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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:モノタロウ、ビックカメラ、出光興産

モノタロウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■キリン堂HD <3194>  3,105円  +495 円 (+19.0%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 キリン堂ホールディングス <3194> が急騰。10日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比49.7%増の6.4億円に拡大して着地したことが買い材料視された。ドラッグストアと小型店を8店舗出店したほか、前期に出店した店舗も寄与し、3.4%の増収を確保した。販売促進施策の見直しに加え、ヘルス&ビューティケア商品のカウンセリング販売が伸びたことも大幅増益に貢献した。

■パルHD <2726>  2,566円  +204 円 (+8.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 パルグループホールディングス<2726>が急反発。10日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高321億6700万円(前年同期比6.0%増)、営業利益26億9900万円(同4.3%増)、純利益15億5400万円(同0.1%減)と増収、営業増益で着地し、上期計画の営業利益38億9000万円に対する進捗率が69%に達することが好感されている。衣料事業で積極的なブランドプロモーションを展開したほか、マーチャンダイジングの改革を推進し、機動的な商品投入によって店頭商品の鮮度を向上させたことなどが奏功した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高1335億1000万円(前期比8.3%増)、営業利益89億9000万円(同27.7%増)、純利益49億3000万円(同98.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■MonotaRO <3064>  5,160円  +380 円 (+8.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 10日に発表した「6月売上高は22.8%増」が買い材料。6月売上高は前年同月比22.8%増と2ケタ増収が続いた。

■ビックカメラ <3048>  1,812円  +132 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 ビックカメラ<3048>が3日続伸。同社が10日の取引終了後、発表した第3四半期(3~5月)決算は連結営業利益が前年同期比32%増の81億4800万円だった。市場予想の75億円前後を上回った。中国人客の比率が高い同社の免税売り上げが伸びたほか、プライベートブランド商品の販売なども好調だった。市場からは今回の決算に対して「ポジティブ」との評価が出ており買いが先行している。

■竹内製作所 <6432>  2,569円  +170 円 (+7.1%)  11:30現在
 竹内製作所 <6432> が4連騰。10日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比11.8%増の47億円に伸びて着地したことが買い材料視された。新製品を投入したミニショベルやクローラーローダーの販売が北米や欧州向けを中心に伸び、15.6%の大幅増収を達成したことが寄与。運送費の増加があったものの、増収効果で吸収した。

■出光興産 <5019>  4,550円  +260 円 (+6.1%)  11:30現在
 出光興産<5019>、昭和シェル石油<5002>がいずれも逆行高。両社は2019年4月1日に経営統合することを正式発表したことで、これを契機に物色資金が流入している。「出光興産は経営統合に伴い発行済み株式数の5.77%を上限とする自社株買いを発表したことも株価を刺激。また、昭和シェルは国内証券による目標株価引き上げの動きも株高を後押しする要因となっている」(準大手証券ストラテジスト)という。

■三谷セキサン <5273>  2,512円  +99 円 (+4.1%)  11:30現在
 10日、三谷セキサン <5273> が発行済み株式総数の0.48%にあたる12万株(金額で3億2000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月11日から19年3月22日まで。うち7万5000株を11日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で取得する。

■三谷商事 <8066>  5,030円  +115 円 (+2.3%)  11:30現在
 10日、三谷商事 <8066> [東証2]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.27%にあたる7万株(金額で3億7000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月11日から9月21日まで。また、発行済み株式数の3.22%にあたる100万株の自社株を消却する。消却予定日は7月24日。

■コーナン商事 <7516>  2,237円  -233 円 (-9.4%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 コーナン商事<7516>は4日ぶりに大幅反落している。同社は10日取引終了後、19年2月期の第1四半期(3~5月)連結決算を発表した。営業収益は834億6700万円(前年同期比4.2%増)、営業利益は48億6000万円(同9.4%減)、最終利益は27億6300万円(同23.1%減)だった。ペット用品、木材・建材、工具、金物・水道及び塗料・作業用品などが堅調に推移し営業収益は増加したものの、新規出店などに伴い、販管費及び一般管理費が増加したことが響き、営業利益は減益となった。なお、業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は営業収益3237億円(前期比2.4%増)、営業利益185億円(同6.5%増)、最終利益102億円(同1.7%増)を見込んでいる。

■プレナス <9945>  1,600円  -125 円 (-7.3%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 プレナス<9945>は大幅続落。同社は10日取引終了後、19年2月期の第1四半期(3~5月)連結決算を発表した。売上高は380億1500万円(前年同期比2.3%増)、営業利益は2億700万円(同89.9%減)、最終損益は200万円の赤字(前年同期12億500万円の黒字)となった。売上高は、既存店売上高が前年同期実績を下回ったものの、台湾子会社などの新規連結や、新規出店により店舗数が増加したことが要因で前年同期実績を上回った。利益面では、主に仕入コストの上昇、人材確保・育成への投資により前年同期実績を下回った。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高1593億円(前期比9.3%増)、営業利益37億円(同25.7%減)、最終利益16億円(同32.0%減)を見込んでいる。

■サイゼリヤ <7581>  2,072円  -151 円 (-6.8%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 サイゼリヤ<7581>は大幅安で8日続落し、連日の年初来安値更新となっている。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年9月~18年5月)連結決算が、売上高1140億7600万円(前年同期比4.7%増)、営業利益64億2100万円(同20.1%減)、純利益40億2000万円(同27.2%減)と大幅減益となったことが嫌気されている。既存店売上高は前年同期比0.6%減となったものの、継続的な新規出店効果で売上高は増収を確保した。ただ、円安による輸入食材価格の高騰に加えて、生産性の悪化による労務費の上昇などが利益を圧迫し減益を余儀なくされた。なお、18年8月期通期業績予想は、売上高1565億円(前期比5.5%増)、営業利益96億円(同14.4%減)、純利益62億円(同17.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■コマツ <6301>  3,100円  -78 円 (-2.5%)  11:30現在
 コマツ<6301>、日立建機<6305>などに売りが目立つ展開となっている。トランプ米政権が中国に対し2000億ドル分の追加関税の原案を公表、これがリスク回避ムードにつながり、全体相場は輸出株中心に大きく売り優勢で始まった。米中貿易摩擦が貿易戦争へと発展するのではないかとの懸念が、中国向け輸出比率の高い建機株にはネガティブ材料となっている。ただ、いずれの銘柄も株価は既に大幅な調整が進んでおり、時価は底値圏との判断から押し目に買い向かう動きも観測される。

■キーエンス <6861>  59,640円  -1,350 円 (-2.2%)  11:30現在
 キーエンス<6861>、ファナック<6954>など設備投資関連の主力株に売りがかさんでいる。トランプ米政権が2000億ドル相当の対中追加関税リスト(原案)を公表、10%の関税を上乗せする計画で、これによる中国の報復関税も予想されるなか、米中貿易摩擦問題への懸念が再び膨らんでいる。中国景気減速への警戒感からセンサー大手のキーエンスや産業ロボットを手掛けるファナックなどへの売り圧力が顕在化している。

■三菱UFJ <8306>  628.4円  -8.1 円 (-1.3%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>など反落。トランプ米政権が2000億ドル相当の中国製品への追加関税を準備していると伝わったことで、全般はリスクオフ回避ムードが強い。前日の米国株市場ではJPモルガンなど大手金融株が決算発表を控え売りに押されていたこともあり、東京市場でもメガバンクは目先利益確定の動きが優勢となっている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,109円  -42 円 (-0.6%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、マツダ<7261>など自動車株が安い。トランプ米政権が中国からの輸入品に対して2000億ドル(約22兆2000億円)相当の新たな関税リストを発表したことから、市場に米中貿易戦争への警戒感が再燃。特に、自動車は米国の貿易赤字削減に向け、追加関税が検討されている対象であり、株価の上値が重くなっている。今月下旬にも日米政府による新たな貿易協議(FFR)の初会合が開催される見込みであり、その動向も関心を集めている。

■サマンサJP <7829>  415円  +80 円 (+23.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 サマンサタバサジャパンリミテッド <7829> [東証M]が買い気配でスタート。10日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比88倍の4.3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。不採算店舗の閉鎖で店舗数が30店減少し、2ケタ減収となったものの、原価低減の進展に加え、人件費や広告宣伝費、販売促進費、業務委託費の削減が奏功し、採算が大きく改善した。上期計画の2.1億円をすでに2倍も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 サマンサJP <7829>  415円  +80 円 (+23.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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