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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ホクト、アズビル、Uアローズ

ホクト <日足> 「株探」多機能チャートより
■ホクト <1379>  2,011円  +88 円 (+4.6%)  本日終値
 ホクト<1379>が続伸。同社は2日取引終了後に、19年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の22億4000万円から33億4000万円(前期比5.0%増)に上方修正した。売上高予想も682億円から687億円(同2.7%増)に増額修正。主力の国内きのこ事業が足もとで販売量および単価ともに上昇していることや、海外きのこ事業や加工品事業も堅調に推移していることを反映した。

■東京きらぼし <7173>  1,926円  +79 円 (+4.3%)  本日終値
 東京きらぼしフィナンシャルグループ <7173> が続伸。2日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の9億円→26億円に2.9倍上方修正したことが買い材料視された。きらぼし銀行で資金利益が増加したことに加え、合併効果などによる経費削減が進んだことも利益を押し上げた。上期増額分を下回る形で、通期の連結経常利益も従来予想の16億円→29億円に81.3%上方修正し、減益率が66.2%減→38.7%減に縮小する見通しとなった。

■日鉄住金物産 <9810>  5,190円  +180 円 (+3.6%)  本日終値
 日鉄住金物産<9810>が後場一段高。前引け後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高1兆2395億9600万円(前年同期比25.1%増)、営業利益177億1700万円(同19.8%増)、純利益129億4900万円(同14.5%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。主力の鉄鋼事業が、三井物産<8031>グループの鉄鋼事業の一部譲り受けもあり、前年同期と比較し国内、輸出とも販売数量が増加。また、販売価格が国内、輸出ともに上昇したことも寄与した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高2兆5000億円(前期比21.2%増)、営業利益380億円(同17.6%増)、純利益235億円(同8.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■アズビル <6845>  2,275円  +76 円 (+3.5%)  本日終値
 アズビル<6845>が大幅高で5日続伸。2日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、純利益を175億円から185億円(前期比3.4%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は2670億円(同2.5%増)、営業利益は260億円(同8.2%増)で据え置いたが、上期に為替差益が増加し計画を上回ったことを上乗せしたという。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1197億5400万円(前年同期比1.6%増)、営業利益81億6600万円(同5.6%増)、純利益58億3300万円(同9.6%増)だった。

■プリマハム <2281>  2,326円  +76 円 (+3.4%)  本日終値
 プリマハム<2281>が後場一段高。午後2時ごろ、19年3月期の連結業績予想について、売上高を4181億円から4110億円(前期比4.2%増)へ、営業利益を164億円から150億円(同14.3%増)へ、純利益を110億円から100億円(同4.0%減)へ下方修正したが、株価は10月31日に年初来安値2100円を付けるなど下値模索の展開にあっただけに、悪材料出尽くしとの見方が強いようだ。ハム・ソーセージを中心に売上高、販売数量は前年同期を上回るものの、市場の競争激化による販売価格の低下に加えて、人手不足による人件費の増加、運搬費などのコストアップが利益を圧迫するとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2048億6700万円(前年同期比4.8%増)、営業利益72億4300万円(同0.6%増)、最終利益47億5700万円(同3.5%減)だった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  4,385円  +130 円 (+3.1%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>は反発。2日の取引終了後に発表した10月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比4.0%増と9カ月連続前年実績を上回ったことが好感された。10月は気温が高めに推移したものの、メンズではシャツ、ニット、パンツなどが、ウィメンズではジャケット、カーディガン、スカート、ワンピースなどが好調に推移した。なお、前年に比べて休日が1日少ない影響がマイナス2.0%程度あったと推測されている。

■DTS <9682>  4,120円  +115 円 (+2.9%)  本日終値
 情報サービス大手のDTS <9682> が5連騰。2日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比17.2%増の45億円に伸びて着地したことが買い材料視された。情報通信業や運輸業の開発案件に加え、組み込み関連で車載系案件が拡大したことが寄与。原価率の改善や前期に設立したDTSインサイトの一時費用が減少したことなども増益の要因となった。通期計画の87.5億円に対する進捗率は51.5%に達しており、堅調な業績を好感する買いが向かった。

■セリア <2782>  4,390円  +95 円 (+2.2%)  本日終値
 セリア<2782>は大幅に5日続伸。SMBC日興証券は2日、投資評価「1」を継続し、目標株価は4800円(従来6100円)とした。同証券では「最悪期は概ね終わった」と評価。「ハードル低下で業績モメンタムは回復に向かおう」としている。下期からは既存店売上高の改善が期待されているほか、時給の見直しなどで業績モメンタム(勢い)の改善が見込める。特に、売り上げモメンタムの回復が短期的カタリストになると予想している。

■ANAホールディングス <9202>  3,846円  +82 円 (+2.2%)  本日終値
 ANAホールディングス<9202>は買い優勢の展開。同社が2日取引終了後に発表した19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が1兆380億5900万円(前年同期比5.4%増)と増収を確保、営業利益は1052億100万円(同8.6%減)と減益だった。原油価格高騰に伴う燃油コスト上昇が利益を抑えているが、マーケットのコンセンサスよりは強い数字で、通期営業利益1650億円(前期比0.3%増)に対する進捗率は63%に達した。これを好感する形で買いを集めた。目先値ごろ感からの押し目買いに加え、原油高を背景とした目先空売り筋の買い戻しも誘発したもよう。

■アイコム <6820>  2,459円  +38 円 (+1.6%)  本日終値
 アイコム <6820> が続伸。2日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の3.6億円の黒字→5.9億円の黒字(前年同期は1.3億円の赤字)に63.9%上方修正したことが買い材料視された。主力の無線機で好採算品の販売が伸びたことが寄与。円安による為替差益の増加も利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の21.2億円(前期は8.7億円)を据え置いた。

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