【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 オプトラン、セーレン、ヨータイ (8日大引け後 発表分)
オプトラン <日足> 「株探」多機能チャートより
8日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
オプトラン <6235> ★今期経常最高益予想を37%上乗せ、配当も8円増額
◆18年12月期の連結経常利益を従来予想の82億円→112億円に36.6%上方修正。増益率が15.6%増→57.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。旺盛な設備投資需要を背景に光学薄膜装置の販売が好調に推移するなか、生産効率の改善や原材料費の抑制が奏功し、採算が想定より上向く。また、円高元安による中国内生産の為替差益メリットも利益を押し上げる。
業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の42円→50円(前期は40円)に増額修正した。予想PERが17.3倍→13.7倍に低下し、割安感が強まった。
アーバネット <3242> [JQ] ★7-9月期(1Q)経常は70%増益で着地
◆19年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比69.8%増の9.6億円に拡大して着地。投資用ワンルームマンション5棟249戸の売却と用地転売2件が寄与し、48.1%の大幅増収を達成した。第1四半期業績だけで通期計画の15.1億円に対する進捗率は63.6%に達しており、業績上振れが期待される。
セーレン <3569> ★今期経常最高益予想を5%上乗せ、自社株買いも発表
◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比7.1%増の56.3億円と、従来の16.3%減益予想から一転して増益で着地。車輌資材事業とエレクトロニクス事業の業績が計画を上回ったことに加え、円安進行で為替差損益が好転したことも利益を押し上げた。
業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の110億円→115億円に4.5%上方修正。増益率が4.1%増→8.8%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
併せて、発行済み株式数の8.4%にあたる500万株を上限に自社株買いを実施すると発表。
高砂香 <4914> ★上期経常は23%増益・通期計画を超過
◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比23.3%増の52.7億円に伸びて着地。主力のフレーバー部門でドイツ向けバニラ関連製品などの販売が好調だったことが寄与。持分法投資利益や為替差益が増加したことも大幅増益に貢献した。
通期計画の51億円をすでに3.4%上回っており、業績上振れが期待される。
品川リフラ <5351> ★今期経常最高益予想を19%上乗せ
◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比72.3%増の55.5億円と、従来予想の45億円を上回って着地。耐火物の販売数量が増加したことに加え、原料価格上昇による値上げ効果なども収益を押し上げた。
併せて、通期の同利益を従来予想の86億円→102億円に18.6%上方修正。増益率が36.0%増→61.3%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は8月に続き、早くも2回目となる。
予想PERが7.1倍→6.5倍に低下し、割安感がさらに強まった。
ヨータイ <5357> ★上期経常は2.1倍増益、今期配当を2円増額
◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の25.1億円に急拡大して着地。世界景気の回復を背景に主要顧客である鉄鋼メーカーやセラミックス関連などの需要が旺盛で、耐火物の販売が急増したことが寄与。
通期計画の37億円に対する進捗率は68.1%に達しており、業績上振れが期待される。併せて、今期の年間配当を従来計画の10円→12円(前期は12円)に増額修正した。
ササクラ <6303> [東証2] ★上期経常は2.7倍増益で上振れ着地・通期計画を超過
◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の7億円に急拡大し、従来の3億円の赤字予想から一転黒字で着地。想定以上の円安進行で受注損失引当金繰入予想額の計上がなくなったことに加え、過年度に計上していたサウジアラビア向け海水淡水化プラントの受注損失引当金を一部取り崩したことが上振れの主因。通期計画の3億円をすでに2.3倍も上回っており、業績上振れが期待される。
カネミツ <7208> [東証2] ★今期経常を38%上方修正、配当も1円増額
◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.4%増の5.2億円と、従来の36.9%減益予想から一転して増益で着地。国内で自動車部品の販売が想定より伸びたことが寄与。原価低減による採算改善も一転増益に貢献した。
併せて、通期の同利益を従来予想の6.6億円→9.1億円に37.9%上方修正。減益率が32.2%減→6.5%減に縮小する見通しとなった。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の24円→25円(前期は22.5円)に増額修正した。
予想PERが9.1倍→6.8倍に低下し、割安感がさらに強まった。
黒田精工 <7726> [東証2] ★今期経常を40%上方修正、配当も5円増額
◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.9億円→7.1億円に82.1%上方修正。半導体・液晶関連装置や工作機械関連向け駆動システムの豊富な受注残を背景に売上高が好調に推移するなか、収益性や生産性の向上に取り組んだこと寄与し、採算が大きく改善した。
併せて、通期の同利益も従来予想の8億円→11.2億円に40.0%上方修正。増益率が61.3%増→2.3倍に拡大する見通しとなった。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→25円(前期は12.5円)に増額修正した。
イノテック <9880> ★上期経常は2.2倍増益、自社株取得と消却を発表
◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の9.7億円に急拡大して着地。主力の半導体設計用ソフトや車載関連向けサポートサービスなどが伸びたほか、自社製品である半導体テストシステムの海外販売が好調だった。
併せて、発行済み株式数の9.3%にあたる150万株を上限とする自社株取得と101万8901株の自社株消却を発表。
また、ブイ・テクノロジー <7717> と中国の半導体メモリー用テスター事業で業務提携することを明らかにした。
株探ニュース