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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アウトソシン、サンバイオ、任天堂

サンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■チェンジ <3962>  7,340円  +710 円 (+10.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 チェンジ<3962>が5連騰で上場来高値を更新。同社はロボティクスを活用した業務自動化プロジェクトなど最新IT技術を駆使した合理化サービスを中心に展開している。28日取引終了後、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクの株式を取得し子会社化することを発表した。議決権ベースで60.11%の株式を約48億円で取得する。これを材料視する買いを集めた。

■アウトソーシング <2427>  1,356円  +127 円 (+10.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 アウトソーシング<2427>が大幅続伸。同社は技術者派遣を主力業務として展開しているが、安倍政権のもとで外国人就労拡大に向けた政策が動き出すなか、外国人活用ビジネスに積極的に踏み込んでいる同社は収益機会の拡大が見込まれる。18年1~9月期は主要顧客である大手メーカーの生産好調を受けた人材ニーズを取り込むことに成功し、営業利益段階で92億8300万円と4割近い伸びを確保しているが10~12月期についても引き続き好調が予想される。

■テクノプロH <6028>  5,540円  +450 円 (+8.8%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 28日、テクノプロ・ホールディングス <6028> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.38%にあたる50万株(金額で25億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月29日から19年11月28日まで。

■サンバイオ <4592>  8,760円  +610 円 (+7.5%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が反発。11月に入ってから株価水準を大幅に切り上げ、時価総額で東証マザーズ市場1位に躍進しマーケットでも注目を浴びた。前日は小休止したものの、きょうは改めて上値を指向する展開。神経細胞再生薬「SB623」の臨床試験に期待が高まるなか、SB623慢性期脳梗塞プログラム・フェーズ1/2a試験の2年間の追跡結果が米国脳神経外科学会が発行するJournal of Neurosurgery誌に掲載されたことを開示し、これが株価を改めて刺激した。

■乃村工藝社 <9716>  3,070円  +213 円 (+7.5%)  本日終値
 乃村工藝社 <9716> が8連騰し、連日で上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が28日付で同社の投資判断を「Buy(買い)」、目標株価を3510円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、2020年の東京五輪開催に向け収益モメンタムは力強く上昇すると指摘。同社は組織・事業所再編による生産効率の向上、人員増強による生産能力の拡大を行い、東京五輪への対応を着実に進めている。また、五輪終了後も膨大な建築物ストックや旺盛な都市再開発など良好な事業環境を追い風に、高い利益水準が続く可能性が高いと考えている。

■カチタス <8919>  3,155円  +211 円 (+7.2%)  本日終値
 カチタス<8919>が大幅に3日続伸。SMBC日興証券は28日、同社株の投資評価を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は4500円とした。同社は、主に地方都市圏で個人向けにリフォームした中古戸建ての再販事業を行っており、販売件数は同業種内トップ。他社に比べ競争力は強く、特に価格優位性が際立っている。同社の中古戸建て市場における地方圏のシェアは高く、今後の潜在的な中古戸建て需要や将来的な空き家増加を踏まえると中長期的な販売戸数の伸長が見込まれる、とみている。19年3月期の連結営業利益は91億7000万円(会社予想85億200万円)、20年3月期の同利益は107億2000万円を予想している。

■任天堂 <7974>  34,860円  +1,360 円 (+4.1%)  本日終値
 任天堂<7974>が5連騰。株価は25日移動平均線を上回り底値離脱が鮮明だ。日米ともに年末商戦突入でゲーム関連株は株価を動意させるものが多い。その筆頭が「ニンテンドースイッチ」を販売する同社株だ。23日のブラックフライデー以降、米国のネット経由の販売でスイッチの売り上げは上位にあり、同社収益への反映が期待できるとの思惑が買いを呼び込んでいる。

■久光製薬 <4530>  7,270円  +280 円 (+4.0%)  本日終値
 久光製薬<4530>が高い。同社は28日、経皮吸収型持続性疼痛治療剤「フェントステープ」の新用量「0.5ミリグラム」が薬価基準に収載されたと発表。12月17日の発売を予定しており、業績への寄与などが期待されているようだ。同剤は、2010年4月に「中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛」を効能・効果として製造販売承認を取得し、14年6月に「中等度から高度の慢性疼痛における鎮痛」の効能・効果の追加承認を取得。同社では新用量「0.5ミリグラム」の発売により、癌疼痛患者および慢性疼痛患者における低用量の他のオピオイド鎮痛剤からの切り替え時の用量選択や、用量増減時のより細かな用量調整が可能になるとしている。

■ラクス <3923>  2,058円  +78 円 (+3.9%)  本日終値
 ラクス<3923>が大幅高で6連騰。2000円大台を回復しさらに上値指向を強めている。メール管理の国内最大手で、「メールディーラー」の累計導入社数は既に5000社を突破している。クラウド事業で展開するメール管理や経費精算ソフトが拡大基調にあり、エンジニア派遣事業も好調で時流に乗ったビジネスが収益を押し上げている。19年3月期営業利益は前期比11%増の13億7600万円を予想するが上振れ含みだ。

■ダイキン工業 <6367>  12,800円  +405 円 (+3.3%)  本日終値
 ダイキン工業<6367>が大幅続伸で25日移動平均線を上回ってきた。同社は26日にオーストリアの業務用冷凍・冷蔵機器メーカーであるAHTクーリングシステムズ社を買収することを発表、これが株価を強く刺激する格好となっている。AHT社は欧州のコンビニエンスストアやスーパー向けに冷凍・冷蔵ショーケースを展開する専業メーカー。AHT社が有する強力な販路を活用して業務用エアコンの販路確保など、業容拡大への可能性が大きく広がっており、これを評価する機関投資家の買いが流入しているとみられる。

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