【市況】【↑】日経平均 大引け| 5日続伸、米国株急騰で買い優勢も円高受け伸び悩む (11月29日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22360.98
高値 22437.95(09:09)
安値 22241.17(14:34)
大引け 22262.60(前日比 +85.58 、 +0.39% )
売買高 13億0276万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5303億円 (東証1部概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は米国株急騰受け5日続伸、終盤は利食いで伸び悩む
2.パウエルFRB議長の発言が米株高につながり、強気ムード後押し
3.12月1日の米中首脳会談控え、売り方の買い戻しが浮揚力与える
4.取引時間中に為替が円高に振れたことで、利益確定の動きも表面化
5.業種別では医薬品や石油株が買われる一方、水産や食料品など軟調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは617ドル高と大幅に3日続伸した。パウエルFRB議長の発言や米中貿易交渉合意への期待から買いが優勢となった。
東京市場では買い優勢の地合いが継続、日経平均は株価一時2万2400円台をつける場面があった。終盤は利益確定売りに伸び悩んだもののプラス圏を維持。
29日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが600ドル超、ナスダック指数も200ポイント超の大幅高となったことを受け、東京市場でも主力株中心に広範囲に買いが流入。パウエルFRB議長の発言がややハト派的に傾き米国株の押し上げ要因となった。株価的に出遅れる銘柄にリターンリバーサル狙いの買いが流入したほか、12月1日の米中首脳会談を控え、先物を空売りした筋の買い戻しが現物株にも浮揚効果を与えた。ただ、為替市場では取引時間中にドル売りの動きが強まり、1ドル=113円20銭台まで円高方向に振れたことで、これが重荷となった。日経平均は本日の高値まで5日間で900円以上の上昇をみせており、為替動向を横目に利益確定売り圧力が顕在化し終盤伸び悩んだ。業種別では医薬品株や石油株が買われる一方、水産、食料品などが軟調だった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、大日本住友製薬<4506>も高い。任天堂<7974>が大きく買われたほか、リクルートホールディングス<6098>も物色人気を集めた。チェンジ<3962>、日総工産<6569>が値を飛ばし、リンクアンドモチベーション<2170>も物色人気。テクノプロ・ホールディングス<6028>、乃村工芸社<9716>も大幅上昇した。カチタス<8919>、ベネフィット・ワン<2412>も上値追い。
半面、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が安く、NTT<9432>、KDDI<9433>も軟調。資生堂<4911>も冴えない。ミロク情報サービス<9928>が急落、ヤーマン<6630>も大きく値を下げた。森永製菓<2201>が下値を探り、イビデン<4062>、TOWA<6315>も安い。ディー・エル・イー<3686>、ハウスドゥ<3457>も下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、リクルート <6098> 、ダイキン <6367> 、京セラ <6971> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約85円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、ユニファミマ <8028> 、資生堂 <4911> 、日産化 <4021> 、NTTデータ <9613> 。押し下げ効果は約60円。
東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)サービス業、(2)その他製品、(3)空運業、(4)医薬品、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)鉱業、(3)保険業、(4)食料品、(5)パルプ・紙。
■個別材料株
△コーテクHD <3635>
0.65%を上限に自社株買いを実施。
△グロバルLM <3486> [東証M]
国内外富裕層向けの新サービス開始。
△FFRI <3692> [東証M]
NTTコムとセキュリティー人材育成の新会社設立。
△チェンジ <3962>
ふるさと納税サイトを子会社化。
△プロパテDB <4389> [東証M]
データサイエンスサービスを開始。
△久光薬 <4530>
経皮吸収型持続性疼痛治療剤の新用量を12月発売へ。
△テクノプロH <6028>
1.38%を上限に自社株買いを実施。
△アクセル <6730>
スマホ向けSRPG「メガミラクルフォース」の提供決定。
△カチタス <8919>
SMBC日興証券が新規「1」でカバレッジ開始。
△乃村工芸社 <9716>
三菱UFJMS証券が投資判断「買い」に新規設定。
▼大阪チタ <5726>
今期最終を一転赤字に下方修正。
▼ミロク情報 <9928>
110億円の海外CBを発行。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ファストロジ <6037> 、(2)日総工産 <6569> 、(3)チェンジ <3962> 、(4)アウトソシン <2427> 、(5)平河ヒューテ <5821> 、(6)ネクソン <3659> 、(7)LINK&M <2170> 、(8)グロブライド <7990> 、(9)テクノプロH <6028> 、(10)MSジャパン <6539> 。
値下がり率上位10傑は(1)ミロク情報 <9928> 、(2)ADワークス <3250> 、(3)KHネオケム <4189> 、(4)ヤーマン <6630> 、(5)オンリー <3376> 、(6)住江織 <3501> 、(7)CRE <3458> 、(8)コーセー <4922> 、(9)KDDI <9433> 、(10)森永 <2201> 。
【大引け】
日経平均は前日比85.58円(0.39%)高の2万2262.60円。TOPIXは前日比5.81(0.35%)高の1659.47。出来高は概算で13億0276万株。東証1部の値上がり銘柄数は1301、値下がり銘柄数は730となった。日経ジャスダック平均は3575.18円(10.32円高)。
[2018年11月29日]
株探ニュース