【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):レーザーテク、ローム、マネックスG
レーザーテク <日足> 「株探」多機能チャートより
レーザーテック <6920> がストップ高。29日大引け後に発表した19年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益が前年同期比3.9倍の9.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力の半導体マスク欠陥検査装置の販売が拡大したうえ、FDP向け検査装置も好調で、売上高が前年同期比2.3倍の61.8億円と大幅増収を達成したことが寄与。上期計画の33億円に対する進捗率は前年同期の7.5%を上回る29.4%に達した。
■アマノ <6436> 2,354円 +322 円 (+15.9%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
アマノ<6436>が大幅高。同社は29日取引終了後に、100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.31%)、25億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。取得期間はきょうから来年3月29日までで、これによる需給の改善などが期待されたようだ。なお、同時に公表した19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比5.3%増の610億800万円(従来予想は610億円)、営業利益は同2.2%減の55億200万円(従来予想は59億円)で着地した。情報システムを中心に受注が拡大したことが増収につながった一方、利益面では北米地域の業績回復が遅れていることなどが影響した。通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■エスペック <6859> 1,925円 +247 円 (+14.7%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
環境試験装置大手のエスペック <6859> が急反発。29日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比2.4%増の17.3億円で着地したことが買い材料視された。主力の装置事業は研究開発費の増加などで2ケタ減益となったものの、サービス事業の収益拡大で補い、増益を確保した。テストコンサルティングが好調だったうえ、原価率の改善も寄与した。第1四半期(4-6月)経常利益は95.6%の減益だっただけに、累計で増益に転換したことが好感された。
■ローム <6963> 7,470円 +950 円 (+14.6%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率6位
30日に発表した「ローム、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。
自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ
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■弁護士ドットコム <6027> 3,225円 +342 円 (+11.9%) 本日終値
29日に決算を発表。「上期経常は6%減益も対通期進捗は過去平均を超過」が好感された。弁護士ドットコム <6027> [東証M] が10月29日大引け後(15:30)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比6.2%減の2.4億円に減り、通期計画の5.1億円に対する進捗率は47.8%にとどまったものの、5年平均の42.3%を上回った。
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■多木化学 <4025> 9,460円 +850 円 (+9.9%) 本日終値
多木化学<4025>は大幅反発。29日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を322億円から328億円(前期比1.9%増)へ、営業利益を13億円から16億円(同37.2%減)へ、純利益を11億円から15億円(同21.2%減)へ上方修正したことが好感された。肥料やメディカル材料で想定を超える需要があったことに加えて、来春用肥料の値上げに伴う駆け込み需要が見込まれることが要因としている。同時に第3四半期累計(1~9月)決算を発表しており、売上高237億1700万円(前年同期比0.1%増)、営業利益14億7600万円(同27.4%減)、純利益13億1000万円(同13.5%減)だった。
■エイチーム <3662> 1,997円 +168 円 (+9.2%) 本日終値
エイチーム<3662>が大幅反発。29日に配信を開始したレヴュー&アドベンチャーRPG「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-」(スタリラ)iOS版が、30日午前のiPhoneおよびiPad無料ゲームランキングで1位となっており、滑り出し好調を好感した買いが入った。「スタリラ」は、ミュージカルをはじまりとし、18年7月からアニメ放送された二層展開式少女歌劇「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」を題材とした新作スマートフォン向けゲームアプリ。全編オリジナルストーリーで展開され、ミュージカル、アニメに登場する9人の舞台少女はもちろん、ゲームアプリオリジナルの舞台少女も15人登場し、作品の世界観が楽しめる本格派RPGとなっている。なお、Android版は22日に配信を開始している。
■オービック <4684> 9,500円 +740 円 (+8.5%) 本日終値
オービック <4684> が急反発。29日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比17.8%増の206億円に伸びて着地したことが買い材料視された。システムインテグレーション事業で主力の統合業務ソフト「OBIC7シリーズ」の導入が拡大したことが寄与。大企業向けシステム構築の引き合いが強かった。また、運用支援やクラウドサービスが好調だったシステムサポート事業の収益拡大も大幅増益に貢献した。
■チェンジ <3962> 4,560円 +340 円 (+8.1%) 本日終値
チェンジ<3962>が10日ぶりに反発。29日の取引終了後、働き方改革のためのチャットボット導入支援サービスを開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。新サービスは、これまでの航空業、鉄道業、製造業、小売業などで多数の顧客に向けたチャットボット導入プロジェクトを通して得られたノウハウをもとにしたもので、企業における社内業務プロセスや社外コミュニケーションの生産性向上を支援するのが狙い。業務課題に応じたユースケースの企画・開発(含むチャットボット活用研修の提供)や、ユースケースにあわせたボット製品の選定・導入支援などを提供するとしている。
■マネックスグループ <8698> 431円 +31 円 (+7.8%) 一時ストップ高 本日終値
マネックスグループ<8698>が一時ストップ高に買われた。午後0時15分ごろ、子会社コインチェックが新規口座の開設と一部仮想通貨の入金・購入を再開したと発表しており、これを好感した買いが入った。コインチェックは、今年1月に発生した不正アクセスによる仮想通貨NEMの不正送金に関連して、部分的にサービスを停止。その後、技術的に安全性が確認されたサービスについて段階的に再開しており、2月に日本円の出金、3月から6月にかけて仮想通貨の出金・売却を再開していた。
株探ニュース