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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アルパイン、三菱UFJ、コロプラ

アルパイン <日足> 「株探」多機能チャートより
■アルパイン <6816>  2,536円  +78 円 (+3.2%)  本日終値
 アルパイン<6816>が年初来高値を更新。「物言う株主」として知られる米ヘッジファンドのエリオット・インターナショナルが13日の取引終了後、財務省に大量保有報告書を提出したことで、エリオットと共同保有者のアルパイン株式保有比率が5.12%と、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑からの買いが入ったようだ。なお、保有目的な投資、および状況などに応じて発行会社やその関係会社との間で協議を行い、または重要提案行為などを行うためとしている。報告義務発生日は7月12日。

■ヒトコム <3654>  1,897円  +54 円 (+2.9%)  本日終値
 ヒト・コミュニケーションズ <3654> が反発。13日大引け後に発表した18年8月期第3四半期累計(17年9月-18年5月)の連結経常利益が前年同期比4.4%増の21.7億円に伸びて着地したことが買い材料視された。ブロードバンド分野の好採算案件の受注減少などで主力のアウトソーシング事業の業績が低迷したものの、昨年7月に子会社化したビービーエフ、ブランチ・アウトら3社の業績上積みが収益を押し上げた。年末の繁忙期を中心にビービーエフが運営受託する既存のECサイトでの販売実績が好調だった。上期(17年9月-18年2月)は1.8%減益だっただけに増益に転じたことが好感されたようだ。

■三菱UFJ <8306>  656.4円  +18.1 円 (+2.8%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は3日続伸。16日のニューヨーク株式市場でバンク・オブ・アメリカ(BAC)が好決算を発表したことから、JPモルガン・チェースやシティグループなど大手銀行株が上昇した。BACの4~6月期の1株利益は市場予想を上回った。これを受け、傘下にMUFGユニオンバンクなどを持ち、米国事業を積極的に展開する三菱UFJに連想買いが流入した様子だ。

■コロプラ <3668>  764円  +19 円 (+2.6%)  本日終値
 コロプラ<3668>が一時急騰。同社はスマートフォンゲームを展開、足もとは既存タイトルの苦戦で収益を低迷させていたが、14日にニンテンドースイッチ向け「白猫プロジェクト」を2020年に発売する予定と発表、これが投機筋の琴線に触れた。14日付でティザーサイトとともに、イメージビジュアルとトレーラームービーを公開している。

■日本郵船 <9101>  2,138円  +46 円 (+2.2%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み買われた。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が前日16日時点で4日続伸、昨年12月以来となる1700台回復を目前に捉えている。米中貿易摩擦の問題などがマイナスに作用するとの思惑もあったが、実際はバルチック指数は5月下旬以降急速に上昇傾向を強めており、米国を中心とする世界経済の好調を反映している。同指数に連動しやすい海運株にも出遅れ物色の波が押し寄せている。足もと外国為替市場では1ドル=112円台前半の推移とドル高基調が続いており、運賃ドル建て決済の海運株にはこれも追い風要因となっている。

■アイティフォー <4743>  1,336円  +27 円 (+2.1%)  本日終値
 アイティフォー<4743>が3日続伸。この日、同社のECサイト構築パッケージ「ITFOReC(アイティフォレック)3.0」に、楽天<4755>が提供する楽天IDを活用したオンライン決済サービス「楽天ペイ(オンライン決済)」のオプション機能「楽天ID Connect オプション」を標準連携すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。これにより、「ITFOReC 3.0」を利用するECサイトは、標準機能として「楽天ID Connect オプション」を導入することが可能となり、利便性向上により途中離脱を防止して、会員登録率を向上させることにつながるとみられている。

■大和証券グループ本社 <8601>  664.3円  +8.7 円 (+1.3%)  本日終値
 大和証券グループ本社<8601>、野村ホールディングス<8604>をはじめ証券株が軒並み上昇。全体相場は前週に日経平均が800円余り上昇するなど、戻り足が鮮明となっている。一時は市場参加者の離散も懸念されたが、ここにきて売買代金も増加傾向で、きょうは11時現在で1兆円台を上回った。証券会社は手数料収入の拡大や投信など運用成績の改善期待が株価にポジティブに働いている。

■ブリヂストン <5108>  4,148円  +52 円 (+1.3%)  本日終値
 ブリヂストン<5108>、東洋ゴム工業<5105>、横浜ゴム<5101>などタイヤメーカーが軒並み上昇。ここ外国為替市場ではドル高・円安の流れにあり、輸出採算改善期待が背景にあるほか、足もと原油価格が急落しており、前日のWTI原油先物価格は3ドル近い急落をみせ1バレル=68ドル6セントまで水準を切り下げていることで、原料コストの低下期待が株高を後押しした。

■ベイカレント <6532>  3,055円  -700 円 (-18.6%) ストップ安   本日終値
 ベイカレント・コンサルティング<6532>がストップ安。13日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)単独決算が、売上高58億1000万円(前年同期比16.8%増)、営業利益7億7000万円(同28.8%減)、純利益5億400万円(同31.9%減)と大幅減益となったことが嫌気された。戦略・ビジネスプロセスコンサルティング案件の獲得が好調だったことから売上高は2ケタ増収となった。ただ、コンサルタントの採用活動に積極的に取り組んだことや、内部管理体制および営業体制を強化したことに伴う費用が増加し利益を圧迫した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高245億円(前期比19.9%増)、営業利益48億円(同15.7%増)、純利益33億円(同15.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■ハーモニック <6324>  4,025円  -700 円 (-14.8%) ストップ安   本日終値
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>がストップ安。前週末13日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)受注高が前年同期に比べ46.9%減だったことが嫌気された。中国市場をはじめとする小型産業用ロボットの在庫調整に伴い、これまで高水準だった減速装置に対する需要が軟調となったという。また、旺盛なFA化ニーズを背景に先行受注があった産業用ロボット、半導体製造装置メーカーなどの顧客による発注調整が行われたことも響いたとしている。

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