【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):キーエンス、日立、エーザイ
キーエンス <日足> 「株探」多機能チャートより
1日に決算を発表。「今期経常は1%増益、前期配当を10円増額・今期も75円継続へ」が好感された。
ビーピー・カストロール <5015> が2月1日大引け後(15:00)に決算を発表。18年12月期の経常利益(非連結)は前の期比17.8%減の24.6億円になったが、19年12月期は前期比1.3%増の24.9億円に伸びる見通しとなった。同時に、前期の年間配当を65円→75円(前の期は91円)に増額し、今期も75円を継続する方針とした。
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■淀川製鋼所 <5451> 2,319円 +134 円 (+6.1%) 本日終値
1日に発表した「0.73%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の0.73%にあたる22万株(金額で4億8070万円)を上限に、2月4日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。
■セントラル硝子 <4044> 2,523円 +133 円 (+5.6%) 本日終値
セントラル硝子<4044>が急反発。同社は1日取引終了後に、19年3月期第3四半期累計(18年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は76億9900万円(前年同期比69.5%増)となり、通期計画80億円に対する進捗率は96.2%に達した。売上高は1730億3900万円(同2.9%増)で着地した。医薬品関連製品の販売が好調に推移したほか、半導体用途の特殊ガス関連製品やリチウムイオン電池用電解液製品の出荷が増加。また、利益面では業務の効率化及び合理化施策を進めたことが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■キーエンス <6861> 60,100円 +2,830 円 (+4.9%) 本日終値
キーエンス<6861>が大幅高で4連騰。FA用センサーの大手の同社は、国内外で企業の旺盛な設備投資需要を捉えており、1日取引終了後に発表した18年4~12月期決算では、本業のもうけを示す営業利益が前期比14%増益の2403億4800万円と好調だった。景気減速の傾向が強まる中国向けでも中小型案件を確保して販売を伸ばしていることが確認され、株価を強く刺激する格好となった。同社株は時価総額で7兆円を超え、株価水準も東証1部上場企業の中で最も高い。
■日立製作所 <6501> 3,525円 +139 円 (+4.1%) 本日終値
日立製作所<6501>が商いを伴い大きく上値を伸ばした。同社は1日取引終了後、19年3月期の連結業績予想の修正を発表。最終利益段階で従来予想の1000億円から1800億円(前期比50.4%減)へ大幅増額した。車載用リチウムイオン電池を手掛ける企業やイギリスの鉄道車両リース会社の株式売却による利益計上が反映される。株価は年初から戻り足を強め、1月中旬以降は戻り売りに調整局面にあったものの、足もとはマドを開けて上放れ、大勢2段上げの初動を思わせる動きとなっている。
■エーザイ <4523> 8,876円 +264 円 (+3.1%) 本日終値
エーザイ<4523>が後場一段高。同社の収益の柱のひとつである抗がん剤「レンビマ」が業績を牽引している。きょう取引時間中に発表した18年4~12月期の営業利益は前年同期比22%増の571億1100万円と高水準の伸びを示した。これを材料視する買いを誘導している。株価は年初から8000円台前半~9000円のボックス圏往来にあるが、今回の上昇波で上限の9000円ラインを上抜けるかに注目が集まる。
■コマツ <6301> 2,745円 +80 円 (+3.0%) 本日終値
コマツ<6301>が反発。市場では、3月1日に期限を迎える米中貿易交渉に、ここにきて中国側の譲歩で進展が見込めるとの思惑が一浮上しているもようで、関連有力株である同社株にフォローの風となっている。また、外国為替市場では全般リスクオンの流れを映して1ドル=109円台後半までドル高・円安が進行しており、これも株価にポジティブに作用している。
■アンリツ <6754> 2,097円 +61 円 (+3.0%) 本日終値
アンリツ<6754>が3日続伸、前週1月31日に好決算発表を受け一時300円を超える上昇をみせたが、その後も目先筋の利食いを吸収し上値指向を継続している。次世代高速通信規格の「5G」に関連する計測器需要が高水準で同社の業績を押し上げている。5GはIoT時代の到来を背景に世界的にインフラ整備の動きが前倒し的に進んでいる。同社は国内外で、通信機器メーカー向け需要を取り込んでいる。株価2000円台での推移は2001年以来18年ぶり。
■デジタルアーツ <2326> 7,830円 +220 円 (+2.9%) 本日終値
デジタルアーツ<2326>が5日続伸、この間に株価水準を1000円以上上昇させている。ネットの閲覧制限や情報漏洩を防ぐフィルタリングソフトを展開するが、サイバー攻撃への対応が緊急課題として浮上するなか、セキュリティーの代表株として物色人気が続いている。「主力製品のバージョンアップで標的型攻撃に対応、商品競争力の向上も受注に反映させている」(国内中堅証券)と、強気の見方を示す市場関係者は多い。19年3月期上期は公共向けで新規導入が加速、営業利益段階で37%増を見込むが20年3月期も利益成長が続く見込み。
株探ニュース