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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ビックカメラ、国際石開帝石、テリロジー

テリロジー <日足> 「株探」多機能チャートより
■いちご <2337>  361円  -29 円 (-7.4%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 11日に決算を発表。「上期経常が28%減益で着地・6-8月期も68%減益」が嫌気された。いちご <2337> が10月11日大引け後(15:00)に決算を発表。19年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比28.3%減の82.9億円に減り、通期計画の220億円に対する進捗率は37.7%にとどまり、5年平均の51.8%も下回った。
  ⇒⇒いちごの詳しい業績推移表を見る

■ビックカメラ <3048>  1,426円  -60 円 (-4.0%)  本日終値
 ビックカメラ<3048>は続落。11日の取引終了後に発表した19年8月期の連結業績予想で、売上高8900億円(前期比5.4%増)、営業利益288億円(同6.4%増)、純利益178億円(同4.0%増)と2期連続最高益を見込んでいるものの、営業利益で310億円強を見込んでいた市場予想を下回ることから売られたようだ。今期はテレビや冷蔵庫、洗濯機などの家電商品の堅調な伸びを見込むほか、非家電分野でも、医薬品・日用雑貨、スポーツ用品、酒類・飲食物などの好調な伸びを予想。また、コジマ<7513>、日本BS放送<9414>の増収を見込むほか、物流拠点の拡充や運営効率向上で増益を確保する。なお、18年8月期決算は、売上高8440億2900万円(前の期比6.8%増)、営業利益270億5500万円(同23.8%増)、純利益171億2200万円(同26.8%増)だった。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,346.5円  -5.5 円 (-0.4%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源関連が下値模索の展開。世界的なリスクオフの流れを背景に原油市況も軟調を極めている。世界経済見通し引き下げの動きや米原油在庫の積み増しなどが需給の緩みにつながるとの思惑が強まっている。前日のWTI原油先物価格は2ドル20セント安と続急落、1バレル=70ドル97セントまで水準を切り下げており、これを受け前日の米国株市場ではエネルギー関連のシェブロン、エクソンモービルともに3.5%近い下げをみせている。東京市場でも資源や石油関連セクターには逆風が強い状況。

■テリロジー <3356>  1,585円  +300 円 (+23.4%) ストップ高   本日終値
 テリロジー<3356>がストップ高。ここ全体相場が波乱展開となるなか大きく株価を崩したが、きょうは朝方から大口の買い注文にカイ気配でスタートし、寄った後も漸次水準を切り上げる展開をみせている。米中間選挙まで残り1カ月を切ったが、トランプ政権は海外からのサイバー攻撃に対する警戒体制を強化している。世界的にサイバーセキュリティーに対する注目が高まるなか、セキュリティーソフトなどの輸入販売を手掛ける同社株はその関連有力株として存在感を示している。M&A戦略も進め19年3月期はその効果で18%増収、21%増益と大幅増収増益を見込んでいるが、一段の増額期待も根強い。

■ロコンド <3558>  1,919円  +259 円 (+15.6%)  本日終値
 靴やファッションの通販サイトなどを手掛けるロコンド<3558>が後場に入って急伸。同社はきょう正午に、19年2月期第2四半期累計(3~8月)の単独決算を発表。売上高が28億4700万円(前年同期比61.7%増)と伸びたことが好感されたようだ。同期間の商品取扱高(返品後)が、62億800万円(同35.9%増)となったことなどが寄与した。一方、認知度向上を目的としたテレビCMなどの広告宣伝費の増加が影響し、営業損益は4億2400万円の赤字(前年同期は6200万円の黒字)だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■リンクバル <6046>  5,370円  +705 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 11日、リンクバル <6046> [東証M]が10月31日現在の株主を対象に1→6の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の6分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■津田駒工業 <6217>  2,224円  +206 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 津田駒工業 <6217> が急反発。11日大引け後に発表した18年11月期第3四半期累計(17年12月-18年8月)の連結経常利益は前年同期比7.1倍の4.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。中国で強力な環境規制が継続するなか、主力のジェットルームの受注が大きく増加したことが寄与。自動車関連などの設備投資需要の拡大を背景に工作機械も伸びたうえ、生産効率化の改善が進んだことも大幅増益に貢献した。

■AMBITION <3300>  1,187円  +107 円 (+9.9%)  本日終値
 AMBITION<3300>が急伸。同社は賃貸住宅を借り上げて転貸するプロパティマネジメントを主力に好調なサブリース需要を取り込んでいる。また、RPAサービスを展開するRPAホールディングス<6572>との協業で不動産のIT化推進に積極的な布石を打っている。最近では新規サブリース・集金代行の大口受託を獲得するなど順調に業容を拡大中だ。前日、取引終了後にヘアーサロンをはじめ多様なビューティー関連サービスを展開するM.I.Tホールディングス(神奈川県横浜市)への資本参加を発表、これが株価を刺激する材料となったようだ。今回の提携に伴い、MITに対しAMBITIONの管理物件の1階店舗用情報をはじめ、さまざまな出店候補物件を紹介する予定。またMIT利用者へAMBITIONの物件を紹介してもらうなど相互の送客体制を構築することでシナジーを得る狙いがある。

■シライ電子工業 <6658>  442円  +30 円 (+7.3%)  本日終値
 シライ電子工業<6658>が5日ぶりに反発。同社は11日、すぐに暖めることができる透明ヒーターフィルムの開発に成功し、車載メーカー向けなどに販売を開始したと発表。この透明ヒーターフィルムは、主に車載分野のカメラやレーザーなどのセンサーの融雪、防曇を目的に開発したもの。ガラスやプラスチックへの挟み込みが可能で、フロント及びリアガラスにも内蔵でき、ガラスの防曇機能を低消費電力で実現することができるとしている。

●ストップ高銘柄
 エムティジェネックス <9820>  31,000円  +5,000 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 ベクター <2656>  506円  +80 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 愛光電気 <9909>  4,650円  +700 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 トーヨーアサノ <5271>  4,780円  +700 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 エクストリーム <6033>  7,720円  +1,000 円 (+14.9%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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