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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、米株安や中国株安で利益確定売り優勢 (10月18日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22871.28
高値  22873.13(09:50)
安値  22637.29(14:56)
大引け 22658.16(前日比 -182.96 、 -0.80% )

売買高  12億2855万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2700億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は利益確定売りに3日ぶり反落、米株安や中国株安などが重荷
 2.朝方プラス圏で推移する場面もあったが、その後値を消し後場は次第安
 3.FOMC議事要旨の内容はタカ派的、米長期金利上昇が株安の引き金に
 4.原油安を背景に石油や資源株などの下げが目立つ、不動産や小売は堅調
 5.KYBが大幅安で下値模索継続、ネオスやソースネクストなどが人気に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは91ドル安と反落した。前日に急騰した反動があったほか、前日夕に決算を発表したIBMの売上高が市場予想に達せず大幅安となり指数を押し下げた。

 東京市場では、前日のNYダウの下げなどを受け利益確定の動きが優勢、日経平均株価は主力株中心に広範囲に売られる展開となった。

 18日の東京市場は、朝方は前日終値を上回って推移する場面もあったが、徐々に売りに押される展開で後場に入っても水準を切り下げた。前日の米国株市場でNYダウが一時300ドルを超える急な下げをみせるなど、不安定な動きをみせたことから再び警戒感が強まった。日経平均は前日までの2日間で約570円の上昇をみせていたこともあり、目先利益を確定する動きが出やすかった。注目されたFOMC議事要旨の内容はタカ派的な印象で米長期金利が上昇、利上げペースが早まることへの懸念が浮上した。また、取引時間中は中国・上海株が大きく値を下げたほか、他のアジア株市場も総じて軟調だった。業種別では石油や資源株が売られ、機械株にも売りが目立った。一方、不動産や小売など内需株が相対的に強い動きをみせている。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、ファーストリテイリング<9983>も安い。ファナック<6954>、キーエンス<6861>も値を下げた。安川電機<6506>も安い。KYB<7242>が急落で下値模索が続き、田淵電機<6624>も大きく利食われた。ブレインパッド<3655>が下落、出光興産<5019>、昭和シェル石油<5002>など石油株の下げも目立つ。スルガ銀行<8358>も売られた。
 半面、トヨタ自動車<7203>がプラス圏を維持し、武田薬品工業<4502>も堅調に推移。JT<2914>も上値指向。ネオス<3627>が急騰したほか、ソースネクスト<4344>も値を飛ばした。セラク<6199>が買われ、ワコム<6727>も物色人気となった。ワールド<3612>、クラリオン<6796>、IDOM<7599>なども買いが優勢だった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、KDDI <9433> 、富士フイルム <4901> 、NTTデータ <9613> 、武田 <4502> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約23円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、安川電 <6506> 、東エレク <8035> 。押し下げ効果は約95円。

 東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)電気・ガス業、(3)不動産業、(4)空運業、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)化学、(4)機械、(5)電気機器。

■個別材料株

△ワールド <3612>
 上期税引き前を一転7%増益に上方修正。
△ALBERT <3906> [東証M]
 営業損益は従来予想比倍増に大幅上方修正。
△IPS <4335> [JQ]
 クラウド関連株として急浮上。
△OBC <4733>
 今期最高益予想を8%上乗せ。
△ガーラ <4777> [JQ]
 韓国のフォックス・ゲームズ開発のスマホゲーム事前登録開始。
△ニチダイ <6467> [JQ]
 今期経常を25%上方修正。
△Fringe <6550> [東証M]
 レオスの保有割合が13.31%に増加。
△RPA <6572> [東証M]
 岩井コスモ証券が目標株価2万円で新規カバレッジ。
△ウインテスト <6721> [東証2]
 太陽光発電所の遠隔監視システム開発が補助事業に採択。
△ビジョナリー <9263> [JQ]
 株主優待制度の一部変更。

▼堀場製 <6856>
 SMBC日興証券が目標株価を6300円に引き下げ。
▼KYB <7242>
 免震装置のデータ改ざん問題を引き続き嫌気。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ネオス <3627> 、(2)SKジャパン <7608> 、(3)Sサイエンス <5721> 、(4)ソースネクス <4344> 、(5)セラク <6199> 、(6)クレスコ <4674> 、(7)ネオジャパン <3921> 、(8)中部飼 <2053> 、(9)イー・ギャラ <8771> 、(10)クオールHD <3034> 。
 値下がり率上位10傑は(1)KYB <7242> 、(2)田淵電 <6624> 、(3)Genky <9267> 、(4)安川電 <6506> 、(5)西日本FH <7189> 、(6)C&R <4763> 、(7)ブレインP <3655> 、(8)東洋炭素 <5310> 、(9)出光興産 <5019> 、(10)コスモHD <5021> 。

【大引け】

 日経平均は前日比182.96円(0.80%)安の2万2658.16円。TOPIXは前日比9.23(0.54%)安の1704.64。出来高は概算で12億2855万株。東証1部の値上がり銘柄数は709、値下がり銘柄数は1313となった。日経ジャスダック平均は3764.06円(5.77円高)。

[2018年10月18日]

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