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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

アマノ <日足> 「株探」多機能チャートより

■ゼンショHD <7550>  2,117円 (+74円、+3.6%)

 ゼンショーホールディングス <7550> が続伸。同社は16日取引終了後に、テイクアウト寿司店を運営する米アドバンスド・フレッシュ・コンセプツ(AFC)の全株式を約2億5700万ドル(約288億円)で取得し、子会社化すると発表。AFCは米国で約3700店舗を運営しており、カナダ、オーストラリアを合わせると4000店舗超を主にフランチャイズで展開している企業。同社は子会社により、AFCのネットワークをグループ内に取り込むとともに、メニュー開発や食材調達、物流、店舗運営、店舗立地開発などでシナジーを図るとしている。

■アマノ <6436>  2,294円 (+77円、+3.5%)

 アマノ <6436> が3日ぶりに反発。同社は17日、海外グループ会社がベトナムに駐在員事務所を開設したと発表。将来的な現地法人の設立も視野に、市場開拓を推進するとしており、今後の展開などが期待されたようだ。同社はこれまで、日本からの輸出やタイ現地法人、ベトナム国内の販売代理店を通じて、日系製造業向けに集塵機、ミストコレクター、空気輸送システムを提供してきた。今後は、駐在員事務所を通じて、きめ細かい営業やサービスを提供するとともに、情報システムやパーキングシステム各事業の現地調査・市場開拓を進めるとしている。

■野村 <8604>  554.5円 (+17.1円、+3.2%)

 野村ホールディングス <8604> 、大和証券グループ本社 <8601> など証券株に買いが集まった。全体相場が再びリスクオンに傾くなか、収益環境への追い風が意識された。17日の東京株式市場は日経平均が大幅続伸、一時400円を超える上昇で2万3000円大台を視野に入れる場面もあった。これを受け、証券セクターは投信などの運用成績の向上に加え、投資家のセンチメント改善に伴う手数料収入拡大への期待が株高に反映されている。

■関電化 <4047>  1,106円 (+32円、+3.0%)

 関東電化工業 <4047> が8日ぶりに反発。同社は16日取引終了後に、中国に半導体・液晶用特殊ガス類の生産を行う子会社を設立すると発表。中国子会社の設立は、同国で拡大すると見込まれる需要に対応するもので、設立は19年7-9月を予定。なお、同子会社は今後、合弁会社を設立する計画だが、資本金、出資比率などは現時点で未定だとしている。

■熊谷組 <1861>  3,105円 (+80円、+2.6%)

 熊谷組 <1861> が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断「オーバーウエイト」、目標株価3800円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、住友林業との再生可能エネルギー事業や木造中高層建物などでの協業効果や工場、倉庫・流通施設、宿泊施設を中心とする建築事業の売上高拡大、さらに鉄道、道路、電力を中心とする土木事業の売上高拡大などで利益成長が見込めると評価。一方、株価バリュエーションは割安感があると指摘している。

■UKCHD <3156>  2,410円 (+56円、+2.4%)

 UKCホールディングス <3156> が続伸。16日の取引終了後、人工知能(AI)画像認識機能を搭載することが可能な車載向けカメラモニタリングシステムを開発したと発表しており、これが好感された。今回開発したシステムは、UKCHDの強みである画像技術と、資本・業務提携先であるディジタルメディアプロフェッショナル <3652> [東証M]のAI技術を組み合わせて、成長が予測される自動車やIoT関連市場向けに開発したもの。高性能なソニー製イメージセンサと車載向け高精細液晶ディスプレーによる映像の美しさと視認性の良さに加え、FPGAによるフレキシブルなSoC(System on Chip)コントロール、さらには高精細画像をAI解析することで実現される物体認識性能の高さが特徴で、顧客は同システムを開発プラットホームとして活用することができるという。

■ソフトバンク <9984>  9,790円 (+204円、+2.1%)

 ソフトバンクグループ <9984> が続伸。今週初は700円以上の下落をみせ全体リスクオフ相場の悪役となる下げを演じたが、前日から戻りに転じている。サウジアラビアを巡る混乱が同国とビジョン・ファンドを共同展開するソフトバンクグループにとってネガティブ材料と捉えられたが、目先はその売り圧力も一巡した。一方、前日は米国株市場でビジョン・ファンドが投資するエヌビディアが急反発に転じており、これが好感された。また、ソフトバンクグループが筆頭株主となっている米配車大手ウーバー・テクノロジーズが来年のIPOを目指すなか、評価額が1200億ドルに達する可能性があると、米メディアで報道されたことなども支援材料となった。

■NTT <9432>  5,094円 (+103円、+2.1%)

 NTT <9432> が続伸。前日に商い増勢のなか200円を超える上昇で目を引いたが、17日も目先筋の利益確定売りをこなして上値を指向している。次世代通信規格「5G」の普及に向け官民協調しての取り組みが進むなか、NTT東西が保有するリソースがネットワーク構築に不可欠となっており、通信メガキャリアの中でも同社の優位性が高い状況にある。これについては、同業他社から公平で透明性のある新たな枠組みが必要との要請が出ているが、5G時代にNTTの存在感が高まる公算が大きくなっており、足もと同社株の上値余地を期待する動きが出ているもようだ。

■ミズノ <8022>  2,719円 (+55円、+2.1%)

 ミズノ <8022> が続伸。同社は17日、THK <6481> と共同で、ロボットが発する熱を排除して稼働効率を向上させるヒューマノイド型サービスロボット用「エアリージャケット」を開発したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。このワークウェアを着用することで、THKが開発したサービスロボット「SEED-Noid」の上半身、特に腕にあるモーターから発する熱を効率よく袖口に換気し、温度上昇をウェア内2.2度、腕部を4.3度抑え、長時間の連続稼働が実現できるとしている。

■しまむら <8227>  9,760円 (+190円、+2.0%)

 しまむら <8227> が続伸。世界金融大手である英プルーデンシャル傘下のイーストスプリング・インベストメンツ(シンガポール)が17日の午後、財務省に大量保有報告書を提出し、しまむら株式の保有割合が5.21%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑が働いたようだ。なお、保有目的は純投資。また、報告義務発生日は10月15日。

■FCC <7296>  2,949円 (+51円、+1.8%)

 エフ・シー・シー <7296> が続伸。16日の取引終了後、SUBARU <7270> 向けドライブプレートを新規に受注し、本格生産を開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回受注したのは大容量CVT用ドライブプレートで、今年3月に量産を開始。20年度に約6000万円の売り上げを目指しているという。なお、SUBARU向け自動車部品の初受注となる。

■JVCケンウ <6632>  293円 (+5円、+1.7%)

 JVCケンウッド <6632> が続伸。17日、ホンダ <7267> 子会社のホンダアクセスと共同開発したドライブレコーダーが、Honda純正アクセサリーのドライブレコーダー(リア用)として採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回、Honda純正アクセサリーに採用されたドライブレコーダーは、リアウインドウへ設置するリア用のドライブレコーダーで、独自技術によりトンネルの出入り口や夜間走行時の照明など、明暗差が激しい環境時に起きやすい「白とび」や「黒つぶれ」を抑えたのが特徴。また、頻繁にバックドアの開閉を行った場合もドライブレコーダーが落下することのない高耐久性を実現するとともに、車種によって異なるリアウインドウに設置する際にも、追突時などの衝撃を検知するGセンサー感度を調整することで信頼性の高い録画を可能にしたという。なお、ホンダが展開する主要車種19モデルに適用している。

■三菱UFJ <8306>  689.8円 (+10.7円、+1.6%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> や三井住友フィナンシャルグループ <8316> 、みずほフィナンシャルグループ <8411> などメガバンクが高い。7-9月期の決算発表が本格化した米国では、JPモルガン・チェースやシティグループの純利益が前年同期比2ケタ増と好調。16日に決算を発表したゴールドマン・サックスの業績も堅調だった。米長期金利の上昇は利ザヤ改善による業績拡大につながるとの期待もあり、大手銀行株には見直し買いが入った。

※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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