【市況】明日の株式相場見通し=不安感増幅で下値模索、買い手不在が深刻に
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
市場関係者からは「根底にあるのは、米中貿易摩擦に起因する世界景気減速への不安感から買い手不在が深刻になっていること。きょうは、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果で、米連邦準備制度理事会(FRB)のバランスシートを毎月500億ドルのぺースで今後も縮小し続ける方針を表明するなど、今後の利上げに対する姿勢がやや強めで、市場が想定したよりも“タカ派的”との受け止めが広がり、これが日米株価の下落を招いたようだ。日経平均は3月26日の取引時間中の年初来安値2万347円49銭を下回り、終値ベースでも3月23日の2万617円86銭を割り込んだ。海外投資家による株価指数先物主導の売りや個人投資家の換金売りで、全般の下げ足が加速した」との見方が出ていた。
20日の東京株式市場は朝方から売り優勢で、後場に入ると先物を絡めたアルゴリズム売買の影響で一気に下げ幅を広げ、日経平均は一時700円あまり下落し、年初来安値を大幅に更新した。日経平均株価終値は、前日比595円34銭安の2万392円58銭と大幅安で3日続落し、3日間の下落幅は合計1114円となった。
日程面では、教育測定技術とAIを活用した次世代教育向けe-Testing/e-Learning事業及びテスト運営・受託事業を手掛けるEduLab<4427>、商業用ドローンの製造販売及び自律制御技術を用いた無人化・IoT化に関連したソリューションサービスを提供する自律制御システム研究所<6232>、インターネットメディア事業のポート<7047>、直営保育所・受託保育所の運営、幼稚園や保育所に対する保育士派遣、ベビーシッターサービス・ハウスサービスの提供、tenoSCHOOL(保育士養成講座等)の運営を手掛けるテノ.ホールディングス<7037>の4社が揃って、東証マザーズ市場に新規上場する。なお、テノ.ホールディングスとポートは福証Q-Boardにも重複上場。
このほかに、19年度予算案と18年度第2次補正予算案を閣議決定、11月の消費者物価指数、11月の全国スーパー売上高に注目。海外では、米7~9月期のGDP確報値、米11月の耐久財受注・個人消費支出が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)