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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ファンケル、アドテスト、協和キリン

ファンケル <日足> 「株探」多機能チャートより
■MARUWA <5344>  6,370円  +1,000 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 MARUWA <5344> が続急騰。30日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比19.4%増の47.5億円に伸び、従来予想の40.5億円を上回って着地したことが買い材料視された。車載関連やAI・IoTなどの半導体関連の市場が堅調に推移するなか、主力のセラミック部品の販売が大きく伸びたことが寄与。照明機器事業で注力してきた差別化ハイエンド照明機器が増加したことも増益に貢献した。

■コメリ <8218>  2,926円  +433 円 (+17.4%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 コメリ <8218> が続急騰。30日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比7.8%増の123億円に伸びて着地したことが買い材料視された。新商品の導入や低価格戦略の推進を背景に、工具や建築資材の販売が伸びたほか、既存店改装による活性化効果が下支えとなり、前年同期比2.3%の増収を確保した。豪雨や地震といった災害などがマイナス要因となったものの、増収増益を達成したことが好感されたようだ。

■デジタルアーツ <2326>  5,170円  +705 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率9位
 デジタルアーツ<2326>がストップ高。30日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を25億円から26億円(前期比36.6%増)へ、純利益を16億1900万円から20億円(同56.0%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は従来予想の58億円(同13.3%増)を据え置いたものの、海外を中心に経営資源の選択と集中を進めた効果により、販管費が縮小したことが寄与する見通し。また、米国子会社清算に伴う税金費用の抑制効果も最終利益を押し上げるとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高27億6400万円(前年同期比12.0%増)、営業利益10億3600万円(同12.4%増)、純利益9億9200万円(同60.4%増)だった。

■ファンケル <4921>  4,990円  +585 円 (+13.3%)  本日終値
 ファンケル <4921> が高い。30日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比86.6%増の71.7億円に伸び、従来予想の65.5億円を上回って着地したことが買い材料視された。インバウンド需要の拡大を追い風に、主力の化粧品やサプリメントを中心とする栄養補助食品の販売が大きく伸びたことが寄与。同時に、11月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表しており、株式流動性の向上と投資家層の拡大を好感する買いも向かった。併せて、中期経営計画の数値目標を上方修正すると発表。21年3月期の営業利益目標を126億円→180億円に引き上げた。

■アドバンテスト <6857>  2,081円  +238 円 (+12.9%)  本日終値
 アドバンテスト <6857> が急騰。30日大引け後、19年3月期の連結税引き前利益を従来予想の347億円→545億円に56.8%上方修正。増益率が43.2%増→2.2倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。データセンター関連需要の拡大やスマートフォンの高性能化を背景に、大手半導体メーカーがテスト・システムへの投資を積極化するなか、非メモリー用、メモリー用ともに半導体検査装置の販売が伸びる。また、確定拠出年金制度への清算益25億円を計上するほか、円安効果もプラスに働く。下期の想定為替レートは1ドル=105円→110円に見直した。業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は75円(前期は32円)実施する方針とした。前日終値ベースの予想PERが12.8倍→7.8倍に急低下する一方、配当利回りは4.07%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■エス・エム・エス <2175>  1,891円  +182 円 (+10.7%)  本日終値
 エス・エム・エス <2175> が続急伸。30日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比8.0%増の29億円に伸び、従来の3.0%減益予想から一転して増益で着地したことが好感された。介護職向け人材紹介サービスが大きく伸びたほか、介護事業者向け経営支援サービス「カイポケ」の会員数も増加し、2ケタ増収を達成したことが寄与。キャリアパートナーの積極採用で営業減益となったものの、持分法投資利益の増加で補い、経常利益は増益を確保した。

■協和発酵キリン <4151>  2,195円  +204 円 (+10.3%)  本日終値
 協和発酵キリン<4151>が3連騰。同社が30日取引終了後に発表した18年1~9月期の連結決算は売上収益2539億1300万円(前年同期比2.8%減)と減収だったものの、最終利益は474億1700万円(同60.9%増)と急拡大した。これを受けて、18年12月期通期の最終利益予想を440億円から520億円(21.2%増)に大幅上方修正、これが好感された。子会社株式の売却益や固定資産売却益などが利益押し上げに寄与した。

■アイネス <9742>  1,319円  +119 円 (+9.9%)  本日終値
 独立系SI大手のアイネス <9742> が続急伸。30日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比2.5倍の6.3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。金融向けを中心にシステム開発や保守サービスの受注が好調だったことが寄与。一部のプロジェクトで原価が嵩んだものの、増収効果で吸収した。また、前期に発生したデータセンター移転費用がなくなったことも大幅増益の要因となった。

■NSD <9759>  2,394円  +215 円 (+9.9%)  本日終値
 NSD<9759>が後場一段高。午後2時ごろ、19年3月期の連結業績予想について、売上高を600億円から613億円(前期比5.5%増)へ、営業利益を81億円から84億4000万円(同6.6%増)へ、純利益を55億円から56億7000万円(同5.6%増)へ上方修正したことが好感された。金融業を中心に受注環境が良好に推移したことなどから上期業績が計画を上回ったことに加えて、下期の受注動向などを勘案した。また、業績予想の修正に伴い、従来54円を予定していた期末一括配当を3円増額して57円にするとあわせて発表しており、前期実績の52円に対しては5円の増配となる予定だ。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高305億1500万円(前年同期比6.1%増)、営業利益40億700万円(同11.7%増)、純利益25億4800万円(同10.1%増)の従来見通しを据え置いている。同時に23万株(発行済み株数の0.55%)、または5億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は11月1日から12月14日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするとともに、株主への一層の利益還元を図るのが目的としている。

■山洋電気 <6516>  4,625円  +415 円 (+9.9%)  本日終値
 山洋電気<6516>は大幅続伸。30日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を996億円から900億円(前期比0.9%増)へ、営業利益を110億円から94億円(同7.0%増)へ、純利益を78億円から71億円(同10.7%増)へ下方修正したが、株価は前日まで下値模索の展開にあり、悪材料出尽くし感から自律反発狙いの買いが入ったようだ。半導体製造装置メーカー各社が生産調整を実施していることに加えて、米中貿易摩擦を契機に中国での設備投資全般が縮小傾向となり受注が低調となっていることが響く見通しだという。

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