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【通貨】ユーロ週間見通し:下げ渋りか、トルコ経済持ち直しへの期待広がる

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■堅調推移、ユーロ圏の金利先高観強まる

先週のユーロ・ドルは堅調推移。欧州連合(EU)からの英国離脱をめぐる合意期待や、バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁の「金融刺激策の延長を協議する理由はない」との発言を受け、ユーロの買い戻しが優勢となった。取引レンジ:1.1618ドル-1.1803ドル。

■下げ渋りか、国際貿易環境の改善を期待したユーロ買いも

今週のユーロ・ドルは下げ渋りか。今週開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で3カ月ぶりの利上げが決定される公算だが、声明で利上げ継続の方針が改めて表明される可能性が高い。ただし、国際貿易環境の改善を期待したユーロ買い・米ドル売りが増える可能性もあり、対米ドルでユーロは下げ渋る展開が予想される。

予想レンジ:1.1650ドル-1.1850ドル

■上昇、米中貿易摩擦緩和への期待でユーロ買い強まる

先週のユーロ・円は上昇。米国と中国の制裁、報復関税の応酬に危機感が広がったことから、リスク回避的なユーロ売り・円買いが先行した。しかしながら、米中貿易摩擦に対する過度の警戒感は後退したことから、欧米諸国の株式市場は総じて堅調に推移し、リスク選好的なユーロ買い・円売りが活発となった。米ドル・円相場が円安方向に振れたことも影響した。取引レンジ:130円10銭-133円13銭。

■下げ渋りか、トルコ経済持ち直しへの期待広がる

今週のユーロ・円は下げ渋りか。米中通商摩擦が回避される方向となり貿易環境の改善が期待される。米利上げ継続を意識したユーロ売りが増える可能性はあるものの、トルコが再建計画(銀行の不良債権処理を政府が支援する可能性)を発表したことを評価して、投機的なユーロ売りは縮小するとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・28日:9月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.0%、8月:+1.0%)

予想レンジ:131円00銭-134円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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