【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ベネ・ワン、カカクコム、コーセー
ベネ・ワン <日足> 「株探」多機能チャートより
21日、東証がベネフィット・ワン <2412> [東証2]を28日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■インフォコム <4348> 4,380円 +185 円 (+4.4%) 11:30現在
21日、東証がインフォコム <4348> [JQ]を28日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■カカクコム <2371> 2,041円 +77 円 (+3.9%) 11:30現在
21日、カカクコム <2371> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.86%にあたる180万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月22日から12月20日まで。
■ソラスト <6197> 1,314円 +38 円 (+3.0%) 11:30現在
ソラスト<6197>が3日ぶりに反発している。同社は21日取引終了後に、10月の介護サービス利用状況を発表。訪問介護利用者数は7097人(前年同月比7.2%増)、デイサービス利用者数は7944人(同51.8%増)と、いずれも堅調な伸びをみせていることが買い手掛かりとなっているようだ。なお、施設系サービスの入居率は、グループホームが97.7%(前年同月は97.3%)、有料老人ホームが93.6%(同99.2%)、サービス付き高齢者向け住宅が96.1%(同94.0%)となっている。
■アンリツ <6754> 1,776円 +49 円 (+2.8%) 11:30現在
アンリツ<6754>が続伸、テクニカル的にも株価を75日移動平均線上に浮上させ、反騰トレンド入りの動きをみせている。次世代高速通信規格である「5G」関連投資が国内でも本格化する動きにあり、5G向け通信計測器で高い商品競争力を持つ同社の収益機会が膨らんでいる。電子商取引分野でも5Gによるイノベーションが起こっており、9月にオークションアプリで通販ライブ動画「ライブコマース」の試行を開始したヤフー<4689>に続き、米アマゾン・ドット・コムも日本でのeコマース事業で、これを試験的に導入する方向にあることが伝わっている。スマートフォン利用者への「ライブコマース」普及で5Gの商用化は重要なカギを握っており、ネット消費関連企業だけでなく、ハード面でインフラ整備特需を享受する銘柄の活躍が改めて意識されている。そのなか、同社の19年3月期営業利益は前期比43%増の70億円が見込まれているが、5G向け計測器の収益貢献が高まる20年3月期も利益高成長トレンドに変化はないとの見方が強い。
■コーセー <4922> 18,270円 +460 円 (+2.6%) 11:30現在
コーセー<4922>が一時500円を超える上昇をみせたほか、資生堂<4911>、ファンケル<4921>、ポーラ・オルビスホールディングス<4927>など化粧品株が軒並み上昇。10月の訪日外客数は小幅ながら2カ月ぶりに前年同月比プラスに転換したことで、中国向け売上依存比率の高い化粧品セクターは収益に対する不安心理が後退した。また、来年10月の消費税引き上げに伴う増税対策として、政府は購入額に一定額を上乗せして買い物ができるプレミアム商品券を打ち出す方針が伝わっており、これも高額商品を揃える化粧品会社にとって追い風材料となっている。
■クボタ <6326> 1,871円 +19.5 円 (+1.1%) 11:30現在
クボタ<6326>が3日ぶりに反発している。同社は21日、中国市場向け大型ディーゼルエンジンを開発したと発表。全体相場の好地合いも追い風に、堅調な値動きとなっている。同エンジンは、単位排気量あたりの最大出力を引き出すだけでなく、同じクラスで最高レベルの低燃費性能を実現。また、SCR(選択触媒元:ディーゼルエンジンの排気中の窒素酸化物を浄化する技術)を使用しないため、尿素水やその補充がいらず、ランニングコストを抑えることができるという。なお、量産開始は2020年を予定している。
■トヨタ自動車 <7203> 6,780円 +65 円 (+1.0%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>が堅調。6000円台後半のもみ合いで、強弱感対立のなか売り買いを交錯させる局面が続いているが、足もとはやや買い優勢。日米間の貿易摩擦問題への警戒感はあるものの、時価水準はそれを相応に織り込んだ水準にある。外国為替市場では円高の動きが一服し1ドル=113円台まで円安方向に押し戻されており、為替感応度の高い同社株をはじめ自動車株には株価の支援材料となっている。同社の19年3月期通期想定為替レートは1ドル=106円から110円に修正されたが、それでも実勢はそこから3円程度円安に振れており、業績上振れ要因として意識される。
■三菱UFJ <8306> 616.6円 -19.2 円 (-3.0%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が6日続落。米ニューヨーク・タイムズ紙が21日、北朝鮮をめぐる資金洗浄(マネーロンダリング)に関連して、同社が米検察当局の捜査を受けていると報じており、これを嫌気した売りが出ているようだ。
■NOK <7240> 1,608円 -10 円 (-0.6%) 11:30現在
NOK<7240>が3日続落。SMBC日興証券は21日、同社株の目標株価を2000円から1850円に引き下げた。投資評価は「2」を継続した。同証券では19年3月期の連結営業利益予想を従来の470億円から330億円(前期比27%減)に下方修正した。スマートフォン向けフレキシブルプリント配線板(FPC)の苦戦を要因としている。主用途とみられるiPhoneの需要に不透明感があるうえに納入シェアの下落などが警戒されている。また、自動車部品シールも原料高や人件費などコスト高が利益水準を押し下げる、とみている。
■アクトコール <6064> 548円 +80 円 (+17.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
アクトコール<6064>に買い人気集中。同社は賃貸マンションの水回りなど住生活トラブルに対応する生活サービス事業を展開している。21日取引終了後、光通信<9435>と資本業務提携することを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。光通信が同社株192万株(議決権ベースで25.0%)を取得し、筆頭株主となる。業務面では販路拡大による住生活関連サービスの提供加速などの事業シナジーを見込んでおり、中期的な収益成長に対する期待が膨らんだ。
■グロバルLM <3486> 1,096円 +150 円 (+15.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
グローバル・リンク・マネジメント <3486> [東証M]がストップ高買い気配。21日大引け後、東証が同社を12月13日付で市場1部に市場変更すると発表。これを受けて、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。同日、同社が株主優待制度を新設すると発表したことも買い材料視された。毎年12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、株主限定の物件リリースパーティーへの無料招待券を贈呈する。物件を購入した場合は特別優待価格で販売を行う。そのほか、上場市場変更記念優待として、18年12月末時点で100株以上を保有する株主に対し、一律5000円分のクオカードを贈呈することも明らかにしている。
■アプリックス <3727> 206円 +28 円 (+15.7%) 11:30現在
アプリックス<3727>が急伸している。同社は21日、自社で開発・製造・販売しているBluetooth Low Energyモジュールの累積出荷台数が50万台を突破したと発表。前日まで9日続落していたこともあり、買いが先行している。同社製のBluetooth Low Energyモジュールは、これまで空気清浄機やアロマディフューザー、ペット用品などのさまざまな製品や、手軽にビーコンを使ったサービスが開始できるロケーションビーコン「My Beaconシリーズ」に搭載。16年7月に30万台を突破し、17年6月には42万台を超えるなど、順調に出荷台数を伸ばしてきた。
■フォーサイド <2330> 206円 +26 円 (+14.4%) 11:30現在
フォーサイド<2330>がカイ気配スタートで3日ぶり急反騰。同社は電子書籍などのコンテンツ配信を主力に手掛けるほか、オリジナルグッズの受注販売サイトにも展開している。21日取引終了後、中国アリババグループの日本恒生ソフトウェアと業務提携し、QR決済サービス「アリペイ」の加盟店向け決済ソリューションの提供を開始することを発表、これが材料視され短期資金の流入を誘っている。
●ストップ高銘柄
省電舎ホールディングス <1711> 530円 +80 円 (+17.8%) ストップ高買い気配 11:30現在
サンユウ <5697> 578円 +80 円 (+16.1%) ストップ高 11:30現在
KYCOM <9685> 772円 +100 円 (+14.9%) ストップ高 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース