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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ユニチャーム、コマツ、アシックス

ユニチャーム <日足> 「株探」多機能チャートより
■ユニ・チャーム <8113>  3,157円  +37 円 (+1.2%)  本日終値
 ユニ・チャーム<8113>が後場寄り大口の買いを集め、全体地合い悪に抗して前場のマイナス圏からプラス圏に切り返す強さをみせた。同社がきょう前場取引終了後に発表した、18年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算は、売上高が4981億1500万円(前年同期比7.0%増)と増収を確保し、本業のもうけを示す営業利益は758億800万円(同13.8%増)と2ケタの伸長をみせた。中国向け売上比率が高いことで、業績面での下方圧力が働くことが懸念されていたが、好調な決算発表を受けて目先買い安心感が浮上している。株価は11月に入り既に底入れ足をみせていたが、テクニカル的にも目先25日移動平均線とのマイナスカイ離を急速に縮小、センチメントは強気に傾いている。

■コマツ <6301>  3,134円  +9 円 (+0.3%)  本日終値
 コマツ<6301>が頑強、全体地合い悪のなかで前週末終値を上回る水準で売り物をこなしている。前週末の米株市場は対中貿易摩擦を巡るトランプ米大統領や米政府高官らの発言に振り回される形で乱高下したが、トランプ大統領は中国との貿易交渉に楽観的な姿勢をみせており、これは建機大手のキャタピラー株の上昇などにも反映された。東京市場でも中国向け売上比率の高いコマツは、底値圏からのリバウンド途上にあり、PER12倍前後の時価水準は押し目買いや買い戻しも顕在化している。

■あらた <2733>  4,410円  -740 円 (-14.4%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 2日に決算を発表。「上期経常は一転4%減益で下振れ着地」が嫌気された。あらた <2733> が11月2日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.5%減の46.7億円に減り、従来の7.3%増益予想から一転して減益で着地。
  ⇒⇒あらたの詳しい業績推移表を見る

■アシックス <7936>  1,453円  -235 円 (-13.9%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 アシックス<7936>は急反落で年初来安値を更新。2日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を4250億円から3850億円(前期比3.8%減)へ、営業利益を200億円から120億円(同38.7%減)へ下方修正したことが嫌気された。主に米州や欧州で販売が低調だったことに加えて、処分販売の増加を計画していることが要因。また、為替差損を計上することも利益を押し下げる見通しだ。なお、純利益は120億円から未定とした。同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高2956億8000万円(前年同期比4.7%減)、営業利益153億6100万円(同37.1%減)、純利益82億8800万円(同47.5%減)だった。

■理想科学工業 <6413>  2,130円  -290 円 (-12.0%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 理想科学工業<6413>は大幅反落。2日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高400億9200万円(前年同期比0.1%減)、営業利益17億3000万円(同24.7%増)、純利益13億6500万円(同11.7%増)となったものの、7~9月期では38.8%営業減益となっており、これが嫌気されたようだ。上期ではインクジェットプリンターが欧州、アジア向けに伸長したほか、売り上げの減少が続く孔版事業で売上総利益率が改善したが、7~9月に入りアジアの利益が伸び悩んだ。なお、19年3月期業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高855億円(前期比変わらず)、営業利益40億円(同3.3%増)、純利益28億円(同7.7%減)を見込んでいる。同時に、6万株(発行済み株数の0.17%)、または1億円を上限とする自社株買いを発表したが、市場の反応は限定的のようだ。

■ケーヒン <7251>  2,010円  -227 円 (-10.2%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 ケーヒン<7251>は大幅反落。2日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を3400億円から3480億円(前期比1.0%減)へ、営業利益を200億円から230億円(同18.8%減)へ、純利益を100億円から130億円(同27.1%減)へ上方修正したが、市場予想の営業利益260億円強に届かなかったことから、失望売りが出たようだ。上方修正は、インドやインドネシアなどで二輪車・汎用製品の販売が増加していることに加えて、タイやインド、国内などで四輪車製品の販売が増加していることが売上高・利益を押し上げるという。また、業績予想の修正に伴い、従来22円を予定していた期末配当予想を1円増額して23円にすると発表。年間配当は45円となり、前期の43円に対しては2円の増配になる予定だ。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1731億2600万円(前年同期比3.0%増)、営業利益133億7000万円(同7.6%増)、純利益75億1200万円(同5.3%増)だった。

■長瀬産業 <8012>  1,643円  -154 円 (-8.6%)  本日終値
 2日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は16%減益」が嫌気された。長瀬産業 <8012> が11月2日大引け後(16:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比0.8%増の139億円となり、通期計画の275億円に対する進捗率は50.6%となり、5年平均の50.8%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒長瀬産業の詳しい業績推移表を見る

■日立化成 <4217>  1,754円  -132 円 (-7.0%)  本日終値
 日立化成<4217>が急反落。同社は2日の取引終了後、これまで明らかになっていた産業用蓄電池の一部製品に加え半導体材料や自動車用バッテリーなど20数製品で不適切な検査などがあったと発表。不正検査があったのは、連結売上高の約1割に相当し、取引社数は延べ約2400社に達する。市場では、同社の不正対象が大きく広がったことを嫌気しており、この日の株価は大幅安となった。

■ファーストリテイリング <9983>  57,650円  -2,880 円 (-4.8%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>は反落。2日の取引終了後に発表した10月度の国内ユニクロ売上高速報で、既存店(およびEコマース販売)売上高が前年同月比10.0%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。気温が高い日が続いたことで、単価の高い秋冬の実需商品の需要が弱かった。また、寒波の影響で前年10月が大幅増となった反動もあったようだ。なお、客数は同5.5%減、客単価は同4.7%減とともにマイナスに転じた。

■YKT <2693>  482円  +80 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 YKT <2693> [JQ]がストップ高。2日大引け後、18年12月期の連結経常利益を従来予想の3.9億円→4.8億円に23.1%上方修正。増益率が69.6%増→2.1倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。スマートフォンや自動車関連を中心とした旺盛な設備投資需要を背景に、電子部品実装機など電子機器の販売が想定より伸びることが寄与。同時に発表した第3四半期累計(1-9月)実績が修正した通期計画に対して進捗率が97.3%に達しており、さらなる上振れも期待できる状況にある。

●ストップ高銘柄
 日本PCサービス <6025>  1,699円  +300 円 (+21.4%) ストップ高買い気配   本日終値
 BBSec <4398>  2,999円  +500 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 エクストリーム <6033>  5,040円  +700 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 IIF <6545>  1,103円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 アドウェイズ <2489>  559円  -100 円 (-15.2%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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