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【市況】伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (8月2日記) [訂正]

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 日経平均株価は、昨晩のNYダウの下げを映して、本日の寄り付き値が下放れて始まる公算です。

 7月18日以降の動きは、日柄とパターンが勢いの強い上昇の終息と、2万2949円が戻り高値になっている可能性を示しています。この上値の重さを払しょくするには、急上昇して一気に戻り高値を越えるか、日柄をかけてジグザグに推移して、下値堅さを確認する作業を経過して、上昇を開始するかのどちらかが必要です。

 前者の場合、本日は寄り付き後、すぐに上昇を開始して、昨日の高値2万2775円を大きく超える動きになると考えられます。

 後者の場合、目先の価格がいったん2万2500円程度まで下げた後、再度反発を開始する展開になると考えられます。こちらの展開になる場合、押し目を確認する時期は、8月下旬頃になると考えられます。

 最近の下値堅い動きが下降途中の中段もちあいの場合、本日の寄り付きでの下放れをきっかけに、目先の価格がレンジ下限2万2352円(7月31日安値)、2万2341円(7月23日安値)を目指す動きになると考えられます。

 前述した下値堅い動きの場合、日柄をかけて下げますが、下降途中の動きの場合、本日中か、週末には2万2341円へ接近するかここを下抜いていると考えられます。

 本日の寄り付き値が一段安となる動きは、一気に2万2949円を越えることを難しくしています。だとすれば、本日の下げ方や下げ幅によって、8月の動き方がはっきりします。


情報提供:パワートレンド=伊藤智洋のPower Trend

【伊藤智洋 プロフィール】
1996年に投資情報サービス設立。メールマガジン、株価、商品、為替の市況をネット上で配信中。「株の値動きは4回のうち3回当てられる」(KADOKAWA)など著書多数。

◆伊藤智洋のチャート分析の決定版◆
「儲かる! 相場の教科書 ローソク足チャート 究極の読み方・使い方」(日本実業出版社)。


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