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【市況】18日の香港市場概況:ハンセン1.6%高で3日ぶり反発、米中協議の進展が追い風

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

週明け18日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比446.17ポイント(1.60%)高の28347.01ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が211.69ポイント(1.94%)高の11149.02ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は950億6300万香港ドルとなっている(15日は1022億8500万香港ドル)。

米中貿易戦争の終結期待が広がる流れ。15日まで北京で開かれた高レベルの通商協議に関しては、トランプ米大統領が「良好に進んだ」とコメントし、習近平国家主席も「重要な進展があった」とそろって評価した。米中両国は協議終了後、3月1日の関税引き上げ期限を延長する可能性を示唆している。「協議は18日の週に、ワシントンで継続する方針」とも伝えられた。中国の政策に対する期待感も高まっている。広東・香港・マカオのビッグベイエリア構想「粤港澳大湾区」は、18日にも計画綱要が発表されると報じられた。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち47が上昇)。石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.6%高、域内大手行の中銀香港(2388/HK)が4.4%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.7%高、医薬品メーカーの石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が3.4%高と値上がり率上位に並んだ。

業種別では、マカオのカジノが高い。新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が6.7%、美高梅中国HD(MGMチャイナ・ホールディングス:2282/HK)が4.9%、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が4.0%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.1%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.2%ずつ上昇した。

ゼネコンや建材のインフラ建設セクターもしっかり。中国交通建設(1800/HK)が4.3%高、中国鉄建(1186/HK)が3.7%高、中国中鉄(390/HK)が2.8%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が5.0%高、北京金隅集団(BBMG:2009/HK)が3.0%高、華潤水泥HD(1313/HK)が2.8%高と値を上げた。

第5世代(5G)ネットワーク関連銘柄も物色される。通信設備の中興通訊(ZTE:763/HK)が9.1%高、京信通信系統HD(2342/HK)が4.5%高、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が3.7%高、基地局運営の中国鉄塔(788/HK)が3.4%高、光ファイバー・ケーブルの長飛光繊光纜(6869/HK)が7.3%高と値を上げた。中国通信服務は上場来高値を更新している。

本土市場も3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比2.68%高の2754.36ポイントで取引を終えた。金融株が上げを主導。ハイテク株や医薬品株、消費関連株、資源・素材株、インフラ関連株、自動車株、不動産株、運輸株なども買われた。

【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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