【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):出光興産、モノタロウ、ビックカメラ
出光興産 <日足> 「株探」多機能チャートより
キリン堂ホールディングス <3194> がストップ高。10日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比49.7%増の6.4億円に拡大して着地したことが買い材料視された。ドラッグストアと小型店を8店舗出店したほか、前期に出店した店舗も寄与し、3.4%の増収を確保した。販売促進施策の見直しに加え、ヘルス&ビューティケア商品のカウンセリング販売が伸びたことも大幅増益に貢献した。
■パルHD <2726> 2,650円 +288 円 (+12.2%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
パルグループホールディングス<2726>が急反発。10日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高321億6700万円(前年同期比6.0%増)、営業利益26億9900万円(同4.3%増)、純利益15億5400万円(同0.1%減)と増収、営業増益で着地し、上期計画の営業利益38億9000万円に対する進捗率が69%に達することが好感された。衣料事業で積極的なブランドプロモーションを展開したほか、マーチャンダイジングの改革を推進し、機動的な商品投入によって店頭商品の鮮度を向上させたことなどが奏功した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高1335億1000万円(前期比8.3%増)、営業利益89億9000万円(同27.7%増)、純利益49億3000万円(同98.1%増)の従来見通しを据え置いている。
■出光興産 <5019> 4,675円 +385 円 (+9.0%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
出光興産<5019>、昭和シェル石油<5002>がいずれも逆行高。両社は2019年4月1日に経営統合することを正式発表したことで、これを契機に物色資金が流入している。「出光興産は経営統合に伴い発行済み株式数の5.77%を上限とする自社株買いを発表したことも株価を刺激。また、昭和シェルは国内証券による目標株価引き上げの動きも株高を後押しする要因となっている」(準大手証券ストラテジスト)という。
■国際紙パルプ商事 <9274> 450円 +31 円 (+7.4%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
国際紙パルプ商事<9274>が大幅続伸、上場来高値を更新した。同社株は先月26日に東証1部へ新規上場した直近IPO銘柄。11日付の日本経済新聞は「紙製品のアジア向け輸出価格が4~7%上昇した」と報道。国内および海外での紙パルプ卸売業を展開する同社株に買い流入した。また、今月末にはTOPIX指数へ組み込まれる見込みであり、新規資金の流入期待が出ている。さらに、来月10日には第1四半期(4~6月)決算が発表される予定であり、その結果も注目されている。
■竹内製作所 <6432> 2,572円 +173 円 (+7.2%) 本日終値
竹内製作所 <6432> が4連騰。10日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比11.8%増の47億円に伸びて着地したことが買い材料視された。新製品を投入したミニショベルやクローラーローダーの販売が北米や欧州向けを中心に伸び、15.6%の大幅増収を達成したことが寄与。運送費の増加があったものの、増収効果で吸収した。
■MonotaRO <3064> 5,110円 +330 円 (+6.9%) 本日終値
MonotaRO<3064>が急反発。SMBC日興証券は10日、同社株の投資判断「1」を継続するとともに目標株価を4300円から5300円に引き上げた。6月の売上高は前年比22.8%増と好調を持続している。また、テレビCMの第2弾も好評で、新規顧客の獲得も順調に推移。同証券では18年12月期の連結営業利益を前期比25%増の148億円(会社予想142億4900万円)、19年12月期は今期推定比26%増の187億円と予想している。
■ビックカメラ <3048> 1,790円 +110 円 (+6.6%) 本日終値
ビックカメラ<3048>が3日続伸。同社が10日の取引終了後、発表した第3四半期(3~5月)決算は連結営業利益が前年同期比32%増の81億4800万円だった。市場予想の75億円前後を上回った。中国人客の比率が高い同社の免税売り上げが伸びたほか、プライベートブランド商品の販売なども好調だった。市場からは今回の決算に対して「ポジティブ」との評価が出ており買いが先行した。
■エディオン <2730> 1,112円 +60 円 (+5.7%) 本日終値
エディオン<2730>が大幅高し5日ぶりに反発。10日の取引終了後に発表した6月度の月次売上速報で直営店売上高が前年同月比9.9%増となり、今期に入って最も高い伸び率となったことが好感された。2店舗の新規出店を行ったことなどが貢献した。また、全店売上高は同8.8%増で、FCで2店舗の出店を行ったことなどが寄与した。
■ローツェ <6323> 2,103円 +108 円 (+5.4%) 本日終値
ローツェ<6323>は4日続伸。10日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高69億2800万円(前年同期比34.7%減)、営業利益13億1400万円(同35.3%増)、純利益9億2200万円(同24.8%増)と大幅営業増益だったことが好感された。前期の特需だった韓国子会社におけるガラス基板関連自動化装置の大量受注の納入が完了したことで売上高は減収となった。ただ、この特需が超短期間での納品であったことによるコスト増加要因が解消されたことに加え、半導体関連装置の売上高が大幅に伸長したことが利益を押し上げた。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高363億6300万円(前期比30.4%減)、営業利益50億5700万円(同19.4%増)、純利益37億1100万円(同35.3%増)の従来見通しを据え置いている。
■三谷セキサン <5273> 2,529円 +116 円 (+4.8%) 本日終値
10日、三谷セキサン <5273> が発行済み株式総数の0.48%にあたる12万株(金額で3億2000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月11日から19年3月22日まで。うち7万5000株を11日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で取得する。
株探ニュース