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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

アプライド <日足> 「株探」多機能チャートより

■キャリアインデ <6538>  1,576円 (+300円、+23.5%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。キャリアインデックス <6538> がストップ高。13日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)が前年同期比28.1%増の4.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。有効求人倍率が高水準で推移するなか、主力の転職・求人情報サイトやアルバイト・派遣サイトの会員数が増加し、利用者の応募数に応じた成功報酬が拡大したことが寄与。また、求人広告代理店向けに展開する新規事業マーケティングソリューションのアカウント数が大幅に増加した。

■アプライド <3020>  1,668円 (+300円、+21.9%) ストップ高

 アプライド <3020> [JQ]がストップ高。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算が、売上高139億700万円(前年同期比5.9%減)、営業利益5億2000万円(同9.5%増)、純利益3億4400万円(同18.7%増)となり、従来予想の営業利益4億8000万円を上回って着地したことが好感された。パソコン・ゲーム事業は苦戦したものの、大型店舗による店舗販売の強化や品揃えの充実を図った化粧品・雑貨事業が好調に推移した。また、出版・広告事業も好調だった。

■バリューデザイン <3960>  2,835円 (+500円、+21.4%) ストップ高

 バリューデザイン <3960> がストップ高。同社は13日取引終了後に、19年6月期第1四半期(7-9月)の連結決算を発表。営業損益が200万円の黒字(前年同期は3000万円の赤字)に浮上したことが好感されているようだ。売上高は4億8100万円(前年同期比17.5%増)で着地した。主力のハウスプリペイドカード事業は、大手飲食チェーンやスーパーマーケットなどでの利用が好調で取扱高が大きく伸長。新規受注ではホームセンターなど新たな業態での導入も増加した。

■ベネフィJ <3934>  933円 (+150円、+19.2%) ストップ高

 ベネフィットジャパン <3934> がストップ高。13日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比27.1%増の4.2億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力のMVNO事業で一般顧客向け通信サービス「ONLYSERVICE」の利用者数が急増し、月額利用料が大きく伸びたことが寄与。なかでも、ルーターとSIMカードをパッケージ化したモバイルWiFiの回線利用者数が拡大した。他業種とのアライアンスや民泊事業者など新たな領域の開拓が奏功した。

■東京精密 <7729>  3,265円 (+474円、+17.0%) 一時ストップ高

 東証1部の上昇率4位。東京精密 <7729> が急反騰、一時ストップ高。13日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比19.1%増の107億円と、従来の6.0%減益予想から一転増益で着地したことが買い材料視された。メモリー関連などの投資拡大を背景に、半導体製造装置の販売が大きく伸びたほか、計測機器も自動車関連や工作機械向けに好調だった。併せて、通期の同利益を従来予想の175億円→189億円に8.0%上方修正。増益率が1.1%増→9.1%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の114円→118円(前期は92円)に増額修正したことも支援材料となった。前日終値ベースの予想PERが9.1倍→8.5倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。

■朝日インテク <7747>  5,250円 (+575円、+12.3%)

 東証1部の上昇率6位。朝日インテック <7747> が急反騰。13日大引け後に発表した19年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益が前年同期比13.1%増の48.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。米国・欧州中近東・中国・アジアで循環器系領域のPTCAガイドワイヤーや貫通カテーテルの販売が伸びたことが寄与。競合他社の供給不安に伴う特需による増加もあった。生産性の向上や未実現利益の影響に加え、円安による為替差益の増加も大幅増益に貢献した。上期計画の66.3億円に対する進捗率は73.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ウェルビー <6556>  1,818円 (+183円、+11.2%)

 障害者向け支援事業を展開するウェルビー <6556> [東証M] が急反騰。13日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)が前年同期比53.4%増の8.1億円に拡大し、従来予想の6.6億円を上回って着地したことが買い材料視された。新たに就労移行支援事業所を5センター、就労定着支援事業所を4センター、児童発達支援事業所を5教室を開設し、行政から受け取る報酬が増加したことが寄与。通期計画の12.9億円に対する進捗率は62.7%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■RSテクノ <3445>  5,180円 (+495円、+10.6%) 一時ストップ高

 東証1部の上昇率7位。RS Technologies <3445> が急反騰。13日大引け後、18年12月期の連結経常利益を従来予想の38.9億円→58.1億円に49.1%上方修正。増益率が20.9%増→80.3%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。1月に買収した中国プライムウエハー製造メーカーの業績が好調で、売上高が計画を21.6%も上回ることが利益を押し上げる。併せて、従来未定としていた期末一括配当は10円(前期は5円)実施する方針としたことも支援材料となった。また、半導体製造装置向け消耗部材の製造・販売を手掛けるDG Technologiesの全株式を取得し子会社化することも発表している。

■Vテク <7717>  15,480円 (+1,400円、+9.9%)

 東証1部の上昇率9位。ブイ・テクノロジー <7717> が急反発。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算が、売上高381億400万円(前年同期比63.9%増)、営業利益83億6500万円(同2.4倍)、純利益57億6400万円(同2.8倍)と大幅増益だったことが好感された。前期第4四半期に露光装置の受注が集中したことによる反動減で受注金額は減少したものの、中国内で主に大型液晶ディスプレー関連の設備投資が継続されたことを受けて、FPD事業が好調に推移した。なお、19年3月期通期業績予想は、納入先工場建屋建築の遅れなどを考慮し売上高を820億円から770億円(前期比16.5%増)へ下方修正したが、営業利益165億円(同31.5%増)、純利益100億円(同27.6%増)は従来見通しを据え置いている。

■アルヒ <7198>  1,935円 (+169円、+9.6%)

 アルヒ <7198> が急反発。13日の取引終了後、住宅ローンの進捗状況や必要書類の確認、また顧客、不動産事業者とのやり取りなどをスマートフォン上で確認できるサービス「ARUHI navi」を年内に導入すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同サービスは、住宅ローンの申し込みから融資実行までのプロセスを「見える化」することで、より効率的で簡単な手続きを可能にするのが狙い。顧客はスマホ上でローンの進捗や次のステップが一目で分かり、グループメッセージ機能を使えば誰に確認したらいいか不明な質問でも、適切な関係者から回答を得ることが可能という。なお、同時に発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算は、営業収益113億200万円(前年同期比9.0%増)、純利益21億9600万円(同34.9%減)で着地し、19年3月期通期予想は、営業収益224億円(前期比9.6%増)、純利益42億7000万円(同10.5%減)の従来予想を据え置いている。

■OSJBHD <5912>  296円 (+22円、+8.0%)

 OSJBホールディングス <5912> が急反発。同社は橋梁などを中心とする建設会社で、補修中心に需要を捉えて収益を拡大させている。13日取引終了後に発表した19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算は、売上高が234億8700万円(前年同期比2.1%減)と小幅減収だったものの、営業利益は28億2600万円(同2.1倍)、最終利益は20億5400万円(同2.5倍)と高変化を示した。これを材料に投資資金が攻勢をかけている。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期営業利益35億円(前期比8.9%増)に対する進捗率は80%を超えている。

■FFRI <3692>  3,725円 (+220円、+6.3%)

 FFRI <3692> [東証M] が急反発。同社は11月13日大引け後に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.0%増の1億0600万円に伸びたが、通期計画の3億1600万円に対する進捗率は33.5%となり、前年同期の32.4%とほぼ同水準だった。

■MTG <7806>  6,300円 (+340円、+5.7%)

 MTG <7806> [東証M] が急反発。同社は11月13日大引け後に決算を発表。18年9月期の連結経常利益は前の期比45.1%増の88.8億円に拡大し、19年9月期も前期比12.6%増の100億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、5期連続増益になる。

■トモニホールディングス <8600>  463円 (+24円、+5.5%)

 徳島銀行、香川銀行、大正銀行を傘下にもつ広域銀行持株会社のトモニホールディングス <8600> が急反発。同社は13日取引終了後、19年3月期通期の連結業績予想の修正を発表した。経常利益を142億円から154億円(前期比6.0%減)へ、最終利益を95億円から110億円(同1.4%減)へそれぞれ増額した。銀行子会社3行で、有価証券利息配当金が当初予想を上回る見込みとなったことや、経費および与信関連費用が当初予想を下回る見込となったことが上方修正に寄与した。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は、経常収益368億7100万円(前年同期比5.6%増)、経常利益88億1000万円(同0.6%増)、最終利益65億7900万円(同12.1%増)だった。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,362円 (+421円、+4.7%)

 ソフトバンクグループ <9984> が大幅続伸。前日の米国株市場ではNYダウは3日続落したものの、半導体関連は高いものが多く、そのなかエヌビディアがアナリストの投資判断引き上げを背景に5%を超える上昇をみせた。これが、ビジョン・ファンドを通じてエヌビディアに出資するソフトバンクグループにとっては追い風材料となった。また、シェアオフィスを手掛ける米ウィーワークに追加出資することが伝わったことも同社の株価を刺激している。また、市場では12月19日に東証に新規上場する通信子会社ソフトバンク <9434> に対する思惑もあり強弱感が対立している。

■東映 <9605>  12,510円 (+470円、+3.9%)

 東映 <9605> が大幅反発。14日午後2時ごろに発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算が、売上高647億6400万円(前年同期比2.8%増)、営業利益107億9700万円(同14.0%増)、純利益46億7000万円(同23.7%減)と2ケタ営業増益となったことが好感された。映画事業で、「劇場版仮面ライダービルドBe The One/快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film」が好成績を収めたのに加えて、「孤狼の血」「終わった人」「劇場版七つの大罪 天空の囚われ人」が堅調に推移したことが貢献。またコンテンツ事業で、アニメ関連の中国向け大口映像配信権の販売本数が増加したことや、北米向け映像配信権の販売が好調だったのに加えて、国内外で「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売が好稼働したことも寄与した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高1218億円(前期比2.0%減)、営業利益172億円(同1.5%減)、純利益88億円(同17.8%減)の従来見通しを据え置いている。

■大同メ <7245>  897円 (+27円、+3.1%)

 大同メタル工業 <7245> が大幅反発。14日午後1時ごろに発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算が、売上高538億2200万円(前年同期比5.4%増)、営業利益35億2900万円(同60.8%増)、純利益20億9800万円(同2.8倍)と大幅増益となったことが好感された。国内で自動車用エンジン軸受けやターボチャージャー用軸受けが伸長したほか、中国や米国で建設機械向け軸受けが好調に推移。また、低迷していた船舶向けも増加に転じた。これに加えて、前年同期に生じていた買収2社に関連する一時的な費用がなくなったことや、メキシコ工場の増産に伴うコスト増要因の解消なども寄与した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高1070億円(前期比0.3%増)、営業利益67億円(同2.9%増)、純利益47億円(同43.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■ADEKA <4401>  1,758円 (+51円、+3.0%)

 ADEKA <4401> が大幅反発。14日午後1時ごろ、19年3月期の連結業績予想について、売上高を2590億円から2980億円(前期比24.4%増)へ、営業利益を221億円から255億円(同19.5%増)へ、純利益を159億円から164億円(同6.9%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を22円から24円へ増額したことが好感された。9月28日付で持ち分法適用会社だった日本農薬 <4997> を連結子会社化したことが売上高・利益を押し上げる見通し。また、足もとで光学フィルムやフォトレジスト向けに光硬化樹脂、光開始剤の販売が好調なことなども寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高1261億2700万円(前年同期比10.0%増)、営業利益107億600万円(同4.9%増)、純利益77億5600万円(同6.8%増)だった。

■JAL <9201>  4,200円 (+91円、+2.2%)

 日本航空 <9201> 、ANAホールディングス <9202> がいずれも上値追い態勢を強めている。原油市況の急落に市場の注目が集まっているが、前日のWTI原油先物価格は4ドル24セント安の1バレル=55ドル69セントと暴落、一時は5ドル以上の下げで1年ぶりに55ドル台を割り込む場面もあった。これで12日続落となり、過去最長の連続下落記録となっている。資源開発や総合商社などエネルギー関連株には逆風材料ながら、一方で燃油コストの大幅な低下期待が空運株にはポジティブに働いている。

■富士電機 <6504>  3,520円 (+65円、+1.9%)

 富士電機 <6504> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は13日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」へ引き上げた。目標株価は3850円から4700円に見直した。パワエレ・エネルギーや電子デバイスの伸びやディスク媒体事業の好転を受け、19年3月期の連結営業利益を従来予想の627億円から635億円(前期比14%増)へ増額修正している。エクイティストーリーも「独自成長力の顕在化に伴う収益拡大への期待」へ強気に変更している。

■トヨタ自動車 <7203>  6,667円 (+122円、+1.9%)

 トヨタ自動車 <7203> が反発。米長期金利上昇に対する思惑が強まるなか、為替相場ではドル高が進行、1ドル=114円近辺で売り買いが交錯する状況で先行き円安に対する期待が漂っている。日米間の貿易摩擦問題は懸念要因としてくすぶるが、輸出株のなかでも為替感応度の特に高い同社株にとって足もとはフォローの風が意識されている。同社の今期の通期想定為替レートは1ドル=110円に修正されたが、実勢はそこからさらに4円近く円安に振れており、収益面でのメリットが期待される。

■三菱UFJ <8306>  676.3円 (+9.8円、+1.5%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> が3日ぶり反発に転じた。同社が前13日引け後に発表した、第2四半期累計(4-9月)の連結決算は持ち分法子会社の米モルガンスタンレーの好調な業績などが反映され、経常収益が3兆3757億3100万円(前年同期比10.0%増)、経常利益8859億1900万円(同2.5%増)、最終利益6507億9600万円(同3.8%増)と増収増益だった。

■沢井製薬 <4555>  5,930円 (+60円、+1.0%)

 沢井製薬 <4555> が反発。13日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、売上高が844億円から887億円(前期比25.4%増)へ、営業利益が105億円から137億円(同22.9%増)へ、純利益が76億円から105億円(同19.4%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好材料視した買いが入った。売上高が計画を上回る水準で推移していることに加えて、経費が下期へ一部ずれ込むことが要因としている。

■オイシックス <3182>  1,860円 (+18円、+1.0%)

 オイシックス・ラ・大地 <3182> [東証M]が続伸。13日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結営業利益が前年同期比4.7倍の11.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力のオイシックスで定期食材宅配サービスの会員数が2ケタ増加したうえ、原価率の改善や購買単価の上昇で採算も改善したことが寄与。2月に買収した、らでぃっしゅぼーやの業績上積みも収益を押し上げた。通期計画の18億円に対する進捗率は61.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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