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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アウトソシン、東エレク、TATERU

TATERU <日足> 「株探」多機能チャートより
■アウトソーシング <2427>  1,669円  -135 円 (-7.5%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 6日、アウトソーシング <2427> が国内外で2241万5000株(海外追加分上限241万5000株含む)の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限103万5000株の第三者割当増資を実施するほか、既存株主による300万株の株式売り出しを行うと発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の約23%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は9月26日から28日までのいずれかの日に決定する。最大で約451億円の調達資金については、M&Aに関連した金融機関からの借入金返済資金などに充てる。

■東京エレクトロン <8035>  16,915円  -1,070 円 (-6.0%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置メーカーや、SUMCO<3436>など半導体シリコンウエハーを手掛ける銘柄が下値模索の動きを強めた。前日の米国株市場ではアプライドマテリアルズ、マイクロンテクノロジー、エヌビディアなどをはじめ半導体関連株が軒並み安に売られており、この流れが東京市場にも波及した。足もと外国為替市場で円高に振れていることも買いを手控えさせる要因となった。

■TATERU <1435>  502円  -31 円 (-5.8%)  本日終値
 TATERU<1435>が5日続落。先週末に建設資金の借り入れ希望者の預金通帳を改ざんし、銀行に融資の申請をしていたことが表面化。今月3日以降は、投資家からの売りが殺到する状態が続き、3日連続ストップ安を交えながら、6日には467円まで下落。不正発覚前の31日の終値(1606円)からの下落率は70%超に達した。株価は500円割れまで下落したことから、底値水準にあるとの見方もある。ただ一方で、「不正発覚を受け機関投資家が保有株の売却を進めており、その売りが出尽くすまで軟調な展開は続くのでは」(アナリスト)との見方もあり、強弱感は対立している。

■三井ハイテック <6966>  1,383円  -81 円 (-5.5%)  本日終値
 6日に決算を発表。「今期経常を33%下方修正、配当も2円減額」が嫌気された。三井ハイテック <6966> が9月6日大引け後(15:30)に決算を発表。19年1月期第2四半期累計(2-7月)の連結経常利益は前年同期比19.1%減の9.7億円に減った。業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の8円→6円(前期は16円)に減額修正した。
  ⇒⇒三井ハイテックの詳しい業績推移表を見る

■くらコーポレーション <2695>  6,690円  -320 円 (-4.6%)  本日終値
 くらコーポレーション<2695>は大幅反落。6日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年11月~18年7月)連結決算は、売上高979億9100万円(前年同期比7.6%増)、営業利益52億500万円(同21.2%増)、純利益37億6200万円(同12.5%増)大幅増益となったが、株価は直近で3連騰していたことから、目先の材料出尽くし感による売りが出たようだ。国内で新たに11店舗を出店したほか、既存店舗の建て替えや設備更新などの競争力強化のための投資を行ったことが寄与した。また、人気寿司ネタの「熟成まぐろ」「うなぎ」「かに」の極上ネタを提供するフェアを毎月実施したことや、7月に発売した新商品「夢のふわ雪」が猛暑の影響もあり好調だったことも貢献した。なお、18年10月期通期業績予想は、売上高1269億5000万円(前期比3.4%増)、営業利益68億1000万円(同7.4%増)、純利益49億1000万円(同0.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■メルカリ <4385>  3,235円  -140 円 (-4.2%)  本日終値
 メルカリ<4385>が3日続落。8月24日につけた上場来安値3335円を更新した。全体相場が軟調となるなか、同社株には見切り売りが出た様子だ。6月16日に東証マザーズに新規上場し、公開価格3000円を67%上回る5000円で初値をつけた。ただ、その後は軟調で下値を切り下げる展開が続くなか、公開価格を意識する展開となっている。

■積水ハウス <1928>  1,673.5円  -63 円 (-3.6%)  本日終値
 積水ハウス<1928>が大幅続落し連日の年初来安値を更新。6日の取引終了後、19年1月期の連結業績予想について、売上高を2兆1850億円から2兆1660億円(前期比0.3%増)へ、営業利益を2000億円から1850億円(同5.4%減)へ、純利益を1360億円から1270億円(同4.7%減)へ下方修正したことが嫌気された。同時に発表した上期決算が、売上高1兆26億2100万円(前年同期比0.7%減)、営業利益786億4900万円(同11.6%減)、純利益578億4700万円(同3.9%減)と、2ケタ営業減益となったことに加えて、建て替え層を中心とした建築需要が弱含みで推移し戸建住宅の受注が微減となったこと、さらに賃貸住宅の販売が伸び悩み同事業の受注が減少していることなどが要因としている。同時に、自社株買いを発表した。上限を200万株(発行済み株数の0.29%)、または45億円としており、取得期間は9月7日から来年1月31日までとしている。

■ラウンドワン <4680>  1,383円  -49 円 (-3.4%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>が反落。6日の取引終了後に発表した8月度の売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比横ばいとなり、3カ月連続プラスとならなかったことから失望売りが出たようだ。7月26日から全店で稼働している、音楽ゲーム「オンゲキ」とアーケードゲーム「Fate/Grand Order Arcade」の2機種が、8月中旬以降勢いが鈍化傾向となっていることや、ボウリング収入が減少したことが響いた。なお、北海道地震に伴い、同地区の5店舗が停電により、6日午後3時現在で営業休止しているという。

■JXTG <5020>  719.2円  -17.4 円 (-2.4%)  本日終値
 JXTGホールディングス<5020>など石油セクターが売り込まれたほか、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株にも売りが目立つ。ここ原油市況が軟化している。前日のWTI原油先物価格は95セント安と大幅続落し1バレル=67ドル77セントまで水準を切り下げた。これを受けて前日の米国株市場ではシェブロン3%を超える下げをみせたほか、エクソンモービルなども売られた。東京市場でも原油市況と株価連動性の高い銘柄に売りがかさんだ。

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