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【市況】<マ-ケット日報> 2018年7月26日

 26日の市場は日経平均が3日ぶりに小反落。終値は前日比27円安の2万2586円だった。日銀がETFの買い入れ配分見直しに動き出すことで、配分の減る日経平均採用値ガサ株に売りが出て、主要指数では日経平均だけが値下がりした。反対に配分の増えるトピックス型は買われることとなりトピックスは上昇。東証1部全体でも8割の銘柄が上昇するなど影響がモロに出る1日となった。

 昨日の米国市場は米欧貿易摩擦の緩和観測からダウ平均が大幅続伸。2月下旬以来の高値で取引を終えた。米欧首脳会談中の午後半ばまでは弱めの動きしか見られなかったが、取引終了30分前に前向きな合意が伝わると一気に買いが広がり全面高に近い状態となった。景気に敏感なナスダック指数は約1週間ぶりに最高値を大きく更新している。

 一方、東京市場は米株高と円高で事前予想は小動きという予想が大半だった。しかし、中身は日銀の政策変更を受けて日経平均売り、トピックス買いの動きが顕著に。東証1部上場の82%の銘柄が上昇しながら日経平均は値下がりするなど、改めて日経平均という指数の歪さ(全体を平均的に反映しない意味で)を思い知る1日となった。ちなみにファーストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、エーザイ <4523> の4銘柄で本日の日経平均を140円ほど押し下げている。皮肉なことにトピックスがしっかりしてきたことで日経平均の2万3000円は少し遠のいた感がある。(ストック・データバンク 編集部)

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