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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):トリケミカル、ユニバーサル、サンバイオ

トリケミカル <日足> 「株探」多機能チャートより
■トリケミカル研究所 <4369>  4,750円  +320 円 (+7.2%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 トリケミカル研究所 <4369> が急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が26日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を6900円→7200円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、先端分野向け特殊ガスの販売好調と韓国の合弁会社SK Tri Chemの利益寄与などで成長確度は高まると指摘。株価は一進一退を続けているが、同社特殊ガスの需要はウエハーや製造装置より安定成長が可能な点などが織り込まれることに伴い、上昇に転じると予想している。

■ユニバーサル <6425>  3,565円  +185 円 (+5.5%)  本日終値
 パチスロ機大手のユニバーサルエンターテインメント <6425> [JQ]が大幅反発。26日、スマートフォン向けカジノゲーム「SLOTS STREET」を米国、カナダ、オーストラリアで配信を開始したと発表しており、業績への寄与に期待する買いが向かった。「SLOTS STREE」はビデオスロットのゲーム性に、同社のパチスロ機に沿った世界観とプログレッシブマップを融合したゲーム。「カジノ」「アドベンチャー」の2つのモードからビデオスロットが楽しめるほか、Facebook向けゲーム「SLOTS STREET」と連携することにより、ゲームのデータ共有ができることを特徴とする。

■サンバイオ <4592>  4,000円  +190 円 (+5.0%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が大幅高で4連騰。ここバイオ関連株に物色の矛先が向いている。特にiPS細胞の実用化に向けた期待感から、同テーマに絡むバイオベンチャーの株価を強く刺激している。市場では、厚生労働省の専門部会が前週末21日に、iPS細胞を活用して血小板が減少する難病を治療する京大の臨床研究計画を了承したことが、物色人気を後押ししているとの見方も出ている。そのなか、同社は脳神経系の再生細胞薬の開発を手掛けており、マーケットの注目度も高い。

■アドバンスト・メディア <3773>  1,861円  +88 円 (+5.0%)  本日終値
 アドバンスト・メディア<3773>が続伸。同社は26日、自社の音声認識技術「AmiVoice」が、ソフトバンクおよびワイモバイルのスマートフォン向け留守番電話サービスの音声メッセージ文字化機能として採用されたと発表。この機能は、スマホ向け留守番電話サービス「留守番電話プラス」の専用アプリ「ボイスメッセージ」に新たに追加された機能で、「ボイスメッセージ」にダウンロードされた音声メッセージを文字で表示するもの。これにより、会議中や電車内など音声メッセージを聞きづらい状況でも、スマホの画面上で手軽に確認することができる。

■近鉄百貨店 <8244>  3,915円  +65 円 (+1.7%)  本日終値
 近鉄百貨店 <8244> が3日続伸。26日大引け後、19年2月期の連結経常利益を従来予想の43億円→46億円に7.0%上方修正。従来の2.7%減益予想から一転して4.1%増益見通しとなったことが買い材料視された。あべのハルカス近鉄本店がインバウンド需要に加え、婦人洋品や食料品を中心に好調が続いていることが上振れの主因。連結子会社ではジャパンフーズクリエイトの鮮魚販売が好調に推移している。

■タクマ <6013>  1,519円  +22 円 (+1.5%)  本日終値
 タクマ<6013>は3日ぶりに反発。10日の1287円安値を底に反転上昇軌道に乗り、21日には一時1543円まで上昇した後、高値圏で頑強な推移となっている。PERは15倍台と割高感はなく、プラント受注の好調を背景とした好業績銘柄として注目したい。同社は、廃棄物処理施設、バイオマス発電設備、水処理・下水汚泥焼却発電設備など再生可能エネルギーの活用と環境保全を支える総合企業だ。今後は、国の再生可能エネルギー推進策を背景に、バイオマス発電プラントの受注拡大が見込めるのに加え、老朽化した廃棄物処理施設の更新需要も想定される。  19年3月期の連結業績は売上高1190億円(前期比0.7%増)、経常利益110億円(同3.1%増)を見込む。第1四半期(4~6月)決算は、売上高222億3500万円(7.9%減)、経常利益16億5900万円(同49.5%増)と大幅増益を達成した。

■メルカリ <4385>  3,695円  +45 円 (+1.2%)  本日終値
 メルカリ<4385>が3日続伸。日経平均株価の上昇とともに、東証マザーズなどの中小型株にも見直し買いが入っており、同社株も上値を試す展開にある。今年6月の新規上場時に人気化した後は下落基調となったが、今月18日の3020円で下げ止まり、公開価格(3000円)を割り込まなかったことから買い安心感も台頭した。市場では、当面は戻りのフシである4000円奪還が焦点とみられている。

■ラック <3857>  2,073円  +13 円 (+0.6%)  本日終値
 ラック<3857>が続伸。きょう付けの日経産業新聞で、「損害保険ジャパン日本興亜と協力し、サイバー保険付きのセキュリティー監視サービスを10月1日に始める」と報じられており、これを好材料視した買いが入ったようだ。記事によると、新サービス「事故補償パック・フォー・ジェイソック」は、監視でサイバー攻撃の被害を抑えつつ、被害に遭った場合には影響範囲の調査やシステムの復旧作業などの費用を1000万円まで補償するサービスという。ラックが損害保険ジャパン日本興亜(東京都新宿区)のサイバー保険の販売代理店になり、セキュリティーの遠隔監視サービス「ジェイソック・マネージド・セキュリティ・サービス」と保険を一体で販売するとしている。

■フジクラ <5803>  552円  -75 円 (-12.0%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 フジクラ<5803>が急落し年初来安値を更新。26日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を7500億円から7200億円(前期比2.7%減)へ、営業利益を390億円から300億円(同12.6%減)へ、純利益を230億円から140億円(同23.7%減)へ下方修正したことが嫌気された。バングラデシュで施工中の送電線工事で材料費の急騰などによりコスト増が見込まれることに加えて、エネルギー・情報通信カンパニーで国内外のマーケットでの競争激化の影響を見込んだことが要因。また、エレクトロニクスカンパニーでFPC(フレキシブルプリント配線板)を中心に受注減が見込まれることも考慮したという。なお、業績予想の修正に伴い、従来は中間・期末各8円の年16円を予定していた配当について、各7円の年14円(18年3月期実績14円)にするとあわせて発表しており、これも売り材料視された。

■ハイデイ日高 <7611>  2,299円  -127 円 (-5.2%)  本日終値
 ハイデイ日高<7611>が反落。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「2018年3~8月期の単独営業利益が7年ぶりに減益となったようだ」と報じられており、これを弱材料視した売りが出たようだ。記事によると、会社計画の27億6000万円に対して、25億円強になったとしている。一部商品の値上げで既存店売り上げは好調だったが、パート従業員の時給引き上げなどで人件費が増加し利益を圧迫したという。なお、決算発表は28日を予定している。

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