【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、前日急落の反動でリバウンド狙いの買い優勢 (10月24日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22167.76
高値 22207.09(13:55)
安値 21911.42(11:12)
大引け 22091.18(前日比 +80.40 、 +0.37% )
売買高 14億1753万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆7273億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、前日の急落の反動でリバウンド狙いの買いが優勢に
2.朝方高く始まった後は前日終値を挟んで乱高下、戻り売りに上値重い展開
3.米株市場の後半戻り足で安心感台頭も、中国景気減速に対する懸念根強い
4.中国や香港株が頑強な値動きをみせ、後場は先物主導で日経平均押し上げ
5.企業決算に対する期待後退も、売買代金は2兆7000億円と増勢傾向に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは125ドル安と続落した。日本や中国などの海外株安や、決算を発表したキャタピラーやスリーエムが失望売りを誘い指数を押し下げた。
東京市場では、前日のリスクオフ相場の巻き戻しが入り、日経平均株価は反発して引けた。取引時間中は前日終値を挟み上下に激しく振れる展開だった。
24日の東京市場は、方向感の定まらない展開となったが、日経平均は前日の急落の反動に伴うリバウンド狙いの買いが優勢となり反発して引けた。ただ、上値では戻り待ちの売りが厚く、上げ幅は限定的だった。前日の米国株市場ではNYダウが続落したものの、後半下げ幅を大きく縮小して引けたことから買い安心感が台頭。日経平均は反発のスタートとなったが、中国景気減速に対する警戒感は根強く、前引け時点では小幅マイナス圏に沈んだ。その後、中国や香港株が堅調な値動きをみせたことで後場は先物主導で買い優勢に傾き、水準を切り上げた。ただ、2万2000円台前半の売り圧力は強く、上値は伸びない。決算発表の本格化を前に企業業績に対する期待感がひと頃より後退しており、押し目買いも限られた。なお、東証1部の売買代金は増勢傾向にある。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が買いを集め、日本電産<6594>も上値指向。トヨタ自動車<7203>もしっかり。ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>も上昇した。多木化学<4025>がストップ高に買われ、OKI<6703>も商いを膨らませ急伸。Ubicomホールディングス<3937>、クラリオン<6796>が物色人気となったほか、ネオス<3627>も大商いで値を飛ばした。東京製鉄<5423>も高い。
半面、コマツ<6301>が下値模索の展開、東海カーボン<5301>、SUMCO<3436>なども大きく値を下げた。東邦亜鉛<5707>が急落、昭和電工<4004>、SUBARU<7270>も大幅安。ナブテスコ<6268>、カプコン<9697>の下げも目立った。富士電機<6504>、ブレインパッド<3655>も安い。宇部興産<4208>、タダノ<6395>も売りに押された。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、KDDI <9433> 、キッコマン <2801> 、ソフトバンク <9984> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約93円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は信越化 <4063> 、SUBARU <7270> 、花王 <4452> 、エーザイ <4523> 、TDK <6762> 。押し下げ効果は約42円。
東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)水産・農林業、(3)建設業、(4)食料品、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)ガラス土石製品、(3)海運業、(4)保険業、(5)銀行業。
■個別材料株
△ネクステージ <3186>
三菱UFJMS証券が投資判断「バイ」を再強調。
△シリコンスタ <3907> [東証M]
APNスタンダードテクノロジーパートナーに認定。
△ブロメディア <4347> [JQ]
大容量ファイルを高速配送できるファイル配送サービスを開始。
△シーズHD <4924>
米J&JがTOBで完全子会社化。
△東京製鉄 <5423>
今期経常を8%上方修正。
△ミクロン <6159> [JQ]
3.24%を上限に自社株買いを実施。
△OKI <6703>
上期営業を一転黒字に上方修正。
△古河池 <6937>
上期最終を一転33%増益に上方修正。
△幸和製 <7807> [JQ]
パナソニックのAMED採択研究へ協力。
△小松ウオール <7949>
上期経常は33%増益で上振れ着地。
▼シンバイオ <4582> [JQG]
東証が信用規制。
▼川金HD <5614> [東証2]
子会社も免震・制振用オイルダンパーの一部でデータ書き換え。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)シーズHD <4924> 、(2)多木化 <4025> 、(3)OKI <6703> 、(4)クラリオン <6796> 、(5)古河池 <6937> 、(6)Ubicom <3937> 、(7)ネオス <3627> 、(8)大京 <8840> 、(9)東京製鉄 <5423> 、(10)LIFULL <2120> 。
値下がり率上位10傑は(1)東邦鉛 <5707> 、(2)栄研化 <4549> 、(3)SUMCO <3436> 、(4)イーブック <3658> 、(5)東海カ <5301> 、(6)SUBARU <7270> 、(7)システムリサ <3771> 、(8)昭電工 <4004> 、(9)ブイキューブ <3681> 、(10)カーボン <5302> 。
【大引け】
日経平均は前日比80.40円(0.37%)高の2万2091.18円。TOPIXは前日比1.35(0.08%)高の1652.07。出来高は概算で14億1753万株。東証1部の値上がり銘柄数は1283、値下がり銘柄数は729となった。日経ジャスダック平均は3692.15円(35.53円安)。
[2018年10月24日]
株探ニュース