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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):モルフォ、システムディ、クレステック

モルフォ <日足> 「株探」多機能チャートより
■モルフォ <3653>  2,997円  +419 円 (+16.3%)  本日終値
 モルフォ <3653> [東証M]が急反発。12日大引け後、コンピュータビジョンやディープラーニングのソリューション開発に特化したデータサイエンス企業であるフィンランドのTop Data Scienceの全株式を取得し子会社化すると発表したことが買い材料視された。両社は昨年、さまざまな業界のニーズに応える高精度で高品質のコンピュータビジョン・ソリューションを提供することを目的に戦略的な業務提携を締結し、ディープラーニングを用いた人体や動物などの姿勢を推定する技術を共同開発した。今回の買収を通じ、新奇性の高い多様なニーズに応えるアルゴリズム開発を進め、両社技術の融合製品群を拡充していく構えだ。株式取得価額は5.7億円。同時に発表した18年10月期第3四半期累計(17年11月-18年7月)の連結経常利益は前年同期比46.5%減の3.5億円に落ち込んだが、こちらへの反応は限定的だった。

■システム ディ <3804>  659円  +53 円 (+8.8%)  本日終値
 業務ソフトの開発・販売などを手掛けるシステム ディ<3804>が後場動意づき、一時8%近く上昇した。同社はきょう午後2時に、18年10月期第3四半期(17年11月~18年7月)の連結決算を発表。営業利益が1億7500万円(前年同期比43.5%増)となったことが買い手掛かりとなっているようだ。売上高は24億1200万円(同11.2%減)で着地した。大型案件のあった前期と比べて減収となったが、一方でサポートやクラウドを中心としたストック収入が増加し、利益率の高い収益構造にシフトしていることが増益につながった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■クレステック <7812>  1,655円  +115 円 (+7.5%)  本日終値
 クレステック<7812>は大幅高で年初来高値を更新。12日の取引終了後、対話型人工知能(AI)システム開発を手掛けるイナゴ(東京都港区)と業務提携すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の提携は、クレステックの製品の技術情報に関するノウハウや構造化データの分析力と、イナゴの自然言語理解などのAI技術力や対話エンジン開発力を相互に融合することで、新たなサービスとソリューションを創造するのが狙い。これにより、ユーザー向けバーチャルエージェントやフロント業務支援システム、バックヤード業務支援システムなどのサービスやソリューションを製造業をはじめ、各種サービス展開を行っている企業に向けて提供するとしている。

■日本ヒューム <5262>  989円  +36 円 (+3.8%)  本日終値
 日本ヒューム<5262>が7日続伸で新高値。岩井コスモ証券は12日、同社株の投資判断の「A」を継続するとともに、目標株価を1080円から1200円に引き上げた。同社は下水道向けヒューム管のトップメーカー。コンクリートパイル出荷が好調であり、19年3月期の連結営業利益は会社予想の17億円に対して18億5000万円(前期比10%増)と増額修正を見込んでいる。頻発する集中豪雨や台風により、今後自治体の水害対策が進むとともに、雨水対策向けにヒューム管などの需要が増加し同社の収益を牽引することも予想している。

■グッドコムアセット <3475>  1,649円  +15 円 (+0.9%)  本日終値
 グッドコムアセット <3475> が反発。12日大引け後に発表した18年10月期第3四半期累計(17年11月-18年7月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の13.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。国内不動産販売会社向けに投資マンションの販売が大きく伸びたことが寄与。不動産管理戸数が増加したことも大幅増益に貢献した。通期計画の15.1億円に対する進捗率は89.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■トランザス <6696>  1,145円  -400 円 (-25.9%) ストップ安   本日終値
 トランザス<6696>がストップ安。12日の取引終了後、19年1月期の連結業績予想について、売上高を15億円から10億400万円(前期比20.2%減)へ、営業利益を2億7100万円から500万円(同98.0%減)へ、最終損益を1億7800万円の黒字から収支均衡(前期1億5200万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。映像配信分野における既存VOD端末の需要落ち込みや、一部の大型プロジェクトに関して来年度まで開発が継続する見通しとなったことが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(2~7月)決算は、売上高2億5100万円(前年同期比57.6%減)、営業損益1億100万円の赤字(前年同期1億2200万円の黒字)、最終損益1億100万円の赤字(同8000万円の黒字)だった。

■SKIYAKI <3995>  847円  -150 円 (-15.1%) ストップ安   本日終値
 SKIYAKI<3995>がストップ安。12日の取引終了後、19年1月期の連結業績予想について、営業利益を3億円から1億1100万円(前期比54.1%減)へ、純利益を2億600万円から4100万円(同77.3%減)へ下方修正したことが嫌気された。ファンクラブ・ファンサイトサービスにおける有料会員数が堅調に増加していることに加えて、5月に連結化したMSエンタテインメント・プランニングにおけるライブ制作収入が上乗せされたことで売上高は30億7500万円から37億5600万円(同51.0%増)へ上方修正した。ただ、MSエンタテインメント連結化でライブ制作原価が発生するほか、想定以上の投資関連費用が発生したことなどが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(2~7月)決算は、売上高16億8200万円(前年同期比41.2%増)、営業利益7500万円(同45.9%減)、純利益800万円(同92.3%減)だった。

■日東製網 <3524>  1,660円  -144 円 (-8.0%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 日東製網<3524>が大幅安となり、年初来安値を更新した。同社は12日取引終了後に、19年4月期第1四半期(5~7月)の連結決算を発表。営業損益が3100万円の赤字(前年同期は1億6100万円の黒字)に転落したことが嫌気されたようだ。売上高は39億2900万円(前年同期比4.4%減)で着地。船舶の売り上げは増加したものの、養殖網の販売が減少したことや定置網の出荷が第2四半期以降にずれ込んだことなどが影響した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

●ストップ高銘柄
 地域新聞社 <2164>  2,058円  +400 円 (+24.1%) ストップ高   本日終値
 Jテック・C <3446>  5,600円  +705 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値
 大日本コンサルタント <9797>  798円  +100 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 トランザス <6696>  1,145円  -400 円 (-25.9%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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