行うとしている。売り出し価格は3月4日から7日までのいずれかの日に決定する予定。また、36万4300株を上限とするオーバーアロットメントによる売り出しも実施する。

■東京エレクトロン <8035>  15,610円  +120 円 (+0.8%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>などが反発。前週は両銘柄とも売りに押される展開だったが、きょうは買い戻しが先行している。前週末の米国株市場ではNYダウなナスダック総合指数など主要株価指数がいずれも上昇したが、インテルやエヌビディアなどの半導体関連株が買われ全体相場に貢献した。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も高く、この流れに乗って東京市場でも同関連セクターに買いが先行している。

■三菱UFJ <8306>  582.5円  +2.1 円 (+0.4%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は前週末終値近辺で頑強な値動き。前週末の米国株市場ではNYダウなど主要指数がいずれも上昇したが、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、シティグループなど大手金融機関はいずれも軟調。FRBのハト派姿勢が取り沙汰されるなか、米長期金利の上昇思惑が後退している。しかし、東京市場ではメガバンク各社の株価出遅れ感が際立っており、下値抵抗力を発揮。PBRや配当利回りなどの株価指標が割安で押し目買い意欲が旺盛。

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