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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):不二製油G、ジンズ、JAL

不二製油G <日足> 「株探」多機能チャートより
■不二製油グループ本社 <2607>  3,290円  -50 円 (-1.5%)  本日終値
 不二製油グループ本社<2607>に再評価余地が指摘されている。岩井コスモ証券は5日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は3900円としている。同社は食品用油脂の大手。チョコレートや菓子をはじめとする様々な食品に使用されており、食品用加工油脂の分野で国内トップシェアを誇る。第1四半期の連結営業利益は前年同期比8%増の58億2600万円と堅調。国内での油脂の採算改善などが寄与した。19年3月期の同利益は前期比4%増の213億円、20年3月期は今期推定比3%増の220億円と連続最高益更新を予想している。

■ジンズ <3046>  5,420円  -80 円 (-1.5%)  本日終値
 ジンズ<3046>は安い。5日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高は前年同月比6.2%増と8カ月連続で前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。8月は、「スリムエアフレーム(ふんわり)」「ソリッドエアフレーム(しっかり)」などのかけ心地を追求したエアフレーム商材が好調だったことに加えて、サマーセールが堅調に推移したことも寄与した。なお、全店売上高は同10.7%増だった。また18年8月期通期では、既存店売上高は2.7%増、全店売上高は同6.4%増だった。

■日本航空 <9201>  3,982円  -55 円 (-1.4%)  本日終値
 JAL<9201>は続落歩調にある。3日にマドを開けて大陽線を立て4000円近辺のもみ合いを上放れる動きをみせたが、その後は買いが続かず“往って来い”の状態となった。台風21号の影響で関西国際空港が閉鎖され運航再開のメドが立たないことに加え、きょう未明に北海道で震度6強の地震が発生し、新千歳空港が閉鎖された。相次ぐ空港の閉鎖で業績面への影響が懸念される格好となった。なお、ANAホールディングス<9202>も足並みを揃え下値模索の展開となっている。

■東京エレクトロン <8035>  17,985円  -225 円 (-1.2%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株に売りが先行。半導体セクターの株価は8月下旬に戻り歩調をみせたが、ここ再び軟化。前日は米国株市場でハイテク株が売られ、ナスダックは100ポイント近い下げをみせたほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反落した。この影響を受ける形で東京市場でも同関連株は下値模索の動きを強いられている。

■資生堂 <4911>  7,572円  -79 円 (-1.0%)  本日終値
 資生堂<4911>、ファンケル<4921>など化粧品関連株が続落。前日の大幅安に続いて下値を探る展開となった。台風21号の被害で関西国際空港が閉鎖し運航再開に向けた復旧のメドが立たない状況にある。訪日客が足止めとなることでインバウンド需要に悪影響が出るとの思惑が売りにつながっている。ただ、越境ECなどによる売り上げも考慮されるほか、影響は一時的なものにとどまるとの冷静な見方もあり、前日の下げが大きかったこともあって、きょうは下値で買い向かう動きも観測されている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,667円  -54 円 (-0.8%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が6日続落と下げ止まらない。トランプ米政権は2000億ドル分の中国製品に対する追加関税を今週中にも発動する可能性が意識されており、米中貿易摩擦問題を中心とする保護主義色の強い米国の通商政策に対する警戒感が買いを手控えさせている。足もと外国為替市場で1ドル=111円30銭近辺の推移とドル安・円高に振れていることも株価にネガティブに働いた。

■ネオジャパン <3921>  1,320円  +104 円 (+8.6%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 ネオジャパン <3921> が反発。5日大引け後、19年1月期上期(2-7月)の経常利益(非連結)を従来予想の2億円→3.1億円に55.4%上方修正。従来の21.8%減益予想から一転して21.5%増益見通しとなったことが買い材料視された。グループウエア「desknet's NEO」の大規模ユーザー向けライセンスなどの販売が伸びたことが寄与。広告宣伝費の投入時期が下期にずれ込んだことも上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の5億円(前期は4.5億円)を据え置いた。

■稲葉製作所 <3421>  1,324円  +33 円 (+2.6%)  本日終値
 稲葉製作所 <3421> が続伸。5日大引け後、18年7月期の連結経常利益を従来予想の2.5億円→6.6億円に2.7倍上方修正。減益率が71.9%減→24.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。個人消費の回復や値上げ前の駆け込み需要で鋼製物置の売り上げが想定を上回ったうえ、オフィスの移転やリニューアル需要の増加を背景に、オフィス家具の販売も大きく伸びたことが寄与。生産性の向上やコスト削減の進展も利益を押し上げた。

●ストップ高銘柄
 クワザワ <8104>  510円  +80 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 キムラ <7461>  558円  +80 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 ETFSエナ <1685>  401円  - 円 (-) ストップ安売り気配   本日終値
 以上、1銘柄

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