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【市況】今週の【早わかり株式市況】4週続落も2万円台キープ、米株に翻弄され激しき乱高下

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

■今週の相場ポイント
 1.日経平均は激しく乱高下も小幅に4週続落
 2.米急落でリスク回避の売り殺到、一時1万9000円割れ
 3.アルゴリズム売買が相場乱高下を助長
 4.一転NYダウ史上最大の上げ幅を受けて買い戻され2万円台回復
 5.大納会は利益確定売りに押されながらも2万円大台をキープ

■週間 市場概況
 今週の株式市場は、米株市場に大きく揺さぶられる形で日経平均株価が激しく乱高下となり4週続落したものの、前週末比151円(0.75%)安と小幅安で今年の取引を終えた。米株市場で前週の米利上げ継続を嫌気した急落に続き、今度は米政府機関の一部閉鎖など米政権への警戒感が強まり大幅安となったことを受け、3連休明け25日の東京市場はリスク回避の売り一色となり日経平均は1010円安と今年2番目の下げ幅を記録、あっさりと2万円大台を割り込んだ。翌日も売り優勢で始まり一時1万9000円を割り込む場面もあったものの、押し目買いが入りプラス圏まで押し戻された。好調な年末商戦が伝わり26日のNYダウが1086ドル高と史上最大の上げ幅を記録したことを受け、日経平均は一転して今年最大の上げ幅となる750円高と急騰、3日ぶりに2万円台を回復した。この激しい乱高下はアルゴリズム売買が助長した。大納会は利益確定売りに押されながらも2万円大台をキープして今年の取引を終えた。


■来週のポイント
 来週は6連休中の海外市場次第だが、世界景気減速が懸念されているだけに不安定な相場展開になりそうだ。

 重要イベントとしては、国内は1月4日の大納会、1日だけ営業日でイベントは特にない。海外では 12月31日に発表される中国12月製造業PMIや1月4日発表の米国12月雇用統計に注視が必要だろう。

■日々の動き(12月25日~12月28日)

【↓】  12月25日(火)―― 1000円強の暴落、リスク回避ムード一色
 日経平均 19155.74( -1010.45)  売買高17億1656万株 売買代金 2兆6167億円

【↑】  12月26日(水)―― 6日ぶり反発、急落の反動による押し目買いが優勢
 日経平均 19327.06( +171.32)  売買高13億8826万株 売買代金 2兆2883億円

【↑】  12月27日(木)―― 続急伸・2万円台回復、米株高に追随し全面高
 日経平均 20077.62( +750.56)  売買高15億7642万株 売買代金 2兆6918億円

【↓】  12月28日(金)―― 3日ぶり反落も2万円台は死守、前日の反動で売り優勢
 日経平均 20014.77(  -62.85)  売買高11億9506万株 売買代金 2兆0293億円

■セクター・トレンド
 (1)日経平均は下落も、33業種中22業種が上昇
 (2)武田 <4502> など医薬株が大幅続落で下落率トップ
 (3)内需株はファストリ <9983> など小売り、JT <2914> など食品、三井不 <8801> など不動産株が軟調も
   JR東日本 <9020> など陸運、三菱倉 <9301> など倉庫、大林組 <1802> など建設株は反発
 (4)ソニー <6758> など電機、ヤマハ発 <7272> など自動車は値を保つ
 (5)三菱UFJ <8306> など銀行、第一生命HD <8750> など保険といった金融株は低迷

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)
 1(2) 人工知能(AI)
 2(1) 5G(第5世代移動通信システム)
 3(3) キャッシュレス決済
 4(11) ディフェンシブ  ── 相場の乱高下を映し、前週の11位からジャンプアップ
 5(9) 全固体電池
  ※カッコは前週の順位

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