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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):FDK、国際石開帝石、任天堂

FDK <日足> 「株探」多機能チャートより
■FDK <6955>  1,038円  +29 円 (+2.9%)  本日終値
 FDK<6955>は4日ぶり反発に転じた。同社は30日取引終了後、19年3月期第3四半期累計(2018年4月~12月)の連結決算を発表。売上高は553億4800万円(前年同期比0.8%増)と小幅ながら増収を確保、営業利益は10億3700万円(同62.5%増)、最終利益は3億9100万円(同73.2%増)と急拡大した。ニッケル水素電池やアルカリ電池などがコンシューマ市場で好調に推移し収益を押し上げている。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期営業利益7億円(前期比5.0%増)を既に大きく上回っており、これを好感する買いを呼び込んでいる。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,045.5円  +28.5 円 (+2.8%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>など石油関連株が軒並み高。30日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近3月物が前日比0.92ドル高の1バレル54.23ドルへ上昇。一時、54.93ドルと12月初旬以来、約2カ月ぶり高値に上昇した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した米原油在庫は市場予想を下回り、需給改善期待が膨らんだ。また、米政府は米企業とベネズエラ国営石油会社(PDVSA)の取引を制限する制裁方針を発表したことも、市場への供給減思惑となり原油高に働いた。この原油価格上昇を背景に石油関連株に見直し買いが流入した。

■OSG <6136>  2,223円  +57 円 (+2.6%)  本日終値
 OSG<6136>が4日ぶり反発。前日まで3日間の下げ分を取り戻し、なお上値指向を強めつつある。同社は切削工具大手で米国の航空機業界向けで需要取り込みが進んでいる。抜群の切りくず排出機能を備えたコーティング付きめねじ加工工具「Aタップ」に引き合いが旺盛で同社の収益押し上げに寄与している。「商品値上げによる利益率向上も19年11月期に反映される見通し」(国内中堅証券アナリスト)にあり、18年11月期の営業18%増益に続き、7%増益の240億円予想と収益成長トレンドが続く見通し。

■任天堂 <7974>  33,830円  +680 円 (+2.1%)  本日終値
 任天堂<7974>の戻り足が急だ。一時1300円以上の上昇をみせ、26週移動平均線に急接近、底入れの動きを明示している。全体相場は前日の米株高を受け、大きく買い優勢に傾いている。そのなか、同社株は個人投資家資金を中心に短期筋の売買が活発で東証1部売買代金ランキングでもソフトバンクグループ<9984>を押さえて第1位となっている。同社のドル箱商品となっている家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が、昨年のクリスマス商戦で売り上げを伸ばしたことが伝わっており、きょう決算発表を控えていることから、足もとは好決算を先取りする形で買い優勢に傾いている。

■日本電気硝子 <5214>  3,020円  +20 円 (+0.7%)  本日終値
 日本電気硝子<5214>が4日ぶりに反発。30日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、営業利益を310億円から248億円(前の期比23.0%減)へ、純利益を200億円から151億円(同44.5%減)へ下方修正したが、織り込み済みとの見方が強い。ガラス繊維事業の拡大や液晶ディスプレー用基板ガラスの堅調な出荷により、売上高は3000億円から3003億円(前期比6.3%増)へやや上振れたが、為替差損や原燃料価格の上昇に加えて、米国ガラス繊維事業拠点における生産性が想定に届かなかったことが利益を押し下げた。

■サイバーエージェント <4751>  3,500円  -655 円 (-15.8%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 サイバーエージェント<4751>が大幅続落。30日取引終了後、19年9月期の連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は4700億円から4400億円(前期比4.9%増)へ見直したほか、営業利益は300億円から200億円(同33.7%減)へ、最終利益は50億円から20億円(同58.8%減)へ修正した。ゲーム事業が足もとで想定を下回る実績となっており、ゲーム事業と広告事業などの利益予想を下方修正した。「AbemaTV」などの先行投資事業は期初想定通り営業損益は200億円の赤字を見込んでいる。今期の年間配当予想は33円で据え置いている。

■マンダム <4917>  2,549円  -386 円 (-13.2%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 30日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が6%減益で着地・10-12月期も41%減益」が嫌気された。
 マンダム <4917> が1月30日大引け後(16:00)に決算を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.8%減の87.3億円に減り、通期計画の93億円に対する進捗率は5年平均の102.5%を下回る93.9%にとどまった。
  ⇒⇒マンダムの詳しい業績推移表を見る

■スクリン <7735>  4,635円  -535 円 (-10.4%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 30日に決算を発表。「今期経常を一転32%減益に下方修正、配当も64円減額」が嫌気された。
 SCREENホールディングス <7735> が1月30日大引け後(16:00)に決算を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比18.9%減の186億円に減った。業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の155円→91円(前期は110円)に大幅減額修正した。
  ⇒⇒スクリンの詳しい業績推移表を見る

■サイオス <3744>  560円  +80 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 サイオス <3744> [東証2]がストップ高。30日大引け後、18年12月期の連結経常利益を従来予想の8000万円→3億1000万円に3.9倍上方修正。減益率が75.5%減→4.9%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。主力のシステム障害回避ソフトや金融機関向け経営支援システム、文書管理ソフトの受注が伸びたことが寄与。利益率の高い自社製品の販売回復に加え、販管費を削減したことも上振れに大きく貢献した。

■キューブシステム <2335>  744円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 キューブシス <2335> がストップ高。30日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比40.4%増の6.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。建設機械メーカーや食品メーカー向けシステム基盤の構築案件が拡大したほか、クラウドコンサル案件が増加したことが寄与。生産性の向上や体制の最適配置などで採算が改善したことも大幅増益に貢献した。併せて、発行済み株式数の2.80%にあたる40万株(3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元の拡充を好感する買いも向かった。


●ストップ高銘柄
 ベルトラ <7048>  905円  +150 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 ソフトブレーン <4779>  519円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 リアルワールド <3691>  734円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 サンバイオ <4592>  7,210円  -1,500 円 (-17.2%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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