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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:セ硝子、村田製、シュッピン

セ硝子 <日足> 「株探」多機能チャートより
■セントラル硝子 <4044>  2,662円  +214 円 (+8.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 セントラル硝子<4044>が5連騰している。旧村上ファンド関係者が運営するオフィスサポート(東京都渋谷区)が6日の取引終了後に財務省に提出した大量保有報告書で、オフィスサポートと共同保有者の保有割合が5.04%となったことが判明。これを受けて、需給面への思惑から買いが入っているようだ。なお、保有目的は投資および状況に応じて経営陣への助言・重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は6月29日。

■TSIホールディングス <3608>  797円  +61 円 (+8.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 6日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は24%減益・上期計画を超過」が好感された。TSIホールディングス <3608> が7月6日大引け後(15:00)に決算を発表。19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比24.4%減の14.8億円に減ったが、3-8月期(上期)計画の1億円に対する進捗率が1480.0%とすでに上回り、さらに前年同期の255.3%も超えた。同時に発表した発行済み株式数(自社株を除く)の3.05%にあたる300万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことも好感された。

■日本ゼオン <4205>  1,387円  +92 円 (+7.1%)  11:30現在
 日本ゼオン<4205>が大幅続伸している。前週末6日の取引終了後、従来9円を予定していた19年3月期の期末配当を1円増額して10円にすると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。年間配当は19円となり、前期実績の17円に対しては2円の増配となる予定だ。同時に、上限を500万株(発行済み株数の2.25%)、または50億円とする自社買いを発表したことも好材料視されている。株主還元の強化や資本効率の向上を図るとともに、将来の機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。

■グレイステクノロジー <6541>  2,528円  +130 円 (+5.4%)  11:30現在
 グレイステクノロジー<6541>が大幅続伸している。前週末6日の取引終了後、東京証券取引所本則市場への申請変更を行ったと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同社は16年12月に東証マザーズ市場に上場したが、さらに社会的な認知度や信用力を高め、企業価値向上を図るためには、東証1部への市場変更を行うことが重要であるとして、既に6月18日に市場変更予備申請を行っていた。なお、市場変更時における公募増資および売り出しは現時点では計画していないという。

■村田製作所 <6981>  19,995円  +1,015 円 (+5.4%)  11:30現在
 村田製作所<6981>が大幅続伸し年初来高値を更新。8日付の日本経済新聞で「電子機器の基幹部品のセラミックコンデンサーを全製品で2~3割値上げする」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、スマートフォンの高度化や次世代通信規格「5G」設備、車の電子化で需給が逼迫していることから、それに伴う投資負担や人件費の増加を価格に転嫁するという。値上げが浸透すれば採算改善につながることから、これに期待した買いが入っているようだ。

■シュッピン <3179>  1,706円  +72 円 (+4.4%)  11:30現在
 シュッピン<3179>が続伸。同社は6日取引終了後に、6月度の月次売上高が25億5100万円(前年同月比16.3%増)になったと発表。14カ月連続で2ケタ増収となったことが好感されているようだ。うちEC(電子商取引)売上高は16億300万円(同16.4%増)と伸長。Web会員数は37万1318人と、前月に比べ3387人の増加となっている。

■弁護士ドットコム <6027>  2,959円  +106 円 (+3.7%)  11:30現在
 弁護士ドットコム<6027>が続伸し、新値追いとなっている。同社は6日、法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」の有料会員数が14万人を突破したと発表。ここ1年で1.3倍に増加しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。会社側では増加の要因として、月間サイト訪問者数が順調に増加していることに加え、UXUIの改善によるコンバーション率の向上、有料会員に登録することによりモバイル端末上で閲覧できる「みんなの法律相談」の法律相談件数が67万件となり、ユーザーの多様な相談ニーズに対応する回答が拡大し続けていることなどを挙げている。

■AGC <5201>  4,380円  +120 円 (+2.8%)  11:30現在
 AGC<5201>が続伸している。7日付の日本経済新聞朝刊で、「2018年1~6月期の連結営業利益(国際会計基準)は前年同期比3割増の630億円程度になったようだ」と報じられており、会社側の従来予想である550億円を上回ったとの観測を好材料視した買いが入っている。記事によると、東南アジアを中心にカセイソーダや塩化ビニールなど化学品事業が伸びたという。決算発表は7月31日を予定しているが、上期好調観測を受けて通期業績予想の上方修正期待も高まっているようだ。

■日産化学 <4021>  5,160円  +130 円 (+2.6%)  11:30現在
 日産化学<4021>は続伸している。同社は6日、新規核酸医薬候補品の創出を目的に、ルクサナバイオテク(大阪府吹田市)と共同研究契約を締結したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。核酸医薬品とは、核酸または修飾核酸が直鎖上に結合したオリゴ核酸を活性本体とし、タンパク質の発現を伴わずに疾患に治療につながる標的分子に直接作用することで薬効を示すもの。従来の低分子医薬品や抗体医薬品と比較し、標的分子に対して高い結合特異性と親和性を示すことから安全性が高く、かつ抗体医薬品に比べ安価に大量生産可能であるため医療経済の観点からも魅力的な次世代医薬品として期待されている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,218円  +56 円 (+0.8%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が頑強な値動き。7100円近辺でのもみ合いを経て上値を慕う動きをみせている。米中貿易摩擦の問題は輸出セクターにとって買い手控え要因だが、同社の中国での新車販売台数は6月月次で前年同月比2ケタ伸長と好調をキープしている。前週末6日の米中両国の追加関税発動については足もとで株価への織り込みが進んでいたほか、為替も1ドル=110円台半ばの推移と大きな変動はなく、空売りポジションをとっていた向きの買い戻しが株価に浮揚力を与えている。6日付日本経済新聞の電子版が「トヨタ自動車と中国・広州汽車集団(広汽)の合弁会社、広汽トヨタ自動車は広州市の工場を増強する。生産能力を2割増の60万台規模に高め、追加増強も検討するとみられる。投資額は400億円強に達する見通し」と伝えており、したたかな中国での戦略がプラス材料視されている。

■技研製作所 <6289>  2,067円  -388 円 (-15.8%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 6日に決算を発表。「9-5月期(3Q累計)経常が17%減益で着地・3-5月期も83%減益」が嫌気された。技研製作所 <6289> が7月6日大引け後(15:00)に決算を発表。18年8月期第3四半期累計(17年9月-18年5月)の連結経常利益は前年同期比16.9%減の33.1億円に減り、通期計画の58.5億円に対する進捗率は56.7%にとどまり、5年平均の80.5%も下回った。
  ⇒⇒技研製作所の詳しい業績推移表を見る

■オンワード <8016>  719円  -118 円 (-14.1%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 6日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は16%減益・上期計画を超過」が嫌気された。オンワードホールディングス <8016> が7月6日大引け後(15:00)に決算を発表。19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比15.6%減の41.2億円に減り、3-8月期(上期)計画の29億円に対する進捗率が142.3%とすでに上回ったが、前年同期の227.5%を下回った。
  ⇒⇒オンワードの詳しい業績推移表を見る

■チヨダ <8185>  2,130円  -306 円 (-12.6%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 チヨダ<8185>が急落し連日の年初来安値更新となっている。前週末6日の取引終了後、19年2月期の連結業績予想について、売上高を1282億円から1219億8200万円(前期比4.4%減)へ、営業利益を76億円から36億7800万円(同40.0%減)へ、純利益を47億円から28億円(同39.7%減)へ修正したことが嫌気されている。在庫調整に伴う仕入れ抑制の影響や、積極的に在庫処分を進めたことが売上高総利益率を悪化させた。また、子会社マックハウス<7603>で、売上構成比の高い5月に大幅な減収となったことも響いたとしている。なお、同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高325億8500万円(前年同期比8.9%減)、営業利益20億5300万円(同41.4%減)、純利益17億5400万円(同29.4%減)だった。

■吉野家ホールディングス <9861>  1,883円  -223 円 (-10.6%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 6日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。吉野家ホールディングス <9861> が7月6日大引け後(16:00)に決算を発表。19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常損益は4400万円の赤字(前年同期は8億3700万円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒吉野家ホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■ベステラ <1433>  1,563円  +300 円 (+23.8%) ストップ高   11:30現在
 ベステラ<1433>に寄り付きから大口の買いが流入。同社はプラント解体工事を手掛けており、業績は化学プラントの繰り越し工事の進捗で堅調な推移が見込まれている。6日取引終了後に日立プラントコンストラクションと原子力発電設備解体事業で業務提携したことを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。株価は6月中旬以降大きく下押したが、前週5日の年初来安値1227円がダメ押しとなり、目先底入れ反転の動きとなっている。

■栄電子 <7567>  518円  +80 円 (+18.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 栄電子<7567>が続急騰、カイ気配のまま水準を切り上げストップ高水準に到達する異彩の強さをみせている。独立系の電子部品商社で半導体装置向け中心にスイッチング電源やコネクターに強みを持つ。世界的に半導体需要は旺盛で同社の収益環境にも追い風が強い。19年3月期は本業のもうけを示す営業利益が前期比35%増の2億3800万円を計画、PBR1倍割れで再び見直し機運が台頭している。昨年10月にわずか7営業日で株価を3倍化させた急騰習性が魅力。


■データセクション <3905> [東証M]  +100 円 (+17.04%) ストップ高買い気配   11:30現在
 データセクション <3905> [東証M]が買い気配でスタート。日本経済新聞が7日付で「KDDIは東証マザーズ上場でビッグデータ分析を手がけるデータセクションに出資する」と報じたことが買い材料視されたようだ。報道によると「7月中旬にデータセクションの発行済み株式の2割弱を取得する。取得額は15億円弱の見込み。生産ラインに監視カメラを設置して不良品を見抜く工場向けのIoTサービスなどを共同開発する」という。同社はソーシャルメディア分析をはじめとするビッグデータの収集・調査・ 分析を手掛け、マーケティングリサーチやリスクモニタリング、AIによる画像解析などに強みを持つ。KDDIとの資本提携やIoT分野の事業拡大に期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 YKT <2693>  442円  +80 円 (+22.1%) ストップ高   11:30現在
 愛光電気 <9909>  3,985円  +700 円 (+21.3%) ストップ高   11:30現在
 ケアサービス <2425>  1,010円  +150 円 (+17.4%) ストップ高   11:30現在
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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