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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ネクソン、ローム、富士通

ネクソン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ネクソン <3659>  1,697円  +102 円 (+6.4%)  本日終値
 ネクソン<3659>が後場急伸。午後0時42分にブルームバーグが「中国のテンセント・ホールディングス(騰訊)がネクソンの株式取得に向けた提案を検討している」と報じると株価は急伸した。プライベートエクイティー(PE)投資会社のヒルハウス・キャピタルとKKRも同様の検討を進めている、という。また、他の世界的なテクノロジー企業や買収ファンドがネクソンの株取得に関心を示し、米ブラック・ストーングループも提案を検討中、と伝えている。

■ローム <6963>  7,340円  +380 円 (+5.5%)  本日終値
 ローム<6963>、TDK<6762>、太陽誘電<6976>など電子部品株の一角が強さを発揮。18年10~12月期の電子部品主要各社の受注額が前年同期比マイナスとなったことなどが伝わっているが、その背景にある米アップルのiPhone最新モデルの販売不振や中国景気の減速について市場では織り込みが進んでいる。米国企業の半導体セクターの好決算が相次ぐなか、半導体関連株に見直し機運が台頭、その流れが電子部品セクターにも波及した。

■富士通 <6702>  7,387円  +334 円 (+4.7%)  本日終値
 富士通<6702>が大幅反発、上値のフシとなっていた昨年12月17日の戻り高値7300円を払拭した。同社はきょう前場取引時間中に、医療機関向け治験ソリューション「tsClinical DDworks21/Trial Site」の提供を開始することを発表、これが株価を刺激した。新薬開発を行う製薬企業と治験を実施する医療機関との間において紙文書でやり取りされる治験文書をクラウド上で共通管理するというもので、新薬試験の電子化支援ビジネスに期待した買いを引き寄せている。

■東京エレクトロン <8035>  14,730円  +640 円 (+4.5%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連株が全体軟調相場に抗して買い優勢の展開となった。米国企業の決算発表が本格化しているが、前日は情報技術大手のIBMが好決算発表で大きく買われ全体相場を牽引した。米国のコンピューター関連や半導体関連企業は好決算が目立ち、東京市場にもその連想が働いている。東エレクは直近、米運用大手のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントが保有株数を増やすなど、ファンド筋の買い増しも確認されている。

■フェローテク <6890>  898円  +36 円 (+4.2%)  本日終値
 フェローテックホールディングス<6890>が大幅反発。米国では半導体関連企業の市場コンセンサスを上回る決算を受け、同セクターに見直し機運が台頭し始めている。きょうは東京市場でも東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>などの半導体製造装置関連株が強い動きをみせるなど風向きが変わっている。そのなか、製造装置向け部品を手掛ける同社株にも上放れ期待の買いが厚みを帯びてきた。同社は移動体基地局向け温度調整部材も手掛けており、2020年の商用化が予定される5G関連株としてもテーマ性を持っている。

■ケンコーマヨネーズ <2915>  2,073円  +59 円 (+2.9%)  本日終値
 ケンコーマヨネーズ <2915> が反発。23日大引け後、三井物産 <8031> と米マサチューセッツ州の食品製造・販売会社Hans Kissleの株式を取得したと発表しており、これを好感する買いが向かった。Hans Kissleは米国北東部を中心に展開している惣菜メーカー。今後は三井物産と提携し、Hans Kissleの競争力向上と販売チャネルの拡大を通じて、成長を続ける米国の中食市場への参入を目指す。出資金額は約120億円で、出資比率は三井物産が80%、同社は20%。

■NOK <7240>  1,679円  +45 円 (+2.8%)  本日終値
 NOK<7240>が続伸。23日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を6990億円から6772億円(前期比7.1%減)へ、営業利益を345億円から266億円(同40.8%減)へ、純利益を237億円から170億円(同51.8%減)へ下方修正したが、下方修正は織り込み済みとの見方が強く、悪材料出尽くしとみた買いが入った。下方修正は、電子部品事業で高機能スマートフォン向け販売が減少することが要因という。また、電子部品事業の保有する固定資産について将来の回収可能性を検討しており、これに対する業績への影響はわかり次第、速やかに発表するとしている。

■扶桑化学工業 <4368>  2,100円  +48 円 (+2.3%)  本日終値
 扶桑化学工業 <4368> が3日ぶりに反発。23日大引け後、東証が同社を24日売買分から貸借銘柄に選定すると発表したことが買い材料視された。日証金も23日約定分から貸借銘柄に追加すると発表しており、株式流動性の向上による売買活発化を期待する買いが先行しているようだ。

■東海カーボン <5301>  1,499円  +33 円 (+2.3%)  本日終値
 東海カーボン <5301> が続伸。24日付の日本経済新聞朝刊で「東海カーボンの2019年12月期は連結営業利益が1000億円弱と、前期推定値に比べ約3割増えそうだ」と報じられたことが買い材料視された。記事によると「2年連続の最高益となる。電気炉製鋼向けの資材である黒鉛電極の需要好調を受けた値上げが浸透し、利益率が上向く。18年に傘下に収めた米国や韓国の子会社も通年で貢献する」という。今期業績への期待感に加え、予想PER4%台と低水準にあることも意識され買い戻しが流入した。

■凸版印刷 <7911>  1,801円  +33 円 (+1.9%)  本日終値
 凸版印刷<7911>が反発。23日の取引終了後、保有する上場有価証券1銘柄を売却したのに伴い、投資有価証券売却益275億7600万円を19年3月期決算で特別利益として計上すると発表しており、業績上振れを期待した買いが入った。なお、業績予想については、他の要因も含めて現在精査中としている。

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