市場ニュース

戻る
 

【通貨】マイニング最大手企業の上場申請で、ビットコインキャッシュ高騰か【フィスコ・アルトコインニュース】


仮想通貨のマイニング(新規発行や取引承認に必要となる計算作業)機器最大手である中国企業ビットメイン社が香港証券取引所に上場申請を行ったことが26日に一部報道で明らかとなった。この報道後、仮想通貨ビットコインキャッシュ(BCH)の価格が高騰し、過去24時間の間に約18.6%上昇している(コインマーケットキャップより)。

ビットメイン社はASIC(マイニング用の半導体)の開発設計、ASIC駆動のビットコインマイニングリグ(マイニングを行うための装置)である「アントマイナー」の販売などを手がけており、マイニングハードウェア市場の70~80%を占めるとの報道もある。同社は今年7月、企業価値が約140億ドルとなる見込みであり、IPO(新規株式公開)を計画していると報道されていた。

ビットメイン社のCEOであるジハン・ウー氏は、かねてより「ビットコインキャッシュこそがビットコインである」などビットコインキャッシュ寄りの発言をしてきた。また、先月ビットメイン社がIPO用に用意したとされる資料が個人のツイッターから公開され、同社が今年3月末時点で1,021,316 BCHと、当時のBCHの市場流通量17,291,913 BCHの5%を占める大量のビットコインキャッシュを保有していたことが明るみとなった(コインマーケットキャップより)。

今後ビットメイン社が成長するとともに、ビットコインキャッシュの開発にもさらに注力されるとの期待感が高まったのではとみられる。

ビットメイン社の競合となる中国のマイニング企業エバン・コミュニケーションは6月、同じく香港証券取引所に上場申請を行っている。またエバン社は今週、ビットメインのASICよりもハッシュレート(マイニング速度、具体的には1秒あたりの計算回数を指す)、電力消費効率ともに高性能なASIC E11シリーズを発表したと明らかにしており、マイニング機器市場の動向が注目される。

《SI》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均