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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):LIFULL、ソフバンテク、神戸物産

LIFULL <日足> 「株探」多機能チャートより
■LIFULL <2120>  684円  +100 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 LIFULL <2120> が続急騰。同社は22日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年9月期の連結最終利益は28.5億円だった。17年9月期(6ヵ月決算)が決算期変更のため単純比較はできないが、前年同一期間比で81.3%の大幅増益となったことを好感する買いが向かったようだ。主力のHOME’S関連事業が認知度向上を目指して広告宣伝費を積極投下したが、一時コストの減少やコスト抑制効果で大幅増益を達成。また、海外事業は国際事業部門の解散によるコスト減少で利益が拡大した。併せて発表した19年9月期の連結最終利益は前期比9.5%増の31.3億円と6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は不動産サイトの集客数回復を見込む。なお、買収を予定しているMitula Groupの影響は業績予想に含めていない。また、18年9月期から配当性向を20%から25%に引き上げる方針に変更したことも評価材料となった。

■フォーバル <8275>  1,084円  +48 円 (+4.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 フォーバル<8275>は全般悪地合いのなか3日続伸。遅れていた中小企業のIT投資需要が高まる方向にあり、中小企業を主要顧客に通信機器を販売するほか、ネットワーク接続事業にも展開する同社にも追い風が強まっている。情報通信やウェブなどのITコンサルティングに傾注し受注を拡大しており、19年3月期営業利益は5%増の30億円を見込むが、上振れる可能性が意識されている。毎期増配を続けるなど株主還元姿勢も高く、19年3月期は前期実績比1円増配の22円を計画している。

■イオンディライト <9787>  3,840円  +90 円 (+2.4%)  本日終値
 イオンディライト<9787>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付で、投資判断「ホールド」を継続し、目標株価を3390円から3900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。IFM(インテグレーテッド・ファシリティーマネジメント=戦略的パートナーとしてファシリティーの管理運営に関する最適なサービスの提供)の受託拡大、省人化などにより中期的な利益成長が続くという見方を維持。19年2月期営業利益を会社予想と同額の185億円(前期比10.0%増)と見込むほか、20年2月期を同204億円、21年2月期を同225億円と予想している。

■ソフバンテク <4726>  2,756円  +19 円 (+0.7%)  本日終値
 ソフトバンク・テクノロジー<4726>は高い。同社はきょう、モノやサービスとIoTを連携するプラットフォームサービス「IoT Core Connect(アイオーティーコアコネクト)」の提供を開始すると発表した。このサービスは、日本マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」で、エッジコンピューティングを含むIoT、人工知能(AI)を連携し、IoTに必要なモノ・データ・ヒト統合的に管理するサービスをシームレスに提供することで、メーカーやBtoBサービスを提供する企業などのIoTのビジネス化を実現する。

■加賀電子 <8154>  2,489円  +16 円 (+0.7%)  本日終値
 加賀電子<8154>が続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「2022年3月期をメドに連結営業利益を前期実績比で約6割増となる130億円程度に伸ばす方針だ」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。同社では近年、EMS(電子機器の受託製造サービス)事業の規模拡大に向けて海外拠点を拡充しており、記事によると、この効果もあって海外向けを中心にEMSが伸長するという。また、19年1月に同業の富士通エレクトロニクス(横浜市港北区)を買収することも収益押し上げに貢献するとしている。

■神戸物産 <3038>  6,090円  +30 円 (+0.5%)  本日終値
 神戸物産<3038>が堅調推移。同社は22日取引終了後に、9月度単体の月次動向(速報値)を公表。営業利益は10億5900万円(前年同月比22.5%増)となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。売上高は203億1300万円(同7.7%増)となった。商品出荷実績は、直轄エリア既存店が前年同月比4.6%増、直轄エリア全店が同8.5%増、全国全店が8.4%増と、いずれも堅調に推移した。

■ぐるなび <2440>  915円  +4 円 (+0.4%)  本日終値
 ぐるなび<2440>はしっかり。同社はきょう、Googleが提供する「Googleで予約」にパートナーとして参画し、Google検索やGoogle Mapsを通じた飲食店予約サービスを開始すると発表した。同社は今月2日にインスタグラムとレストラン予約機能で連携することを発表しているほか、9日には「ミシュランガイド公式リスト」とのネット予約連携を開始。これら施策によるユーザー数の拡大などが期待されているようだ。

■LIXILグループ <5938>  1,737円  -325 円 (-15.8%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 LIXILグループ<5938>が急反落し年初来安値を更新。22日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を780億円から400億円(前期比32.3%減)へ、純利益を500億円から15億円(同97.3%減)へ下方修正したことが嫌気された。売上高は1兆7100億円から1兆8450億円(前期比0.9%増)へ上方修正したものの、新築着工の落ち込みや上期の度重なる天候不順や地震などの自然災害によるリフォーム工事の進捗遅延などで国内外の売上高が計画未達となったことに加えて、米国における原材料などコストの値上がりが影響する見通し。また、中国企業に売却する予定だったイタリア子会社ぺルマスティリーザの売却について、対米外国投資委員会(CFIUS)の承認が得られず会計処理を変更することなども響く見通し。

■日立化成 <4217>  1,778円  -169 円 (-8.7%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 日立化成<4217>が急反落し、年初来安値を更新した。同社は22日取引終了後に、19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は205億2600万円(前年同期比4.3%増)と増益を確保したものの、通期計画590億円に対する進捗率は34.8%にとどまった。売上収益は3435億1800万円(同7.4%増)で着地。NAND型フラッシュメモリー向けの半導体回路平坦化用研磨材料や環境対応自動車向けのリチウムイオン電池用カーボン負極材などが好調だった半面、スマートフォン向け製品は伸び悩んだ。また、法人所得税費用の増加の影響で、純利益は164億1300万円(同2.1%減)となった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■洋缶HD <5901>  2,223円  -147 円 (-6.2%)  本日終値
 東洋製缶グループホールディングス<5901>は大幅反落。22日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を305億円から280億円(前期比12.1%減)へ、最終利益を210億円から190億円(前期247億4000万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気された。売上高は7900億円(前期比0.6%増)で据え置いたが、西日本豪雨の影響で停止した東洋製缶の一部工場の固定費を特別損失に振り替えたことなどにより、営業利益を下方修正。また、大阪府北部地震および西日本豪雨により東洋製缶が被害を受けたことなどに伴い約80億円を特別損失に計上する予定であることも最終利益を押し下げる。

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