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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):土屋HD、フィルC、フォーサイド

土屋HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■コマツ <6301>  3,004円  -67 円 (-2.2%)  本日終値
 コマツ<6301>が反落。大和証券は6日、同社株の投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」へ引き下げた。目標株価は4500円から3500円に見直した。同証券では、19年3月期の連結営業利益は前期比36%増の3690億円(会社予想3390億円)を見込んでいるものの、20年3月期の同利益予想を従来の4240億円から3940億円に引き下げた。来期の中国向け売上高を従来の11%増から3%増に見直すことが響くほか、欧州や北米も来期見通を減額している。一般建機の伸び率鈍化を懸念要因に挙げている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,596円  -71 円 (-1.1%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、マツダ<7261>など自動車株が安い。為替市場で円高が進行しており、午前9時30時点で1ドル=110円40銭前後と前日午後5時時点に比べ90銭程度の大幅なドル安・円高となった。また、米ウォール・ストリート・ジャーナルが6日、米トランプ大統領が対日貿易赤字削減に向け強硬姿勢を示したと報道したことも嫌気された。今月下旬の日米貿易協議(FFR)では、自動車関税が議題に取り上げられることが懸念されており、自動車株には警戒感が高まっている。

■土屋ホールディングス <1840>  291円  +80 円 (+37.9%) ストップ高   本日終値
 土屋ホールディングス<1840>が続急騰。同社は北海道を地盤とする住宅会社で、道内向けが売上高の約6割を占めることから、6日未明に発生した北海道胆振東部地震に関連した復興需要や建て替え需要への思惑が強まっているようだ。

■ユークス <4334>  727円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 ユークス<4334>が3日ぶりに反発。6日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(2~7月)累計連結業績について、最終損益が1億8700万円の赤字から1億3800万円の赤字(前年同期3億2300万円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、これを好材料視した買いが入った。為替相場の変動で9900万円の為替差益が発生したことなどが寄与したという。なお、第2四半期に見込んでいたゲームソフトおよびパチンコ・パチスロ分野の受託タイトルの完成時期が下期に変更となったため、売上高は10億2600万円から6億4500万円(前年同期比0.8%増)へ、営業損益は3億2300万円の赤字から3億6100万円の赤字(前年同期4億7100万円の赤字)へ下振れたとしている。

■フィル・カンパニー <3267>  5,090円  +705 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 空中店舗フィル・パーク事業を展開するフィル・カンパニー<3267>がストップ高。同社はきょう午前11時30分に、速報ベースで18年11月期第3四半期累計(17年12月~18年8月)の受注高や受注残高、開発PJ総額見込みが過去最高額を更新したと発表。これを受けて、10月12日に発表予定の第3四半期決算への期待感が高まっているようだ。第3四半期累計期間の空中店舗フィル・パーク事業「請負受注スキーム」の受注高は24億8120万円(前年同期比32.2%増)で、受注残高は27億7559万円(17年11月期末比80.3%増)。また、用地取得契約後にプロジェクトを開始した空中店舗フィル・パークの土地及び建物の完成見込み額の合計となる開発PJ総額見込みは、20億8425万円(前年同期比3.5倍)となっている。

■ナ・デックス <7435>  1,148円  +150 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値
 ナ・デックス <7435> [JQ]がストップ高。6日大引け後に発表した19年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益が前年同期比34.4%増の4.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。旺盛な設備投資需要を背景に、主力の自動車向け生産設備などの販売が伸び、28.2%の大幅増収を達成したことが寄与。上期計画の5.2億円に対する進捗率は81.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■フォーサイド <2330>  277円  +26 円 (+10.4%)  本日終値
 フォーサイド<2330>は急騰。同社は6日、中国アリババグループのアリペイと直接契約を結び、QR決済サービス「アリペイ」の認定代理店に登録され、同日から代理店業務を開始することになったと発表、これが株価を強く刺激する格好となった。株価は8月末から調整局面にあり、目先250円近辺は値ごろ感も働く水準で、個人を中心とした短期資金の流入を誘った。

■ネオス <3627>  629円  +45 円 (+7.7%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ネオス<3627>が急伸。前引け後に、IT機器開発・製造を行う子会社ジェネシスホールディングスは、ソースネクスト<4344>がこの日に発売した次世代通訳機「POCKETALK(ポケトーク)W」の製造を受託したと発表しており、これを好感した買いが入った。ジェネシスは、中国・深センに製造拠点を有し、日本企業に特化したODM事業をう企業。同社が製造を受託した「POCKETALK W」は世界74言語に対応した、手のひらサイズの通訳機で、話しかけるだけで通訳がいるかのように対話ができるのが特徴。2.4インチの大きな画面に、タッチパネルを採用、世界105の国と地域で使える4G対応のグローバル通信機能を内蔵しているため、面倒な設定は不要ですぐに使用可能だという。

■ゼニス羽田 <5289>  310円  +22 円 (+7.6%)  本日終値
 ゼニス羽田ホールディングス<5289>が続伸。4日に日本列島に上陸した台風21号の強風の影響で、関西電力<9503>管内で約370本の電柱が破損したことから、防災のために無電柱化が進むとの思惑が働ているようだ。関西電力によると、電柱の破損などで、7日午前10時現在で延べ219万軒が停電となり、まだ15万2400軒が停電中となっているという。なお、同じく無電柱化関連のイトーヨーギョー<5287>も反発している。

●ストップ高銘柄
 地域新聞社 <2164>  908円  +150 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 キムラ <7461>  658円  +100 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 イトーヨーギョー <5287>  1,145円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 ETFSエナ <1685>  394円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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