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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ネクステージ、リソー教育、国際石開帝石

リソー教育 <日足> 「株探」多機能チャートより
■多木化学 <4025>  8,650円  +1,500 円 (+21.0%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 多木化学 <4025> が3日連続となるストップ高で買い気配に張り付いている。4日大引け後、マツタケ近縁種のきのこで、香り、味はマツタケ以上とも言われる「バカマツタケ」の完全人工栽培に成功したと発表したことが引き続き材料視されている。マツタケ近縁種など植物との共生する「菌根菌」に分類されるきのこは、生きた植物から栄養をもらいながら成長するという特徴から人工栽培が困難とされている。同社は約6年間の研究期間を経て、天然のきのこから分離した菌株を植物と共生せず、室内環境で栽培することに成功した。今後は安定栽培技術や供給体制の構築を進め、事業化を目指すとしている。

■ネクステージ <3186>  887円  +118 円 (+15.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ネクステージ <3186> が続急伸。9日大引け後に発表した18年11月期第3四半期累計(17年12月-18年8月)の連結経常利益が前年同期比13.7%増の28.9億円に伸びて着地したことが買い材料視された。中古車販売事業でSUV大型専門店や総合店、買取専門店など5店舗を新規出店したほか、新車販売事業ではアウディ正規販売店を展開するディーラーを買収し、アウディ正規販売店4店舗の運営を開始した。これにより前年同期比で34.0%の大幅増収を達成したことが寄与。直前の第2四半期(3-5月)が5.3%の減益で先行き懸念があっただけに、増益確保を好感する買いが向かったようだ。

■リソー教育 <4714>  1,032円  +71 円 (+7.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 リソー教育 <4714> が上伸、連日で年初来高値を更新した。9日大引け後に発表した19年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比35.0%増の9.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。首都圏サテライト校戦略で個別指導塾「TOMAS」の校舎数が増加したことが寄与。乳幼児向け受験指導などを展開する幼児教育部門の生徒数が伸びたことも増益に大きく貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の25億円→27億円に8.0%上方修正。増益率が16.9%増→26.2%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■チェンジ <3962>  4,730円  +215 円 (+4.8%)  11:30現在
 チェンジ <3962> が大幅反発。9日大引け後、米国防総省などにセキュリティ製品を提供するカナダ・ブラックベリー社から2018年度のAPJパートナーアワードを日本企業で初めて受賞したと発表しており、これを好感する買いが向かったようだ。ブラックベリーは、IoTエンドポイントのセキュリティ保護と管理に特化したソフトウェアとサービスを提供している。同社はブラックベリーののパートナーとして、日本の政府機関や大企業向けに同社製品の導入を手掛けており、これが評価されて今回の受賞に至った。

■日本水産 <1332>  727円  +25 円 (+3.6%)  11:30現在
 日本水産<1332>が3日ぶり反発。ここ全体相場の下落過程ではディフェンシブ系銘柄への売り圧力が強かった。きょうは日経平均が自律反発に転じており、ディフェンシブセクターの代表格である水産株にも買い戻しが入った。「水産」は同社株などが先導する形で業種別値上がり率首位を争う展開。原料価格高騰で利益採算は低下しているものの、冷凍食品が好調で19年3月期も増収基調を確保できる見通し。健康効果や生活習慣病の予防・改善効果が期待されているEPA(エイコサペンタエン酸)原体を手掛けていることなどを刺激材料に、株価は8月以降大きく水準を切り上げている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,421円  +31.5 円 (+2.3%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>などが急反発に転じている。前日の米国株市場では原油価格の上昇を材料にシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が買われた。大型ハリケーンが米南部メキシコ湾岸に接近しており、原油生産に影響が出るとの思惑からWTI原油先物価格は67セント高の1バレル=74ドル96セントと上昇、これが株価の刺激材料となっている。東京市場でも原油市況上昇が収益メリットとなる資源開発関連株に買いが優勢だ。

■すかいらーく <3197>  1,697円  +30 円 (+1.8%)  11:30現在
 すかいらーくホールディングス<3197>は反発している。9日の取引終了後に発表した9月度のIRレポートで、既存店売上高が前年同月比2.2%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。2度の大型台風や北海道胆振東部地震などによるマイナス影響があったものの、前年9月と比較して土日祝日の日数が2日多かったことがプラスに働いた。なお、全店売上高は同5.4%増だった。

■ファーストリテイリング <9983>  59,450円  +1,020 円 (+1.8%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>は続伸。足もと小売企業の一角が堅調な動きをみせているが、同社株はその象徴。あす11日に18年8月本決算を発表する予定にあるが、国内「ユニクロ」の既存店が好調で好決算が期待されている。先物を絡めたインデックス買いのほかに、好業績を先取りする買いも入っているもようだ。

■弁護士ドットコム <6027>  4,085円  +60 円 (+1.5%)  11:30現在
 弁護士ドットコム<6027>が大幅高で3日ぶり反発。9日の取引終了後、Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」の導入企業数が3万社を突破したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同サービスは15年10月にサービス開始。野村証券(東京都中央区)やスクウェア・エニックス(東京都新宿区)、リクルートホールディングス<6098>などに採用され、累計契約締結件数は35万件、導入地域は世界34カ国に達するとしている。

■東邦チタニウム <5727>  1,340円  +9 円 (+0.7%)  11:30現在
 東邦チタニウム<5727>が反発。金属チタン事業を主力に手掛けるが航空機向けスポンジチタンの需要旺盛で19年3月期営業利益は前期比12%増益の44億円を見込んでいる。電気自動車(EV)向けの基幹部品として商用化が期待される全固体電池関連のテーマでも注目度が高い。同社はチタンなどを配合することによる高出力の固体電解質の生産技術を持ち、従来品の5倍以上の高イオン伝導率を有するリチウムイオン透過固体電解質の開発に成功している。

■コーテクHD <3635>  1,946円  +4 円 (+0.2%)  11:30現在
 コーエーテクモホールディングス <3635> が反発。9日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の54億円→83億円に53.7%上方修正。従来の21.7%減益予想から一転して20.3%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。欧米で5月に発売した任天堂との共同タイトル「ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ DX」が好調だったうえ、9月に「真・三國無双 斬」の国内配信を始めるなど、利益率の高いロイヤリティ収入も伸長したことが寄与。有価証券売却益が想定より増えたことも上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の175億円(前期は182億円)を据え置いた。

■IDOM <7599>  314円  -43 円 (-12.0%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 IDOM<7599>が大幅3日続落。9日の取引終了後、19年2月期の連結業績予想について、営業利益を76億円から30億円(前期比55.7%減)へ、純利益を39億円から7億円(同80.4%減)へ下方修正したことが嫌気されている。国内直営店で、4月後半から中古車販売の価格設計および店舗営業施策を転換したことに伴い、小売り1台当たりの利益が計画を下回ったことが要因としている。なお、売上高は2900億円(同5.0%増)で据え置いた。

■ライク <2462>  1,572円  -94 円 (-5.6%)  11:30現在  東証1部 下落率9位
 スマホ販売店向け人材派遣を主力とし子育て支援サービスも手掛けるライク<2462>は大幅反落。同社は9日取引終了後、19年5月期の第1四半期(6~8月)連結決算を発表した。売上高は119億7100万円(前年同期比7.6%増)、経常利益は8億1400万円(同17.2%減)、最終利益は2億9700万円(同24.7%減)となった。なお、業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高510億円(前期比11.7%増)、営業利益19億4000万円(同1.3%増)、最終利益14億円(同8.7%減)を見込んでいる。

■イズミ <8273>  6,600円  -310 円 (-4.5%)  11:30現在
 イズミ<8273>が大幅に7日続落。同社は9日の取引終了後、19年2月期業績予想の下方修正を発表しており、営業収益は7494億円から7436億円(前期比2%増)へ、最終利益は243億円から224億円(同17%減)へ見直した。西日本豪雨や台風により外出が控えられたことなどが響く。ただ、SMBC日興証券では「下方修正はややサプライズも、同社の成長シナリオや中長期目線の投資家からの同社への評価は特に変わらない」と指摘し、過度な懸念は不要とみている。

■アルデプロ <8925>  63円  +16 円 (+34.0%)  11:30現在
 アルデプロ<8925>が急騰、低位株の強みでボラティリティは高く、前日比40%強の上昇で60円台後半まで一気に買われる場面があった。同社は中古マンションの再生販売を手掛けるが、大型物件の売却で足もとの業績は好調。9日取引終了後、非開示だった19年7月期の連結業績予想を発表しており、売上高は272億円(前期114億9100万円)へ、営業損益は22億円の黒字(同11億200万円の黒字)へ、最終損益は10億2000万円の黒字(同11億9300万円の赤字)で、業績改善色が強まる見通しとなった。これが投機資金の流入を誘っている。

■京進 <4735>  1,019円  +150 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 京進 <4735> [東証2]がストップ高買い気配。9日大引け後に発表した19年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益が前年同期比48.4%増の4.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の学習塾事業で生徒数の増加基調が継続したことが寄与。上期計画の4.8億円に対する進捗率は87.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の5.96%にあたる50万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の強化も好感されたようだ。

●ストップ高銘柄
 京進 <4735>  1,019円  +150 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 アトラ <6029>  766円  -150 円 (-16.4%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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