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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アンジェス、コマツ、千代建

アンジェス <日足> 「株探」多機能チャートより
■アンジェス <4563>  502円  +33 円 (+7.0%)  11:30現在
 アンジェス<4563>が続伸。寄り付きはウリ気配で始まり、始値は前日比18円安の451円と反落スタートとなったが、その後プラス圏に切り返した。同社は27日取引終了後、18年12月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を3億6500万円から6億円(前期比64.4%増)へ、営業損益を25億円の赤字から31億円の赤字(前期32億8800万円の赤字)へ、最終損益を25億円の赤字から31億円の赤字(同37億6400万円の赤字)へ修正しており、これを嫌気して売りが先行したが、足もとの業績悪は事前に織り込まれていた部分もあり押し目買いが優勢となった。同社が承認申請中の遺伝子治療薬「コラテジェン」が年内にも承認される見通しにあることで、これが株価上昇の思惑材料となっている。

■コマツ <6301>  3,173円  +112 円 (+3.7%)  11:30現在
 コマツ<6301>が続伸、マドを開けて買われ25日移動平均線との下方カイ離を一気に解消した。米中貿易摩擦問題への警戒感が足もと後退しており、中国・上海株市場も前日は上海総合指数が2%近い上昇を示すなど戻りに転じていることから、中国関連の代表格に位置づけられる同社株も見直し買いの流れに乗っている。また、同社は米国向けの中国生産品を一部米国や日本、メキシコなどに移行する動きが伝えられており、高関税回避の対応も機関投資家などの買い戻しを誘う背景にある。

■OBARA GROUP <6877>  5,420円  +160 円 (+3.0%)  11:30現在
 27日、OBARA GROUP <6877> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.20%にあたる22万株(金額で14億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月28日から9月20日まで。

■GAテクノ <3491>  10,280円  +280 円 (+2.8%)  11:30現在
 GA technologies<3491>は3連騰。この日、SBJ銀行(東京都港区)とオンライン不動産ローンに関する業務提携を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の提携により、両社はオンライン上での本人確認による非対面口座の開設や、電子署名を用いた金銭消費貸借契約の締結などを含む、オンライン完結型の住宅ローンプラフォームの共同開発に着手するという。第1弾として、オンライン上で完結する「オンライン不動産投資用ローン審査」を今秋より提供する予定で、同審査により、SBJ銀行において申し込み受け付けからローン審査、融資実行までに要する業務時間が最大75%程度削減できると見込んでいる。

■イトーキ <7972>  615円  +16 円 (+2.7%)  11:30現在
 27日、イトーキ <7972> が発行済み株式数の12.5%にあたる653万8711株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は8月31日。

■千代田化工建設 <6366>  800円  +18 円 (+2.3%)  11:30現在
 千代田化工建設<6366>が続伸。SMBC日興証券は27日、同社株の投資評価を「3」から「2」へ引き上げた。目標株価は780円から840円に見直した。北米でのキャメロンLNGプロジェクトの追加費用リスクの計上が懸念材料視されているが、同証券では第2四半期(4~9月)決算発表時に会社計画は下方修正されることを予想する。「これが悪材料出尽くしとなり、今後は大型LNGプラントの受注動向が株価の鍵となろう」と指摘し、同プロジェクトの追加費用リスクは株価におおむね織り込まれたとみている。具体的には19年3月期の連結営業損益は90億円の赤字(会社予想は115億円の黒字)を予想、20年3月期以降は業績の急回復を見込んでいる。

■丸大食品 <2288>  449円  +5 円 (+1.1%)  11:30現在
 27日、丸大食品 <2288> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.34%にあたる44万株(金額で1億9536万円)を上限に、28日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■東京エレクトロン <8035>  19,330円  +185 円 (+1.0%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>などの半導体製造装置関連株やSUMCO<3436>、信越化学工業<4063>など半導体材料メーカーが軒並み高で始まった。前日の米国株市場では主要指数がいずれも上昇加速しているが、ハイテク株が強く、特に画像処理半導体大手のエヌビディアをはじめ半導体関連株が大きく買われ、全体相場を牽引している。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数も5日続伸で今月8日につけた戻り高値を上抜いており、物色人気が本格化してきた。東京市場では米国市場と比較して半導体関連セクターの出遅れ感が強く、足もとは空売り筋のショートカバーを絡めた機関投資家の買いが水準を押し上げる格好となっている。

■ソニー <6758>  6,216円  +46 円 (+0.8%)  11:30現在
 ソニー<6758>が3日続伸し年初来高値を更新。岩井コスモ証券は27日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を6300円から7000円に引き上げた。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比24%増と好調。7月以降も全社での採算改善が進み19年3月通期の連結営業利益は会社予想6700億円に対し7000億円(前期比5%減)への上振れを見込んでいる。今年5月に発表された中期計画(19年3月~21年3月)では、業績成長と戦略的な投資活動を計画しており、最終年度には、最大で営業利益1兆円規模も見込んでいる。

■鳥居薬品 <4551>  2,386円  -317 円 (-11.7%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 鳥居薬品<4551>が急反落し年初来安値を更新。JT<2914>が27日の取引終了後、米製薬大手のギリアド・サイエンシズと、抗HIV薬6品の日本国内における製造販売提携を解消する交渉に入ったと発表。日本国内における販売は鳥居薬品が行っていることから、影響を懸念した売りが出ているようだ。ギリアド社が、新規抗HIV薬「ビクタービ」の国内での承認取得および販売を日本法人を通じて行うと決定したことを受けて、ライセンス契約の解消を提案してきたという。JTとギリアド社は03年に提携し、日本における抗HIV薬6品の製造販売をJTに委託。販売を担当する鳥居薬による抗HIV薬の売り上げは17年12月期で197億円に上る。

■KOA <6999>  2,134円  -50 円 (-2.3%)  11:30現在
 KOA<6999>は反落。27日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、純利益を23億8000万円から8億4000万円(前年同期比59.1%減)へ下方修正したことが嫌気されている。「リニア抵抗器」をめぐる米国集団民事訴訟について和解したことに伴い、和解金20億5300万円を特別損失に計上することが要因としている。なお、売上高280億円(同8.7%増)、営業利益26億5000万円(同0.3%増)は従来予想を据え置いた。

■アウンコンサルティング <2459>  321円  +64 円 (+24.9%)  11:30現在
 アウンコンサルティング<2459>が急騰。同社は27日、中国の決済サービス大手ラカラの日本法人と一次代理店契約を締結したと発表。これが株価を刺激しているようだ。今回の契約締結は、日本国内で電子決済「支付宝(アリペイ)」や「微信支付(ウィーチャットペイ)」の普及を推進することが目的。同社はこれまで培ってきたインバウンドマーケティング経験やノウハウをもとに、加盟店増加の推進とラカラのメディアで中国向けインバウンドマーケティングを強化するとしている。

■Jストリーム <4308>  616円  +100 円 (+19.4%) ストップ高   11:30現在
 Jストリーム<4308>がストップ高の616円に買われている。27日の取引終了後、同社が提供する「マルチCDN」サービスが、テレビ朝日ホールディングス<9409>傘下のテレビ朝日の動画配信サイト「テレ朝動画」や番組宣伝動画などの動画配信基盤に導入されたと発表した。同社では、米セデクシス社が提供するマルチCDNサービスを提供しており、同サービスを利用することで、複数のCDNを利用し、高速かつ安定した動画配信を実現できるという。

■ピープル <7865>  1,456円  +173 円 (+13.5%)  11:30現在
 27日に業績修正を発表。「上期経常を33%上方修正」が好感された。ピープル <7865> [JQ] が8月27日大引け後(17:00)に業績修正を発表。19年1月期第2四半期累計(2-7月)の連結経常利益を従来予想の7300万円→9700万円(前年同期非連結は1億7400万円)に32.9%上方修正し、減益率が58.0%減→44.3%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒ピープルの詳しい業績推移表を見る

■エスイー <3423>  630円  +73 円 (+13.1%)  11:30現在
 エスイー <3423> [JQ]が急騰。27日大引け後、9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。株式分割に伴い、年間配当を従来計画の18円→10円に修正。年間配当は実質11.1%の増額となることも好感されたようだ。

●ストップ高銘柄
 メドレックス <4586>  1,065円  +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 キャピタルA <3965>  5,230円  -1,000 円 (-16.1%) ストップ安   11:30現在
 など、1銘柄

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