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【市況】25日の香港市場概況:ハンセン0.9%高で4日続伸、カジノ株の上げ目立つ

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

25日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比258.33ポイント(0.90%)高の28920.90ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が100.24ポイント(0.91%)高の11074.16ポイントとそろって4日続伸した。売買代金は863億7400万香港ドルに縮小している(24日の売買代金は1077億6300万香港ドル)。

前日の好地合いを継ぐ流れ。中国の政策や企業業績に対する期待感で投資家心理が上向いた。中国政府は、内需拡大に向けて財政政策をより積極化し、インフラ建設を推進する意向という。金融当局の緩和スタンスもプラス。中国人民銀行(中央銀行)が潤沢な資金を市場に供給したことで、市場では預金準備率の引き下げなど追加緩和の観測も流れている。また、香港上場企業の決算発表が始まるなか、増益や黒字転換など業績改善見通しを明らかにする会社が多いことも支援材料だ。

ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの上げが目立つ。金沙中国(1928/HK)が4.4%高、銀河娯楽集団(27/HK)が3.6%高で引けた。「7月の域内賭博収入は堅調に推移する」との見方が市場で広がっている。

石油関連セクターも高い。業界大手3社の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.5%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.5%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.1%、油田掘削の中海油田服務(2883/HK)が4.2%ずつ値を上げた。昨夜のWTI原油先物が反発し、この日の時間外取引でも上昇していることなどが好感されている。石油・化学大手の中国石油化工については、6月中間期の50%増益見通しもポジティブ材料となった。

医薬セクターも物色される。広州白雲山医薬集団(874/HK)が4.9%高、上海医薬集団(2607/HK)が3.3%高、石薬集団(1093/HK)が3.1%高、薬明生物技術(2269/HK)が3.0%高、四環医薬HD集団(460/HK)が2.5%高、中国生物製薬(1177/HK)が1.8%高と買われた。

他の個別株動向では、仏化粧品メーカーのL’OCCITANE(ロクシタン:973/HK)が3.2%高と反発。18年1~6月売上高のプラス成長回復が材料視された。自動車大手の東風汽車集団(489/HK)は、傘下合弁会社2社の黒字転換を手がかりに1.7%高と続伸している。

本土市場は4日ぶり小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07%安の2903.65ポイントで取引を終えた。インフラ関連がさえない。ITハイテク関連株、消費関連株、自動車株、証券株なども売られた。半面、薬品株はしっかり。銀行・保険株の一角、石油株なども値上がりしている。


【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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