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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):セリア、マーベラス、マネックスG

セリア <日足> 「株探」多機能チャートより
■セリア <2782>  5,000円  +165 円 (+3.4%)  本日終値
 100円ショップを展開するセリア<2782>が反発。同社は5日取引終了後に、6月度の月次売上高を公表。既存店売上高は前年同月比1.5%増となり、6カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。既存店客数が同0.8%増と6カ月ぶりのプラスとなったほか、既存店客単価は同0.7%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同9.5%増となっている。

■マーベラス <7844>  877円  +25 円 (+2.9%)  本日終値
 マーベラス<7844>が5日ぶりに反発。5日の取引終了後、スマートフォン向けゲームアプリ「戦刻ナイトブラッド」の中国語繁体字版の台湾・香港・マカオでの正式サービスを開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同アプリは、日本国内では昨年5月にサービスを開始した女性向け「戦国恋愛ファンタジー」ゲーム。昨年10月にはテレビアニメ化されたほか、今年8月には舞台化も予定されており、そのほかコミカライズやキャラクターソングCDの発売などクロスメディア展開を行っている。

■新明和工業 <7224>  1,263円  +27 円 (+2.2%)  本日終値
 新明和工業<7224>が5日ぶりに反発。この日、航空旅客搭乗橋の自動装着システムを開発し、成田国際空港とチャンギ空港から受注したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回開発した自動装着システムは、航空旅客搭乗橋が航空機のドア(乗降口)の10センチメートル手前まで自動で接近するのが特徴。2つのカメラ、画像処理装置とレーザー距離計で構成されているほか、人工知能(AI)を活用することで、これまで航空機ドアの100センチメートル手前までの接近が限界だった従来の自動走行システム(プリセット走行)と比べて、航空機に自動で近づける距離を大幅に短縮。これにより、オペレーターの技量が不要となり、未経験者でもボタン一つで精度の高い装着操作ができるようになったとしている。なお、両空港へは19年2月に納入の予定だという。

■マネックスグループ <8698>  622円  +12 円 (+2.0%)  本日終値
 マネックスグループ<8698>は朝方から売り買い交錯となっていたが、徐々に買い優勢に傾いた。国内だけでなく海外展開にも積極的で、米国事業の黒字化で業績先行きに明るさがある。また、仮想通貨交換業者の「コインチェック」を買収し仮想通貨分野に参入したことでも注目を浴びた。金融庁が改正資金決済法に基づく業務改善命令を仮想通貨業者に相次いで発令するなかで、今後の展開力で優位性がある。株式需給面では信用取り組みが拮抗、6月29日申し込み現在で信用倍率1.28倍、日証金貸借倍率は直近で0.46倍と需給妙味も内包している。

■ツクイ <2398>  940円  +18 円 (+2.0%)  本日終値
 ツクイ<2398>が反発。5日の取引終了後に発表した6月度の介護サービス利用状況で、サービス利用者数が6万1463人となり、前年同月比6.3%増と増加傾向を継続したことが買い安心感につながっがようだ。訪問介護サービス、訪問入浴サービスの利用者は苦戦したが、通所介護サービス利用者が同9.3%増となったことが貢献した。

■パーク24 <4666>  2,993円  +52 円 (+1.8%)  本日終値
 パーク24<4666>が反発。SMBC日興証券が5日付で、投資評価「2」を継続し、目標株価を2900円から3100円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、国内駐車場は採算性重視の新規開発への効果が徐々に出つつあり、安定的な利益成長を予想。また、カーシェアリング事業は会員数・台数増加、法人会員増加による平日稼働率の向上などの施策が着実に進んでおり、持続的に力強い利益成長が続くと予想している。さらに、17年10月期にM&Aで取得した海外事業については、日本の駐車場運営ノウハウの導入などにより、やや時間はかかるものの将来的には相応の利益寄与が期待できるとして、18年10月期の営業利益予想を229億2400万円から233億500万円へ、19年10月期を同257億円から262億1200万円へ、20年10月期を同263億6600万円から272億2100万円へそれぞれ引き上げている。

■不二越 <6474>  4,915円  +85 円 (+1.8%)  本日終値
 不二越<6474>が3日ぶりに反発。5日の取引終了後に発表した第2四半期累計(17年12月~18年5月)連結決算が、売上高1246億3800万円(前年同期比8.9%増)、営業利益81億1500万円(同5.1%増)となり、本業部分の営業利益が増益となったことが好感された。主力の自動車向けベアリングや建設機械向け油圧機器などが伸長し、鋼材など原材料価格の上昇を吸収した。純利益は税負担の増加で44億9400万円(同3.3%減)だった。なお、18年11月期通期業績予想は、売上高2500億円(前期比5.3%増)、営業利益180億円(同11.6%増)、純利益110億円(同12.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,162円  +76 円 (+1.1%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株が高い。ドイツのメルケル首相は5日、「米国からの輸入車に欧州連合(EU)が課す関税を引き下げることに前向きな姿勢を示した」と複数のメディアが報道した。EUが米国からの自動車関税を引き下げれば、トランプ米大統領は米国の関税案を取り下げる可能性も指摘されている。これを受け、5日の欧米市場ではドイツのフォルクスワーゲンやダイムラー、米フォードなど自動車株が上昇。この流れが東京市場にも波及し、大手自動車株は堅調な値動きとなった。

■マクドナルド <2702>  5,420円  +50 円 (+0.9%)  本日終値
 日本マクドナルドホールディングス<2702>は反発。5日の取引終了後に発表した6月度の月次動向で、既存店売上高が前年同月比9.8%増と31カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。定番バーガーにトッピングを加えた「マックの裏メニュー」として4種類のトッピングを用意したことや、「チキンマックナゲット」に「スパイシーチキンマックナゲット」を投入したことが奏功。また、人気スイーツ「マックフルーリー」とサンリオ<8136>の人気キャラクター「ぐでたま」がコラボレーションした新商品「マックフルーリーぐでたま」を発売したことも寄与した。

■薬王堂 <3385>  3,380円  -335 円 (-9.0%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 薬王堂<3385>が大幅続落。5日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算は、売上高221億4000万円、営業利益8億9900万円、純利益6億9100万円となった。前年同期は連結決算ではないため比較はないが、単独決算との比較では売上高11.0%増、営業利益6.6%増、純利益13.3%減となっており、最終利益が2ケタ減益となったことが嫌気されている。新規にドラッグストア9店舗を出店したことに加えて、既存店売上高が堅調に推移したことが売上高・営業利益を押し上げた。ただ、前年同期に受取補償金2億5300万円があった反動で、最終利益は減益となった。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高930億円、営業利益37億8000万円、純利益29億4000万円の従来見通しを据え置いている。

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