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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):SUBARU、コマツ、川金HD

SUBARU <日足> 「株探」多機能チャートより
■SUBARU <7270>  3,008円  -227 円 (-7.0%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 SUBARU<7270>が大幅続落で年初来安値を更新した。23日の取引終了後、集計中の第2四半期連結業績について、売上高が1兆4631億円から1兆4860億円(前年同期比7.6%減)へ、営業利益が1100億円から610億円(同71.2%減)へ、純利益が791億円から490億円(同42.4%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。為替影響などによる収益の改善があった一方、品質関連費用を計上したことが利益を圧迫した。なお、上期の為替レートは1ドル=109円(前回予想105円)、1ユーロ=131円(同130円)だった。

■コマツ <6301>  2,784.5円  -145.5 円 (-5.0%)  本日終値
 コマツ<6301>は全体反発相場に乗れず、売りに押された。前日に続く年初来安値更新となった。注目された米建機大手キャタピラーの7~9月期決算では18年12月期通期決算見通しを据え置いたことで失望売りを誘った。キャタピラーは中国向け売上比率が高く、中国経済の動向が収益に反映されやすい。東京市場でも中国関連株の代表格である同社株の業績先行きに対する懸念から売りが先行する形となった。

■コロナ <5909>  1,128円  -56 円 (-4.7%)  本日終値
 コロナ<5909>は大幅続落。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が7億円から4億円(前年同期比43.5%減)へ、純利益が6億円から3億8000万円(同41.1%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。猛暑などの影響でウインドエアコンを始めとしたルームエアコンが好調に推移したほか、防災対策としてポータブル石油ストーブの需要が早期化し販売が伸びたことなどで、売上高は391億円から393億9000万円(同3.6%増)へ上振れて着地したが、原材料価格や物流コストが上昇したことが利益を押し下げた。また、ルームエアコンの上位機種の販売が伸び悩んだことや、地震などの影響で寒冷地向け石油暖房機器の需要が例年より遅れ、商品販売構成が変化したことも響いた。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,333.5円  -45.5 円 (-3.3%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>など石油関連株が安い。23日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近12月物が前日比2.93ドル安の1バレル66.43ドルと急落。一時65.74ドルと8月下旬以来、2カ月ぶりの安値をつけた。中国の景気減速が原油需要の減少につながるとの懸念に加え、サウジアラビアが必要に応じて増産する考えを表明したことが響いた。この日は、WTI価格の下落が石油関連企業の業績悪化につながるとの警戒感から売りが先行している。

■しまむら <8227>  9,240円  -170 円 (-1.8%)  本日終値
 しまむら<8227>は続落。23日の取引終了後に発表した10月度の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比7.1%減と6カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。「裏地あったかシャツ」や「ウラモコカーディガン」など秋から初冬商品の販売は好調だったものの、前年に比べて気温が高かったことから、防寒アウターや肌着、寝具など冬物商品の販売が計画を下回った。なお、全店売上高は同5.3%減だった。

■三菱UFJ <8306>  664.1円  -7.6 円 (-1.1%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調。前日の米国株市場ではゴールドマン・サックス、JPモルガン、シティグループ、バンク・オブ・アメリカなど大手金融株が軒並み安となった。前日の米金融市場では、世界株安の流れを受けて安全資産である債券買いの動きが顕在化、米10年債利回りが3.17%を割り込むなど3週間ぶりの水準まで低下している。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクなどは運用利ザヤの縮小思惑から売り優勢に傾いている。

■シマノ <7309>  15,210円  -160 円 (-1.0%)  本日終値
 シマノ<7309>が5日続落。同社は23日の取引終了後、第3四半期(1~9月)決算を発表するとともに、18年12月通期の連結営業利益を従来予想の670億円から645億円(前期比0.2%増)に下方修正した。第3四半期の同利益は478億1600万円(前年同期比2.7%増)だった。電動アシストバイク向け新製品やディスクブレーキの生産立ち上げでなどで想定以上の費用が発生したことなどが響いた様子だ。ただ、SMBC日興証券では、「19年12月期は好調なスタートが切れる可能性」に注目しており、投資評価は「1」、目標株価は1万9600円としている。 

■シリコンスタジオ <3907>  1,492円  +300 円 (+25.2%) ストップ高   本日終値
 シリコンスタジオ<3907>が後場急騰。前引け後に、アマゾン ウェブ サービス(AWS)が提供するAWS Partner Network(APN)のスタンダードテクノロジーパートナーに認定されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社では今回の認定を受けて、今後は、ゲーム&エンターテインメント業界で培ってきたノウハウと技術を生かして、幅広い業種・業界向けにAWSベースのオンラインソリューションを提供していくとしている。

■ブロードメディア <4347>  74円  +10 円 (+15.6%) 一時ストップ高   本日終値
 ブロードメディア<4347>が急伸。同社は13日、グループ会社のブロードメディア・スタジオと、制作会社やポスト・プロダクション、放送局など向けに、映像・音声・4K・8Kなど大容量ファイルを高速配送できるファイル配送システム「ブロードメディアCDN ストーク」のサービスを開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同サービスは、国内外を問わず、インターネットがつながる場所であれば、どこからでもファイルの送受信を行うことができ、一度に送受信するファイルの容量やファイルの形式を問わず、またフォルダ単位で送受信することができるサービス。最初のユーザーとして、日本テレビ放送網(東京都港区)の事業局映画事業部に採用され、国外で動画やポスターデータなどの大容量ファイルの送受信に利用されているという。

■幸和製作所 <7807>  1,123円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 幸和製作所<7807>がストップ高。23日の取引終了後、パナソニック<6752>が日本医療研究開発機構(AMED)から採択された「介護記録・センサー/ロボットのパッケージ化による介護業務支援システムに関する研究開発」に協力機関として機器を提供することになったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同研究は、AMEDが今年4月27日から6月12日に公募した「ロボット介護機器開発・標準化事業(開発補助事業)」で採択されたもの。介護記録、センサー/ロボット、ナースコールからの情報を一元的に管理するデータ収集プラットフォームの構築と、蓄積されたデータに基づいて、高齢者の自立支援につながる分析データを介護職員に提供する業務支援プラットフォームの構築を目的としている。なかで幸和製作所は、高齢者の歩行車への依存度や歩行状態を把握する目的で、歩行車使用時の歩行関連データを収集するための検知記録装置を研究開発する予定で、電動アシスト歩行車「リトルキーパス」に搭載し、パナソニックに提供するとしている。

■川金ホールディングス <5614>  416円  -100 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値
 川金ホールディングス<5614>が大幅3日続落。23日の取引終了後、免震・制振用オイルダンパーを製造販売している子会社の光陽精機で、出荷した製品の一部で性能検査記録データの書き換えにより、顧客の基準値を外れた製品を出荷した事実が判明したと正式に発表しており、これが売り材料視された。社内調査によると、書き換えが行われたのは2005年2月から18年9月の期間で、顧客の基準外とされた製品数は1423件に上るほか、海外に出荷した製品に関しても書き換えが行われたことが判明しており、現在調査中とした。なお、会社側によると、大臣認定の基準に不適合なものはないとしている。

●ストップ高銘柄
 多木化学 <4025>  10,230円  +1,500 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 エスポア <3260>  740円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値
 ETFS商品 <1684>  1,134円  -3 円 (-0.3%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 エムティジェネックス <9820>  18,920円  -5,000 円 (-20.9%) ストップ安   本日終値
 川金ホールディングス <5614>  416円  -100 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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