【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、朝安も円安やアジア株高で切り返す (10月12日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22323.43
高値 22711.13(14:41)
安値 22323.43(09:00)
大引け 22694.66(前日比 +103.80 、 +0.46% )
売買高 16億8884万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆3416億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、リスク回避の流れ一巡から後場後半プラス圏に切り返す
2.寄り付きはオプションSQ算出に絡み、イレギュラーな売りで大幅安スタート
3.NYダウは続急落となるも、取引時間中の円安基調とアジア株上昇が支援材料
4.機械、電機など輸出株が買い戻され全体相場押し上げ、銀行など金融株は軟調
5.売買代金3兆4000億円台と高水準、ソフトバンク買われFリテは売られる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは545ドル安と大幅に3日続落した。米長期金利の上昇懸念や米中貿易摩擦への警戒感からリスク回避の売りが優勢となった。
東京市場ではリスク回避ムードが一巡、日経平均株価は前場に軟調な展開を強いられたものの、後場に入り広範囲に買い戻されプラス圏に切り返した。
12日の東京市場は、寄り付きはオプションSQ算出に伴うイレギュラー商いの影響もあって大幅続落でスタートしたが、その後は下げ幅を縮小する展開となった。前日の米国株市場ではNYダウが続急落、2日間で1370ドルを超える下げをみせたことでリスク回避ムードが強かった。しかし、取引時間中は外国為替市場で一貫して円安基調となったことに加え、アジア株が総じて高く、中国・上海株市場も午後に入り堅調な値動きをみせたことが買い安心感につながった。日経平均は後場後半にプラス圏に浮上、大引けは100円を超える上昇となった。業種別には機械、電機セクターなど輸出株が強く、全体相場の戻りを後押しする形。一方、金融セクターは軟調だった。東証1部の売買代金はオプションSQに絡む上積みはあったが、3兆3400億円台と高水準だった。
個別では、売買代金首位のソフトバンクグループ<9984>が買われ、任天堂<7974>も上昇。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連も総じて切り返す動き。資生堂<4911>も買い優勢だった。コシダカホールディングス<2157>がストップ高に買われ、乃村工芸社<9716>も大幅高、ディップ<2379>も物色人気となった。ネオス<3627>が大幅高、ソースネクスト<4344>、アウトソーシング<2427>も高い。
半面、ファーストリテイリング<9983>が値を下げ、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。ここ全体に逆行して上昇基調にあった多木化学<4025>は大きく利食われ一時ストップ安。明光ネットワークジャパン<4668>、パーク24<4666>なども大幅安となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、トレンド <4704> 、資生堂 <4911> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約111円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、アステラス <4503> 、大塚HD <4578> 、イオン <8267> 。押し下げ効果は約77円。うち44円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は16業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)機械、(3)情報・通信業、(4)ガラス土石製品、(5)金属製品。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)陸運業、(3)電気・ガス業、(4)医薬品、(5)倉庫運輸関連。
■個別材料株
△コシダカHD <2157>
今期経常は13%増で17期連続最高益、実質増配へ。
△ディップ <2379>
今期経常最高益予想を9%上乗せ、配当も4円増額。
△ダイト <4577>
6-8月期(1Q)経常は17%増益で着地。
△リンクバル <6046> [東証M]
1→6の株式分割を実施。
△津田駒 <6217>
12-8月期(3Q累計)経常が7.1倍増益で着地。
△三井海洋 <6269>
イタリア石油大手からFPSOの受注獲得。
△マニー <7730>
19年8月期は13%営業増益で18円増配へ。
△乃村工芸社 <9716>
上期経常が一転増益で着地。
△CSP <9740>
上期経常が95%増益で着地。
△カンセキ <9903> [JQ]
上期経常は34%増益で上振れ着地、配当2円増額。
▼パーク24 <4666>
350億円の海外CBを発行。
▼ホギメデ <3593>
今期経常を一転31%減益に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)コシダカHD <2157> 、(2)乃村工芸社 <9716> 、(3)CSP <9740> 、(4)TATERU <1435> 、(5)ストライク <6196> 、(6)ダイト <4577> 、(7)津田駒 <6217> 、(8)マニー <7730> 、(9)アイスタイル <3660> 、(10)ランビジネス <8944> 。
値下がり率上位10傑は(1)多木化 <4025> 、(2)デザインワン <6048> 、(3)松屋 <8237> 、(4)明光ネット <4668> 、(5)ホギメデ <3593> 、(6)パーク24 <4666> 、(7)MrMax <8203> 、(8)ランド <8918> 、(9)住江織 <3501> 、(10)いちご <2337> 。
【大引け】
日経平均は前日比103.80円(0.46%)高の2万2694.66円。TOPIXは前日比0.59(0.03%)高の1702.45。出来高は概算で16億8884万株。東証1部の値上がり銘柄数は1130、値下がり銘柄数は926となった。日経ジャスダック平均は3727.16円(48.47円高)。
[2018年10月12日]
株探ニュース