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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:東エレク、ミネベア、日産自

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京エレクトロン <8035>  15,400円  +755 円 (+5.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連が全体下げ相場のなかで強さを発揮、プラス圏で推移し日経平均の下げを緩和している。前日の米国株市場では画像処理半導体大手のエヌビディアが反発、マーケット関係者の間で注目度の高い投資情報会社シトロンリサーチが同社株を買ったことが、株価切り返しの足場となった。このほか半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズも買われており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)もプラス圏で引けている。足もと外国為替市場で1ドル=112円70銭台と円安方向に振れていることもあり、東京市場でも半導体関連株は買い戻しが優勢となっている。

■エフティグループ <2763>  1,470円  +67 円 (+4.8%)  11:30現在
 20日、エフティグループ <2763> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.76%にあたる25万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月21日から19年1月31日まで。

■ミネベアミツミ <6479>  1,691円  +58 円 (+3.6%)  11:30現在
 20日、ミネベアミツミ <6479> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.49%にあたる630万株(金額で116億5500万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月21日から12月20日まで。

■ポールHD <3657>  2,302円  +29 円 (+1.3%)  11:30現在
 20日、ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス <3657> が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■日産自動車 <7201>  961.1円  +10.4 円 (+1.1%)  11:30現在
 日産自動車<7201>が反発。金融商品取引法違反の容疑によりカルロス・ゴーン会長が逮捕されたことを受け、前日の株価は一時5%安と急落したが、この日は下値に買いが入り戻りを試す動きとなっている。「目先的には業績への直接的な影響は予想されず、株価は配当利回りで5.9%と高いだけに見直し余地はある」(市場関係者)との見方も出ている。ただ、仏ルノーと三菱自動車<7211>を含む3社連合の行方に不透明感を指摘する声は少なくなく、今後の経営体制がどうなるかが関心を集めている。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,860円  +57 円 (+0.7%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は全般相場が波乱含みに下げるなか底堅さを発揮している。売買代金は9時20分現在、日産自動車<7201>を上回り東証1部全上場銘柄中で2位。前日は大きく下げたものの、きょうは朝方に8500円台まで突っ込んだあとは押し目買いに8700円台まで戻している。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック指数など主要指数は急落したものの、画像処理半導体大手のエヌビディアは朝安から切り返し3%高と気を吐いた。ソフトバンクグループはエヌビディアにビジョン・ファンドを通じて出資しており、これが支援材料となっている。

■高島屋 <8233>  1,595円  -300 円 (-15.8%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 20日、高島屋 <8233> が600億円のユーロ円建ての新株予約権付き社債(転換社債=CB)を発行すると発表したことが売り材料視された。転換価格は2180円。発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は15.75%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。調達資金は満期となるCBの償還や日本橋再開発などの設備投資資金に充てる。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,212円  -47 円 (-3.7%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源関連株や、JXTGホールディングス<5020>をはじめ石油元売りセクターに売りが集中している。原油市況の下落基調が目立っている。世界景気の減速懸念がくすぶるなか、世界株安もリスクオフによる原油安を助長しており、前日のWTI原油先物価格は3ドル77セント安の1バレル=53ドル43セントと急反落、17年10月以来13カ月ぶりの安値を更新した。これを受けて、前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が大きく下げて全体指数を押し下げており、この流れが東京市場にも及んでいる。

■三菱電機 <6503>  1,409.5円  -49 円 (-3.4%)  11:30現在
 三菱電機<6503>が大幅続落。きょう付けの複数のメディアで、社内の品質基準を満たさないゴム部品を使った製品を鉄道車両向けなどに出荷していたことがわかったと報じられており、これが嫌気されている。記事によると、ゴム部品を製造する子会社トーカンが10年ほど前から三菱電に約束した品質検査をせず、品質データを偽装していた疑いがあるという。問題のゴム部品は、工場の自動化支援機器やビル設備、電力関連機器、自動車部品など幅広い製品にも採用されていたとしており、業績などへの影響の大きさが懸念されている。

■ケア21 <2373>  1,329円  +200 円 (+17.7%)  11:30現在
 介護サービスを展開するケア21 <2373> [JQ]が急騰。20日大引け後、株主優待制度を新設すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。毎年10月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律でクオカード1000円分を贈呈する。18年10月末時点の対象株主から制度を開始する。

■Aiming <3911>  420円  +36 円 (+9.4%)  11:30現在
 Aiming <3911> [東証M]が全体軟調相場に逆行し急反発している。同社が開発・運営を担当し、バンダイナムコオンラインが提供するスマートフォンゲーム「戦国大河」の配信が21日からスタートしており、これが好材料視された。「戦国大河」は歴戦の武将とともに敵軍を倒しながら自国を強化し、天下統一を目指すシミュレーションゲーム。事前登録者数は20万人を突破している話題作で、人気化による業績への寄与に期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 省電舎ホールディングス <1711>  450円  +80 円 (+21.6%) ストップ高   11:30現在
 ダイヤHD <6699>  1,117円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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