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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アジアパイル、ムゲンE、インターアク

アジアパイル <日足> 「株探」多機能チャートより
■アジアパイル <5288>  660円  +72 円 (+12.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 アジアパイルホールディングス <5288> が一時ストップ高。25日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の34.5億円→47億円に36.2%上方修正。増益率が15.1%増→56.8%増に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。国内部門の工事採算が想定以上に改善することが上振れの主因となる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の17円→20円(前期は15円)に増額修正したことも支援材料となった。また、前日終値ベースの予想PERが10.0倍→7.1倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■ムゲンエステート <3299>  626円  +64 円 (+11.4%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ムゲンエステート <3299> が急騰。25日大引け後、18年12月期の連結経常利益を従来予想の37.6億円→52億円に38.3%上方修正。減益率が42.0%減→19.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。金融機関による融資審査の厳格化が重しとなったものの、値引き販売などが奏功し、売上高は計画を達成した。投資用不動産の利益率が上向いたことに加え、仕入控除税額の計算方法変更に伴う租税公課の減少なども利益を押し上げた。

■インターアクション <7725>  2,232円  +200 円 (+9.8%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 インターアクション<7725>は大幅高、2000円近辺を横に走る75日移動平均線を大きく上回り中期トレンド転換を明示している。IoT関連機器の普及を背景にCCD及びCMOSイメージセンサー向け検査用光源装置などが好調だ。19年5月期の連結売上高は従来予想の61億4800万円から71億5800万円(前期比19.1%増)へ、営業利益は10億100万円から14億2100万円(同41.3%増)へ大幅に増額している。ソニー<6758>が日本だけでなく米欧にも拠点を設け、CMOSイメージセンサーの開発強化に動く構えにあることが伝わっている。インターアクションもCMOSセンサーの市場拡大で恩恵を受ける関連有力株としてマーケットの注目度が高まっている。

■明豊ファシリ <1717>  539円  +48 円 (+9.8%)  本日終値
 明豊ファシリティワークス <1717> [東証2]が高い。25日大引け後、19年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の6.2億円→7.5億円に21.0%上方修正。増益率が1.6%増→23.0%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。建設コスト削減や工期短縮などを支援するコンストラクション・マネジメントの受注が想定以上に伸び、売上高が計画を10.9%も上回ることが利益を押し上げる。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の13.5円→16円に増額修正したことも買いに拍車を掛けた。前日終値ベースの予想PERが13.5倍→10.7倍に低下する一方、期末配当利回りは3.26%に上昇し、割安感が強まった。

■キムラユニティー <9368>  1,101円  +90 円 (+8.9%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 キムラユニティー <9368> が大幅高。25日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比49.8%増の19.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の物流サービスでトヨタ自動車 <7203> 向けに格納器具や包装作業の受注が増えたことが寄与。北米子会社の業績が回復したことも大幅増益に貢献した。通期計画の21億円に対する進捗率は92.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■和井田製作所 <6158>  1,332円  +95 円 (+7.7%)  本日終値
 和井田製作所<6158>が急伸。工作機械受注は中国の景気減速の影響を受けているが、中国向け受注は18年10~12月期が四半期ベースで底入れとなった可能性も指摘される。そのなか、ナノミクロン単位に特化した高技術力を売り物とする同社は、スマートフォン向けで精密金型関連の工作機械、自動車向けで切削工具の加工用工作機械でその商品競争力の高さを発揮している。また、半導体製造装置関連株に見直しムードが漂うなか、同社はウエハー平面研削盤などで優位性を持ち、再評価される可能性が高まっている。

■セレス <3696>  1,552円  +108 円 (+7.5%)  本日終値
 セレス<3696>が反発。同社は25日取引終了後に、18年12月期通期の連結営業利益が従来予想の10億円を上回り12億2000万円(18年12月期第3四半期から連結決算に移行したため前の期との比較なし)になったようだと発表。売上高予想も94億円から107億円に上方修正。主力のポイントサイト事業の売上高が堅調に推移したほか、コンテンツメディア事業の売上高が拡大したことなどが寄与した。

■イード <6038>  824円  +57 円 (+7.4%)  本日終値
 イード<6038>が上値追い加速。同社は自動車やIT関連サイトなどのデジタルメディアを展開する。M&Aにも積極的で業容を大きく拡大させている。次世代高速通信規格5Gではトヨタ自動車<7203>をはじめ自動車業界も参入加速、そのなかイードは「イード5Gモビリティ」というビジョンを掲げ取り組んでおり、自動車業界とIT企業提携の橋渡し役を担う経営戦略で業績飛躍への期待が高まっている。業績は営業利益段階で18年6月期に前の期比3倍と急拡大、19年6月期も2ケタ成長が続く見通しにある。

■太陽工機 <6164>  1,460円  +95 円 (+7.0%)  本日終値
 太陽工機<6164>が後場急伸。午後2時ごろ、集計中の18年12月期単独業績について、売上高が96億円から97億2300万円(前の期比32.1%増)へ、営業利益が15億円から16億6900万円(同72.8%増)へ、純利益が10億円から11億5700万円(同77.2%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入った。国内からの設備投資需要が好調に推移したことに加えて、製造コストが計画を下回ったことが要因としている。

■ウインテスト <6721>  114円  +7 円 (+6.5%)  本日終値
 ウインテスト<6721>が高い。前引け後に、中国顧客から量産向け装置としてLCDドライバ検査装置WTS-577を新規受注したほか、国内顧客から納入済み検査装置の保守サービスを受注したと発表しており、これらを好感した買いが入った。WTS-577の受注金額は約5000万円で、19年7月期に売り上げ計上する予定。一方、保守サービスの受注金額は約2200万円で、19年7月から20年7月期にかけて売り上げ計上する予定としている。なお、19年7月期業績予想は、今回の受注を含めた業績予想が可能になった段階で発表するとしている。

●ストップ高銘柄
 ぷらっとホーム <6836>  2,145円  +400 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値
 和心 <9271>  1,631円  +300 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値
 リーダー電子 <6867>  665円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 テックポイント・インク <6697>  1,045円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 麻生フオームクリート <1730>  559円  +80 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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