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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソフトバンク、TATERU、リミックス

ソフトバンク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソフトバンクグループ <9984>  10,005円  +155 円 (+1.6%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が全般軟調地合いのなか強さを発揮。前日に1万円大台を割り込んだが、市場では「著名個人投資家のツイッターを通じての売却宣言が出て、個人資金を中心とした追随売りや空売りが出て下げ幅を大きくした」(国内ネット証券)が、需給先行で売られすぎの感もあった。きょうはその反動で買い戻しが株価を押し上げる格好になった。ただ上値は重い。「テクニカル的には5日・25日移動平均線のデッドクロスが接近しており、上値の重さが意識されると見切り売りが出やすいタイミングにある」(同)としており、ここでの1万円大台攻防は今後のトレンドを占ううえでも正念場となっている。

■富士通フロンテック <6945>  1,270円  +19 円 (+1.5%)  本日終値
 富士通フロンテック<6945>が3日続伸。同社は富士通<6702>傘下の電子機器メーカーで、ATMなど金融端末を主力とし、ユビキタス・ネットワークやバイオメトリクス認証技術なども手掛ける。技術力の高さはグループでも上位で富士通グループ再編でも中核の一社として注目される。前日の前場取引終了後に富士通と、現金を使わず手のひらをかざすことで馬券(勝馬投票券)を購入できるキャッシュレス発売機を開発したことを発表し、同社が有する静脈認証技術に改めて注目が集まった。テクニカル的に時価は75日移動平均線が位置する1400円ラインにはまだ届かないものの、目先5日・25日移動平均線がゴールデンクロスを形成、短期的には底値圏離脱の動きを明示している。

■メタウォーター <9551>  3,035円  +39 円 (+1.3%)  本日終値
 メタウォーター<9551>が続伸、全般地合い悪に逆行し底値もみ合いを抜け浮上の兆しをみせている。水処理施設の建設を手掛けるが、PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)に強みを持っており、ここ顕在化している上下水道の更新投資需要が追い風となっている。19年3月期は営業利益段階で前期比3.8%増の70億円を計画。原価低減努力も進捗していることで会社側計画は上乗せされる可能性も指摘されている。

■サイバーエージェント <4751>  5,910円  +10 円 (+0.2%)  本日終値
 5日の取引終了後、日経平均株価の定期入れ替えが発表され、サイバーエージェント<4751>が新規採用となり、古河機械金属<5715>が除外された。これを受け、サイバーは一時前日比3%強上昇、古河機金は同9%安と急落した。SMBC日興証券の試算によると、サイバーへの買いインパクトは約5.9日分、古河機金への売りインパクトは同9.2日分となっている。10月1日に入れ替えが実施され、リバランスに伴う売買は9月28日引けに発生すると見られている。古河機金の除外にはサプライズ感も指摘されている。

■TATERU <1435>  533円  -223 円 (-29.5%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 TATERU<1435>が寄り付く。午前9時40分に前日比21%安の596円で売買が成立。先週末に建設資金の借り入れ希望者の預金通帳を改ざんし、銀行に融資の申請をしていたことが判明。これを嫌気した投資家からの売りが殺到する状態が続き、前日まで3日連続ストップ安に売られていた。不正発覚前の31日の終値(1606円)からの下落率は60%超に達した。株価には強弱感が対立するなか、商いは膨らんでおり、売買代金上位に顔を出している。

■セリア <2782>  4,200円  -415 円 (-9.0%)  本日終値
 5日に発表した「8月既存店売上高は2.1%減」が売り材料。8月既存店売上高は前年同月比2.1%減と2ヵ月連続で前年割れとなった。

■モーニングスター <4765>  398円  -36 円 (-8.3%)  本日終値
 モーニングスター <4765> [JQ]が急落。5日大引け後、335万株の立会外分売を実施すると発表したことが売り材料視された。分売株数が発行済み株式数の4.0%となり、株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。同社は東証1部への市場変更申請を行う準備を進めており、流通株式数比率を向上させ、その形式基準の充足を図ることが目的としている。分売予定期間は9月21日から28日。

■リミックスポイント <3825>  1,036円  -92 円 (-8.2%)  本日終値
 リミックスポイント<3825>が大幅続落。また、マネックスグループ<8698>やインフォテリア<3853>、GMOインターネット<9449>などの仮想通貨関連株が値を下げた。ビットコイン価格は午後1時時点で1ビットコイン=71万円前後と昨日午後5時時点の82万円前後から10%強急落。米ゴールドマン・サックスが仮想通貨取引デスクの開設計画を当面棚上げしたと報じられたことが嫌気され、ビットコインに売りが膨らんだようだ。

■任天堂 <7974>  38,220円  -1,430 円 (-3.6%)  本日終値
  任天堂<7974>が急落。前日発表された日経平均株価の定期入れ替えでは、サイバーエージェント<4751>が新規採用された。一部証券会社では任天堂も採用候補に挙げていたことから、この日は同社株に失望売りが膨らんだ様子。また、同様に採用候補となっていたスタートトゥデイ<3092>も急落した。

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