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【市況】3日の米国市場ダイジェスト:NYダウは136.42ドル高、雇用統計を好感

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは136.42ドル高、雇用統計を好感

3日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は136.42ドル高の25462.58、ナスダックは9.33ポイント高の7812.01で取引を終了した。7月雇用統計で失業率が前月比で低下したほか、平均時給が予想に一致し、買いが先行。中国政府が米国からの輸入品600億ドル相当への追加関税案を発表し、米中貿易摩擦への先行き懸念が広がったものの、小幅上昇となった。セクター別では、自動車・自動車部品やメディアが上昇する一方で商業・専門サービスやエネルギーが下落した。
衛星テレビのディッシュ・ネットワーク(DISH)は、決算内容が予想を上振れ、大幅上昇。食品会社のクラフト・ハインツ(KHC)は、同業キャンベルスープ(CPB)との合併協議を開始したと報じられ、堅調推移。一方で、中国が米国産LNG(液化天然ガス)への25%の関税賦課を示唆し、シュニエール・エナジー(LNG)やテルリアン(TELL)などLNG関連企業が下落。損害保険のAIG(AIG)は、決算内容が嫌気され、軟調推移となった。
著名投資家のバフェット氏率いる投資会社のバークシャー・ハサウェイ(BRKB)は、携帯端末のアップル(AAPL)の第3位株主であり、決算発表以降の上昇で約42億ドルの利益を得たと見込まれる。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:リスク回避の円買いが強まった

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円62銭から111円10銭まで下落し111円25銭で引けた。ロス商務長官が中国が貿易方針を変えない限り、圧力を強めていく方針を示したことを受け、中国も報復を続けていく姿勢を示し、米中貿易摩擦の深刻化を懸念したリスク回避の円買いが強まった。また、予想を下回った米7月雇用統計や7月ISM非製造業総合景況指数に失望したドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1610ドルから1.1560ドルまで下落して1.1580ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売り・ドル買いが継続。ユーロ・円は、129円42銭から128円68銭まで下落した。米中貿易摩擦への警戒感にリスク回避の円買いが強まったのち、株高で下げ止まった。ポンド・ドルは、1.3038ドルから1.2993ドルまで下落した。英国中央銀行のカーニー総裁がノーディール離脱を警告したため、ポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは、0.9954フランから0.9921フランまで下落した。


■NY原油:反落(NYMEX原油9月限終値:68.49 ↓0.47)、ロシア増産などで供給不安和らぐ

3日のNY原油先物9月限は反落(NYMEX原油9月限終値:68.49 ↓0.47)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比-0.47ドルの68.49ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時67.87ドルまで売られた。イランはペルシャ湾で海軍の軍事演習を開始したと報じられたが、ロシアが7月に増産したことが政府公表のデータで明らかになったことや、米中貿易摩擦が経済を圧迫し、需要は減少するとの思惑が浮上したこと、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコによるアジア向け原油販売価格の引き下げなどを受けて、供給不安は和らいだことが原油先物の上値を抑えた。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 31.51ドル +0.23ドル(+0.74%)
モルガン・スタンレー(MS) 49.91ドル +0.10ドル(+0.20%)
ゴールドマン・サックス(GS)234.09ドル +0.10ドル(+0.04%)
インテル(INTC) 49.63ドル +0.15ドル(+0.30%)
アップル(AAPL) 207.99ドル +0.60ドル(+0.29%)
アルファベット(GOOG) 1223.71ドル -2.44ドル(-0.20%)
フェイスブック(FB) 177.78ドル +1.41ドル(+0.80%)
キャタピラー(CAT) 138.51ドル +0.50ドル(+0.36%)
アルコア(AA) 42.72ドル +0.24ドル(+0.56%)
ウォルマート(WMT) 89.60ドル +0.84ドル(+0.95%)
スプリント(S) 5.62ドル -0.04ドル(-0.71%)

《HT》

 提供:フィスコ

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