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【市況】【↓】日経平均 大引け| 急落・一時2万2000円割れ、アジア株安でリスク回避の売り (10月23日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22404.14
高値  22410.15(09:00)
安値  21993.07(14:57)
大引け 22010.78(前日比 -604.04 、 -2.67% )

売買高  14億0528万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5724億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は604円安と急落、アジア株全面安受けリスクオフ一色に
 2.中国の景気減速懸念が重荷、米先物安と相まって一時2万2000円割れ
 3.TOPIXは3月23日の安値を下回り、7ヵ月ぶりに年初来安値を更新
 4.値下がり銘柄数は2000を超え、東証1部全体の約96%の銘柄が下落
 5.トヨタが底堅さ発揮、LIFULLは逆行高で値幅制限上限まで買われる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは126ドル安と反落した。中国市場の上昇で値を上げてスタートしたものの、エネルギー関連株や金融株の下落が指数を押し下げた。

 東京市場では大きく売り優勢に傾き、主力株をはじめほぼ全面安商状となり日経平均株価は600円を超える急落となった。

 23日の東京市場は前日の欧米株安を受け、リスク回避の売り優勢で始まり寄り後も漸次下値を切り下げる展開となった。中国の景気減速懸念がくすぶるなか、輸出株だけでなく内需株にも広範囲に売り圧力が顕在化、日経平均は一時620円下落し、取引時間中としては約2ヵ月ぶりに2万2000円大台を割り込む場面もあった。先物を絡めた高速売買による売りもかぶさり、日経平均は前場後半から2段下げの様相を呈している。なお、TOPIXは1650.01まで売られ3月23日の安値を下回り年初来安値更新となった。取引時間中は中国・上海株市場をはじめアジア株市場が軒並み安となり、米株価指数先物の下げも投資家の不安心理をあおった。東証1部の値下がり銘柄数は2000を超え、全体の96%の銘柄が下落する文字通りの全面安となっている。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>、ファーストリテイリング<9983>、任天堂<7974>などが軟調、ソニー<6758>、東京エレクトロン<8035>、コマツ<6301>も下落した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を下げた。花王<4452>も安い。LIXILグループ<5938>は値下がり率トップに売られた。ブレインパッド<3655>が大幅下落、日立化成<4217>、日本ライフライン<7575>、TOTO<5332>なども大きく下げた。
 半面、トヨタ自動車<7203>は底堅さを発揮した。LIFULL<2120>がストップ高に買われ、インソース<6200>、フォーバル<8275>も高い。マネックスグループ<8698>が物色人気となり、セラク<6199>、ソフトブレーン<4779>が上昇、クラリオン<6796>、大陽日酸<4091>も買いを集めた。

 日経平均採用で上昇したのは3銘柄のみで、プラス寄与の上位からカシオ <6952> 、キリンHD <2503> 、NEC <6701> 。押し上げ効果は約0.3円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、テルモ <4543> 、KDDI <9433> 、ユニファミマ <8028> 、東エレク <8035> 。押し下げ効果は約114円。

 東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)輸送用機器、(3)水産・農林業、(4)その他製品、(5)非鉄金属。一方、下落率の大きかった5業種は(1)金属製品、(2)建設業、(3)ガラス土石製品、(4)パルプ・紙、(5)化学。

■個別材料株

△LIFULL <2120>
 今期最終は10%増で6期連続最高益更新へ。
△アスカネット <2438> [東証M]
 樹脂製ASKA3Dプレートのバージョンアップに成功。
△アクサスHD <3536> [JQ]
 合併等による実質的存続性の喪失に係る猶予期間解除。
△CEHD <4320>
 前期経常を31%上方修正。
△OTS <4564> [東証M]
 ESMO2018における塩野義薬のポスター発表を好材料視。
△HMT <6090> [東証M]
 中国CRO企業と業務提携。
△エスティック <6161> [東証2]
 今期最高益予想を28%上乗せ、配当も16円増額。
△アイモバイル <6535>
 1.25%を上限に自社株買いを実施。
△アールビバン <7523> [JQ]
 上期経常を2.3倍上方修正。
△シグマ光機 <7713> [JQ]
 日高工場内に新工場棟を建設へ。

▼LIXILグ <5938>
 今期税引き前を一転48%減益に下方修正。
▼ナガワ <9663>
 上期経常が15%減益で着地・7-9月期も19%減益。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)LIFULL <2120> 、(2)CEHD <4320> 、(3)インソース <6200> 、(4)日車両 <7102> 、(5)ADワークス <3250> 、(6)フォーバル <8275> 、(7)マネックスG <8698> 、(8)FIG <4392> 、(9)セラク <6199> 、(10)クラリオン <6796> 。
 値下がり率上位10傑は(1)LIXILグ <5938> 、(2)日本ライフL <7575> 、(3)日立化 <4217> 、(4)ブレインP <3655> 、(5)平田機工 <6258> 、(6)TOTO <5332> 、(7)新川 <6274> 、(8)東京精 <7729> 、(9)サンケン <6707> 、(10)シンクロ <3963> 。

【大引け】

 日経平均は前日比604.04円(2.67%)安の2万2010.78円。TOPIXは前日比44.59(2.63%)安の1650.72。出来高は概算で14億0528万株。東証1部の値上がり銘柄数は79、値下がり銘柄数は2015となった。日経ジャスダック平均は3727.68円(38.63円安)。

[2018年10月23日]


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