【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):丸井G、西武HD、GSユアサ
丸井G <日足> 「株探」多機能チャートより
丸井グループ <8252> が続急伸。8日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比24.4%増の192億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の金融部門でショッピングクレジットの取扱高が拡大したうえ、ショッピングクレジット債権の流動化に伴う債権譲渡益42億円を計上したことも利益を押し上げた。小売事業で百貨店型のビジネスモデルから定期借家契約により家賃を得るSC型商業施設への転換が進んだことも増益の要因となった。併せて、通期の同利益を従来予想の390億円→400億円に2.6%上方修正し、増益率が11.0%増→13.8%増に拡大する見通しとなった。
■スターツ <8850> 2,643円 +172 円 (+7.0%) 本日終値
8日に決算を発表。「上期経常が16%増益で着地・7-9月期も35%増益」が好感された。
スターツコーポレーション <8850> が11月8日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比15.6%増の110億円に伸び、通期計画の223億円に対する進捗率は5年平均の45.6%を上回る49.4%に達した。
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■西武ホールディングス <9024> 2,179円 +127 円 (+6.2%) 本日終値
西武ホールディングス <9024> が続急伸。8日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比15.2%増の382億円に伸びて着地したことが買い材料視された。訪日外国人需要の取り込みなどでホテルの稼働率が上昇したほか、新規開業ホテルやリニューアルオープンしたホテルも増収に寄与。ビジネスイベントも好調だった。また、不動産事業で「東京ガーデンテラス紀尾井町」における賃料収入が増加したことも増益に大きく貢献した。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の1.54%にあたる520万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。取得した株式はすべて消却する予定としており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。
■GSユアサ <6674> 2,576円 +149 円 (+6.1%) 本日終値
8日に決算を発表。「今期経常を4%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。
ジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> が11月8日大引け後(16:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比16.2%増の74.9億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の230億円→240億円(前期は213億円)に4.3%上方修正し、増益率が7.5%増→12.2%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
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■五洋建設 <1893> 706円 +38 円 (+5.7%) 本日終値
8日に決算を発表。「上期経常は一転10%増益で上振れ着地」が好感された。
五洋建設 <1893> が11月8日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比10.2%増の150億円に伸び、従来の2.8%減益予想から一転して増益で着地。
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■高砂香料工業 <4914> 3,960円 +195 円 (+5.2%) 本日終値
高砂香料工業 <4914> が続急伸。8日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比23.3%増の52.7億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力のフレーバー部門でドイツ向けバニラ関連製品などの販売が好調だったことが寄与。持分法投資利益や為替差益が増加したことも大幅増益に貢献した。通期計画の51億円をすでに3.4%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■スシローGH <3563> 6,360円 +310 円 (+5.1%) 本日終値
8日に決算を発表。「今期税引き前は7%増で3期連続最高益更新へ」が好感された。
スシローグローバルホールディングス <3563> が11月8日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年9月期の連結税引き前利益は前の期比27.9%増の115億円になり、19年9月期も前期比7.1%増の123億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、3期連続増益になる。
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■リログループ <8876> 2,896円 +139 円 (+5.0%) 本日終値
リログループ <8876> が続急伸。8日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比21.3%増の93.5億円に伸び、10期連続で上期最高益を達成したことが買い材料視された。企業のアウトソーシング需要の高まりを背景に、借上社宅、賃貸ともに管理戸数が順調に積み上がったうえ、福利厚生代行サービスの会員数も伸びた国内事業が収益を牽引した。また、海外事業では海外赴任支援世帯数や出張時の航空券手配件数が増加したほか、北米を中心とした海外現地事業が好調に推移した。
■東レ <3402> 863.6円 +36.3 円 (+4.4%) 本日終値
東レ<3402>が大幅高。午後1時ごろ、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を1650億円から1600億円(前期比2.3%増)へ下方修正したが、想定の範囲内との見方が強く、悪材料出尽くしとみた買いが入ったようだ。炭素繊維複合材料事業において、海外のコンポジット子会社で新規案件を立ち上げたが、生産安定化に時間を要しており、関連費用が増加する見通しという。なお、売上高は2兆4500億円(同11.1%増)、純利益は980億円(同2.2%増)の従来予想を据え置いた。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1兆1912億1200万円(前年同期比13.6%増)、営業利益776億8700万円(同0.5%減)、純利益485億400万円(同2.1%増)だった。
株探ニュース