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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:レーザーテク、ペプドリ、ニコン

レーザーテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■フジオフードシステム <2752>  2,109円  +205 円 (+10.8%)  11:30現在
 23日、東証がフジオフードシステム <2752> [JQ]を30日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■カワチ薬品 <2664>  2,050円  +168 円 (+8.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 カワチ薬品 <2664> が急反発。23日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.5%減の47.6億円で着地。ただ、通期計画の59億円に対する進捗率は80.7%となり、業績上振れ期待が浮上しているようだ。価格競争の激化を背景に既存店売上高の前年割れが続いたほか、販管費の増加なども利益を圧迫した。一方、直近3ヵ月の実績である10-12月期(第3四半期)の経常利益は原価率が改善し、前年同期比25.3%増の13.8億円と回復した。

■山梨中央銀行 <8360>  1,456円  +114 円 (+8.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 23日、山梨中央銀行 <8360> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.13%にあたる38万株(金額で6億4600万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月5日から3月22日まで。また、発行済み株式数の2.85%にあたる100万株の自社株を消却する。消却予定日は2月22日。

■レーザーテック <6920>  3,265円  +230 円 (+7.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 レーザーテック<6920>が4日ぶり急反発。米半導体大手企業の決算を受けて、目先半導体関連株に対する風向きが変わっている。直近では23日に発表された米テキサス・インスツルメンツ(TI)の18年10~12月期決算が、時間外取引で同社株を押し上げる契機となっており、この流れが東京市場にも波及している。TIの売上高は市場予測を下回ったが、1株利益については予測を上回ったことが好感された。きょうは東京エレクトロン<8035>を筆頭に半導体関連株に買いが流入しており、半導体生産過程で不可欠のマスクブランクス検査装置で独占的シェアを有するレーザーテックにも水準訂正期待の買いを誘導した。

■KOA <6999>  1,426円  +99 円 (+7.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 KOA<6999>は3日ぶりに反発している。23日の取引終了後、集計中の第3四半期累計(18年4~12月)連結業績予想について、売上高が421億円から423億7500万円(前年同期比8.4%増)へ、営業利益が40億9000万円から43億9300万円(同2.0%増)へ、純利益が1億5200万円から2億6700万円(同92.0%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。主に国内売上高が増加したことに加えて、実績為替レートが想定より円安に推移したこことなどが寄与した。

■ペプチドリーム <4587>  4,465円  +220 円 (+5.2%)  11:30現在
 ペプチドリーム<4587>が大幅反発している。23日の取引終了後、塩野義製薬<4507>と脳移行性を向上させるカーゴペプチドを含む、複数のペプチド―薬物複合体(PDC)創製に関する包括的な共同研究契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同研究は、脳移行性に関わることが知られる複数の標的分子に対し、ペプドリ独自の創薬開発プラットフォームシステムを用いて医薬品および医薬品候補化合物の脳移行性を向上させるカーゴペプチドを見出し、これに塩野義薬が選定した医薬品・医薬品候補化合物を付加することで、新たなPDC医薬品を創製することが目的という。また、同契約の締結に伴い、ペプドリは塩野義薬から契約一時金(および共同研究費)を受領するほか、今後、非臨床および臨床試験の進捗状況に合わせて目標達成報奨金(マイルストーンフィー)や、製品化後は売り上げ金額に応じたロイヤルティーを受け取ることになる。

■ニコン <7731>  1,799円  +86 円 (+5.0%)  11:30現在
 ニコン<7731>が大幅続伸している。同社は23日、オランダの半導体露光装置大手ASML及びドイツのカールツァイスと、露光装置やデジタルカメラの特許に関する訴訟について和解することで覚書を結んだと発表。これが材料視されているようだ。この合意覚書は、欧州、日本、米国でのすべての訴訟が対象で、3社は2月に和解及びクロスライセンスに関する最終契約を締結し、3社間のすべての訴訟を取り下げる予定。また、ASMLとカールツァイスからニコンに対して総額約190億円の支払いが含まれ、更に最終契約の締結日から10年間、液浸露光装置の年間売上高の0.8%に相当する金額のライセンス料を相互に支払うクロスライセンスの合意も明記されている。

■ローム <6963>  7,250円  +290 円 (+4.2%)  11:30現在
 ローム<6963>、TDK<6762>、太陽誘電<6976>など電子部品株の一角が強さを発揮している。18年10~12月期の電子部品主要各社の受注額が前年同期比マイナスとなったことなどが伝わっているが、その背景にある米アップルのiPhone最新モデルの販売不振や中国景気の減速について市場では織り込みが進んでいる。米国企業の半導体セクターの好決算が相次ぐなか、半導体関連株に見直し機運が台頭、その流れが電子部品セクターにも波及している。

■フェローテク <6890>  887円  +25 円 (+2.9%)  11:30現在
 フェローテックホールディングス<6890>が切り返しに転じている。米国では半導体関連企業の市場コンセンサスを上回る決算を受け、同セクターに見直し機運が台頭し始めている。きょうは東京市場でも東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>などの半導体製造装置関連株が強い動きをみせるなど風向きが変わっている。そのなか、製造装置向け部品を手掛ける同社株にも上放れ期待の買いが厚みを帯びてきた。同社は移動体基地局向け温度調整部材も手掛けており、2020年の商用化が予定される5G関連株としてもテーマ性を持っている。

■東京エレクトロン <8035>  14,485円  +395 円 (+2.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連株が全体軟調相場に抗して買い優勢の展開となっている。米国企業の決算発表が本格化しているが、前日は情報技術大手のIBMが好決算発表で大きく買われ全体相場を牽引した。米国のコンピューター関連や半導体関連企業は好決算が目立ち、東京市場にもその連想が働いている。東エレクは直近、米運用大手のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントが保有株数を増やすなど、ファンド筋の買い増しも確認されている。

■ケンコーマヨネーズ <2915>  2,058円  +44 円 (+2.2%)  11:30現在
 ケンコーマヨネーズ <2915> が反発。23日大引け後、三井物産 <8031> と米マサチューセッツ州の食品製造・販売会社Hans Kissleの株式を取得したと発表しており、これを好感する買いが向かった。Hans Kissleは米国北東部を中心に展開している惣菜メーカー。今後は三井物産と提携し、Hans Kissleの競争力向上と販売チャネルの拡大を通じて、成長を続ける米国の中食市場への参入を目指す。出資金額は約120億円で、出資比率は三井物産が80%、同社は20%。

■凸版印刷 <7911>  1,806円  +38 円 (+2.2%)  11:30現在
 凸版印刷<7911>が反発している。23日の取引終了後、保有する上場有価証券1銘柄を売却したのに伴い、投資有価証券売却益275億7600万円を19年3月期決算で特別利益として計上すると発表しており、業績上振れを期待した買いが入っている。なお、業績予想については、他の要因も含めて現在精査中としている。

■扶桑化学工業 <4368>  2,094円  +42 円 (+2.1%)  11:30現在
 扶桑化学工業 <4368> が3日ぶりに反発。23日大引け後、東証が同社を24日売買分から貸借銘柄に選定すると発表したことが買い材料視された。日証金も23日約定分から貸借銘柄に追加すると発表しており、株式流動性の向上による売買活発化を期待する買いが先行しているようだ。

■東海カーボン <5301>  1,489円  +23 円 (+1.6%)  11:30現在
 東海カーボン <5301> が続伸。24日付の日本経済新聞朝刊で「東海カーボンの2019年12月期は連結営業利益が1000億円弱と、前期推定値に比べ約3割増えそうだ」と報じられたことが買い材料視された。記事によると「2年連続の最高益となる。電気炉製鋼向けの資材である黒鉛電極の需要好調を受けた値上げが浸透し、利益率が上向く。18年に傘下に収めた米国や韓国の子会社も通年で貢献する」という。今期業績への期待感に加え、予想PER4%台と低水準にあることも意識され買い戻しが流入している。

■日本電産 <6594>  12,335円  +120 円 (+1.0%)  11:30現在
 日本電産<6594>が3日ぶり反発。同社は23日取引終了後に発表した19年3月期第3四半期累計(18年4~12月)の連結決算は、売上高が1兆1543億600万円(前年同期比4.4%増)、営業利益は1293億6700万円(同2.5%増)、最終利益は1032億1400万円(同9.8%増)だった。ただ、中国向けモーターの需要が足もと急減しており、10~12月期で見た場合は最終利益段階で前年同期比29%減益と減速が顕著となった。もっとも、1月17日の通期見通し下方修正で、足もとの業績悪は株価には織り込み済み。一方、同日に発行済み株式数(自社株を除く)の1.70%にあたる500万株、500億円を上限とする自社株買いを実施することを発表(買い付け期間は1月29日から20年1月23日まで)しており、これを好感する買いが優勢となった。

■デュアルT <3469> [JQ] 1024円  +150 円 (+17.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 デュアルタップ<3469>がストップ高カイ気配。23日の取引終了後、クラウドポート(東京都渋谷区)との業務提携による不動産ファンド「大田区XEBECファンド#1」の「Funds(ファンズ)」での募集を同日付で開始し、開始から54秒で満額の投資申し込みがあったと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同ファンドはクラウドポートが展開する、スマホひとつで1円からできるフィンテックサービス「Funds」上で組成した第1号ファンド。デュアルタップでは今後も「Funds」上で「XEBEC」を中心とした東京23区の不動産に関係したファンドの組成を行うとしている。

■エーバランス <3856> [東証M] 620円  +100 円 (+19.2%) ストップ高   11:30現在
 Abalance <3856> [東証2]がストップ高。23日大引け後、子会社WWBがベトナムで太陽光発電所の起工式を実施したと発表しており、海外事業の拡大による業績への寄与に期待する買いが向かった。WWBはベトナムで太陽光発電所の開発を進めているが、今回、関係企業との契約が完結し、ニャチャンでプロジェクトの竣工を迎えた。同プロジェクトでは自社製品「Maxar」の太陽光パネルを使用するほか、設置工事には同社のソーラードリラーの採用が決まっている。また、現地におけるプロジェクトコンサルティングとして、関連企業VNREEへの発注も決定しているという。

●ストップ高銘柄
 北川精機 <6327>  392円  +80 円 (+25.6%) ストップ高   11:30現在
 日本精鉱 <5729>  2,600円  +500 円 (+23.8%) ストップ高   11:30現在
 トレードワークス <3997>  2,130円  +400 円 (+23.1%) ストップ高   11:30現在
 シャノン <3976>  1,738円  +300 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ぷらっとホーム <6836>  1,738円  +300 円 (+20.9%) ストップ高   11:30現在
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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