【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):そーせい、TATERU、昭電工
昭電工 <日足> 「株探」多機能チャートより
ジーエヌアイグループ<2160>がストップ高。同社は遺伝子解析に強みを持つバイオベンチャーで、中国での新薬開発にも注力している。25日取引終了後、中国で実施している「F351」の肝線維症を適応症とする第2相臨床試験の中間解析で良好な結果が認められたことを開示しており、この発表を材料視する短期筋の買いが集中する格好となった。
■セントラル警備保障 <9740> 5,120円 +700 円 (+15.8%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
セントラル警備保障 <9740> が続急騰。25日大引け後、19年2月期の連結経常利益を従来予想の27.4億円→33.7億円に23.0%上方修正。増益率が34.7%増→65.7%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。鉄道関連向けなどの臨時警備の受注が増加し、売上が計画を上回ることが寄与。大型警備の経費が想定を下回ることも利益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の32円→36円(前期は30円)に増額修正したことも支援材料となった。
■そーせいグループ <4565> 1,346円 +157 円 (+13.2%) 本日終値
そーせいグループ<4565>が反発。前週に急落し株価を4割以上下落させたが、足もと売りが一巡、切り返しに転じた。25日取引終了後、口腔咽頭カンジダ症治療薬「オラビ」の国内製造販売承認を取得し、これにより「オラビ」の独占販売権を付与する富士フイルムのグループ会社からマイルストーンとして2億円を受領することを発表した。販売開始後ロイヤルティーおよび販売目標達成時にマイルストーンを別途受領する権利を持つことも合わせて発表しており、目先はこれを材料視する買いが優勢となった。
■TATERU <1435> 793円 +88 円 (+12.5%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
TATERU<1435>が大幅続伸。前日まで2日連続のストップ高となるなど急速な戻りに転じていたが、きょうもストップ高まであと1円と迫る149円高の854円まで買われる場面があった。建設資金借り入れ希望者の預金通帳を改ざんしていた不祥事で株価を急落させた経緯があるが、前週から底入れ反騰に転じた。既に実態面から完全にカイ離したマネーゲーム的な様相が強いが、投機性の強い個人投資家資金を呼び込み連日の急騰劇を演じている。
■アカツキ <3932> 4,230円 +270 円 (+6.8%) 本日終値
アカツキ<3932>が大幅高。18年4~6月期決算は、買収子会社の連結化で前年同期比増収を確保したものの、広告宣伝費の増加をこなせず営業利益段階で35%減益だったことが嫌気され、株価は8月初旬に急落した。しかし、時価はその時の急落前の水準を取り戻している。スマートフォンゲーム「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」の課金収入が海外を中心に拡大している。また、同社が昨年10月に設立したエンタメ特化型ファンドでは日本を含む3カ国8社に投資しており、今後が期待されている。
■メディシノバ・インク <4875> 1,394円 +85 円 (+6.5%) 本日終値
メディシノバ<4875>が急反発。同社はきょう寄り前にALS(筋萎縮性側索硬化症)を適応とする MN-166のフェーズ3臨床試験に関しFDAからのポジティブなフィードバックを受けたことを発表、これが株価刺激する格好となった。株価は25日移動平均線を足場に大きく上放れ、3月14日につけた年初来高値1496円を目指す展開にある。
■UTグループ <2146> 4,230円 +230 円 (+5.8%) 本日終値
UTグループ <2146> [JQ]が大幅高で7日続伸。25日大引け後、東証が同社を26日売買分から貸借銘柄に選定すると発表したことが買い材料視された。日証金も26日約定分から貸借銘柄に追加すると発表しており、流動性の向上による売買活発化を期待する買いが向かった。
■マネーフォワード <3994> 4,825円 +220 円 (+4.8%) 本日終値
マネーフォワード<3994>が続伸。同社はきょう、仮想通貨の投資家支援プラットフォームを提供するクリプタクト(東京都千代田区)と資本・業務提携することで合意したと発表。マネーフォワードは、自社運営する「マネーフォワードファンド」を通じてクリプタクトに出資。この提携を通じて、仮想通貨取引を行う個人ユーザーや仮想通貨税務を扱う税理士向けに適切な情報提供などを行っていくとしている。
■昭和電工 <4004> 6,080円 +270 円 (+4.7%) 本日終値
昭和電工<4004>が大幅高で年初来高値を更新。前日こそ上げ一服となったが、9月13日を境に一貫した上昇トレンドを形成、株価は5000円未満の水準から6000円台まで駆け上がった。背景にあるのは黒鉛電極の好調で、アジア地域の鋼材需給がタイト化するなか電炉業界向けに利益水準の向上が中期的に見込めるとの見方が広がっている。また、同社株は8月のMSCIの定期入れ替えで新規採用されるなど、機関投資家の組み入れニーズも高まっている。黒鉛電極関連は足もと投資マネーが向かっており、同社株以外では東海カーボン<5301>や日本カーボン<5302>なども上昇した。
■村田製作所 <6981> 18,340円 +455 円 (+2.5%) 本日終値
村田製作所<6981>、アルプス電気<6770>、TDK<6762>など電子部品株が買い優勢の展開。外国為替市場では1ドル=113円近辺まで円安が進行していることに加え、前日の米国株市場ではNYダウが続落したものの、アップルは続伸し強調展開を継続、これを背景にiPhone向け有力サプライヤーである日本の電子部品メーカーもツレ高しやすい状況。また、国内メーカーは電気自動車(EV)向け需要の高さに対応して電子部品の新工場建設など増産投資に踏み込む動きが相次いでおり、スマートフォン以外の分野での収益機会の高まりを評価する買いが断続的に流入している。
株探ニュース