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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):オプテクスG、Fスターズ、安川電

オプテクスG <日足> 「株探」多機能チャートより
■オプテックスグループ <6914>  1,818円  +103 円 (+6.0%)  本日終値
 オプテックスグループ<6914>が大幅続伸。午前9時ごろ、子会社オプテックス・エフエーが外径測定器メーカーの東京光電子工業(東京都練馬区)の全株式を取得し、子会社化したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回の買収は、非接触での高精度レーザ測定分野におけるラインアップを補完するとともに、両社の技術・販路を融合することで、国内外での更なる事業拡大を図るのが狙い。買収額は非公表。なお、19年12月期業績への影響は軽微としている。

■フィックスターズ <3687>  1,032円  +58 円 (+6.0%)  本日終値
 フィックスターズ<3687>は大幅反発。午前11時ごろ、子会社Fixstars AutonomousTechnologies(フィックスターズAT)が、WHILL(横浜市鶴見区)の自動運転システムの重要な機能をソフトウェア開発サービスで提供したと発表しており、これを好感した買いが入った。WHILLの自動運転システムは、米ネバダ州ラスベガスで8日(現地時間)から開催されるコンシューマ・エレクトロニクス分野での世界最大級の見本市「CES 2019」の「Accessibility」部門で最優秀賞を受賞したシステム。特に運転者や周囲の歩行者の安全を確保する自動運転・自動停止機能は重要な要素で、その早期実現のためにフィックスターズATが提供するソフトウェア開発サービスが活用されたとしている。

■TKC <9746>  4,090円  +175 円 (+4.5%)  本日終値
 TKC<9746>が5日続伸。同社はきょう、群馬県渋川市と沼田市が共同利用する財務会計システムに、自社提供する「TASKクラウド公会計システム」が採用されたことを明らかにした。「TASKクラウド公会計システム」は、“統一的な基準による地方公会計”に完全準拠し、日々仕訳(リアルタイム仕訳)に対応したサービス。現在、全国の190団体以上に採用されている。

■マクニカ富士 <3132>  1,400円  +54 円 (+4.0%)  本日終値
 マクニカ・富士エレホールディングス<3132>が大幅反発。この日正午ごろ子会社マクニカが、人工知能(AI)プラットフォーム企業であるインドのクラウドアナリティックス・ソリューションズ社株の41.8%を取得し、関係会社化することで合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。マクニカは17年12月からクラウドアナリスティックス社との協業を開始しており、既に数社のユーザ企業と実証実験を開始している。またマクニカでは、AI関連事業への取り組みとして、AI関連の半導体、ハードウェア・ソフトウェア製品、エコパートナーとの協業によるAIモデルの開発などに取り組んでおり、今回の関係会社化によりAIソリューションのプロダクトとサービスの事業ポートフォリオを拡大し、企業向けのAIを活用した事業支援を推進するとしている。

■ロート製薬 <4527>  3,010円  +108 円 (+3.7%)  本日終値
 ロート製薬<4527>が3日ぶりに反発。岩井コスモ証券が4日付で投資判断「A」を継続し、目標株価を4000円から4200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、独自の高付加価値製品群によって国内で着実に収益を確保しながら、アジアを中心とする海外市場の開拓によって高い中期成長が見込める企業として評価。上期業績は営業利益が前年同期比24%増の107億1000万円と上期としての過去最高を更新し、これを受けて会社側では19年3月期通期見通しを営業利益で19億円増額し214億円としたが、同証券ではこれを上回る同218億円を予想。更に、再生医療など新規分野の収益化に向けた道筋も見えつつあると評価している。

■日東紡績 <3110>  1,807円  +64 円 (+3.7%)  本日終値
 日東紡<3110>が大幅高で3日ぶりに反発。4日の取引終了後、米子会社が体外診断薬の製造販売を手掛ける米カミヤ・バイオメディカル社(ワシントン州)の全株式を2段階で取得する売買契約を締結し、2日付で持ち分51%を取得したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回の株式取得は、両社のブランドと販売ネットワークを融合させてシナジーを生み出し、米国でのメディカル事業の拡大を図るのが狙い。なお、19年3月期業績への影響は軽微としている。

■安川電機 <6506>  2,608円  +90 円 (+3.6%)  本日終値
 安川電機<6506>が反発。ここ米中貿易摩擦の影響に伴う中国景気減速の傾向を嫌気して調整色を余儀なくされていたが、大発会に2426円の昨年来安値に売り込まれた時点で26週移動平均線とのマイナスカイ離が26%まで広がっており、目先売られ過ぎとの判断が働いている。米中摩擦についても7日から8日にかけて米中の次官級の貿易会議が行われることで、何らかの進展があるのではないかとの期待感もある。また、同社は10日に18年3~11月期決算を発表する予定で、この結果にもマーケットの関心は高い。

■H2Oリテイ <8242>  1,610円  +50 円 (+3.2%)  本日終値
 エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>が3日ぶりに反発。前週末4日の取引終了後に発表した12月度の売上速報で、全店合計売上高が前年同月比4.0%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。気温の低下とともにコートがようやく動き出し婦人衣料が伸長。また、ご褒美需要を中心に動きがいい婦人靴や、クリスマスギフトでハンドバッグなどが活発に動き、婦人ファッション中心に好調に推移した。なお、阪神梅田本店が建て替え工事のために、売り場面積が前年に比べて約2割減少した影響があり、それを除くと同5.6%増となった。

■ALBERT <3906>  12,380円  +380 円 (+3.2%)  本日終値
 ALBERT<3906>が反発。株価は75日移動平均線近辺で強弱感が対立しているが、きょうは全体相場が戻り足に転じるなか、目先リバウンド狙いの買いが優勢だ。安倍政権では国家戦略特区制度「スーパーシティー構想」の議論が進めているが、これは人工知能(AI)やビッグデータを利用した街づくりを目指したもの。AIなどの最先端分野の実装すべき技術やサービスを実現させる方向で取り組んでいる。また、今年春をメドにAIなどを活用したスマート社会構想「ソサイエティ5.0」に向けたIT政策大綱をまとめ迅速に実行に移す構えだ。そうしたなか、AI関連株への物色人気が再燃しており、トヨタ自動車<7203>や東京海上ホールディングス<8766>グループ、KDDI<9433>など大資本と相次いで資本・業務提携を進めるALBERTへの注目度は高い。

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